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【名機が20Wに】Marshall Studio 900の真価!JCM900の遺伝子を受け継いだ現代版

マーシャル伝統のJCMサウンドが、ついに自宅サイズに。
2025年、Marshallから登場した「Studio 900」シリーズは、
名機JCM900の回路構成や真空管構成をそのままに、出力を20W/5W/1Wへと最適化。
ヘッド型とコンボ型の2タイプで展開され、家庭用・録音用・ライブ用すべてをカバーする“現代の万能マーシャル”として注目を集めています。
本記事では、Marshall Studio 900ヘッド&コンボの徹底解説。
製品仕様や音質傾向はもちろん、「自宅練習に本当に使えるのか?」「ライブでは?」といった疑問まで。
往年のJCMサウンドを現代スペックで手に入れたい方、
自宅でもチューブアンプの音を鳴らし切りたい方に向けて──
この1台、かなり本気です。
Marshall Studio 900|スペック
Studio 900 ヘッド(SN20H)


Studio 900 ヘッド(SN20H)の基本情報
出力 | 20W (切替スイッチで5W/<1Wモード対応) |
チャンネル数 | 2チャンネル(クリーン/クランチ & ハイゲイン) |
真空管 | プリアンプ:ECC83(12AX7)×3 パワーアンプ:5881(6L6系)×2 |
コントロール | 各チャンネル独立ゲイン&ボリューム 共通3バンドEQ(Bass/Middle/Treble) Presence、Reverb(アナログスプリング) |
入出力 | スピーカーアウト×5(4Ω、8Ω、16Ω) エフェクトループ(Send/Return) ラインアウト(スピーカーエミュレート) フットスイッチ端子(付属) |
サイズ | W510 × H245 × D240 mm |
重量 | 11.2kg |
生産国 | イギリス |
価格 | 275,000円前後 |


Studio 900 コンボ(SN20C)


Studio 900 コンボ(SN20C)の基本情報
スピーカー | Celestion G12T-75(12インチ/16Ω/75W)×1基 |
出力 | 20W (切替スイッチで5W/<1Wモード対応) |
チャンネル数 | 2チャンネル(クリーン/クランチ & ハイゲイン) |
真空管 | プリアンプ:ECC83(12AX7)×3 パワーアンプ:5881(6L6系)×2 |
コントロール | 各チャンネル独立ゲイン&ボリューム 共通3バンドEQ(Bass/Middle/Treble) Presence、Reverb(アナログスプリング) |
入出力 | スピーカーアウトあり(外部キャビネット接続可能) エフェクトループ/ラインアウト/フットスイッチ端子 |
キャビネット構造 | 一部オープンバック構造 (音抜けと豊かな鳴り) |
サイズ | W510 × H460 × D255 mm |
重量 | 17.9kg |
生産国 | イギリス |
価格 | 297,000円前後 |


Marshall Studio 900|特徴


JCM900のトーンを20Wで忠実に再現
「伝説のJCM900サウンドをそのままに小型化」 ─ これがStudio 900最大のセールスポイントです。
JCM900は1990年代のマーシャルを象徴するハイゲインアンプで、オリジナルは100W/50W級の大出力でした。
Studio 900では、オリジナルの回路構成や真空管タイプを踏襲しつつ出力を20Wに抑えることで、自宅や小規模会場でも扱いやすくしています。
プリチューブにECC83を3本、パワーチューブに5881を2本という構成はオリジナルと同一で、クランチから怒涛のリードトーンまで濃厚な90年代Marshallサウンドを再現します。
20Wという出力は小型アンプとしては強力ですが、Studio 900には出力を約5Wまたは1W未満に下げるパワーリダクション機能が搭載されています。
背面スイッチでモードを切り替えることで、真空管をしっかりドライブさせた歪みサウンドを自宅の「寝室レベルの音量」でも実現可能です。
英国製の品質と堅牢さ
Marshall Studio 900はイギリス・ミルトンキーンズのブレッチリー工場で生産されており、英国製ならではの高い工作精度と品質管理がなされています。
筐体は堅牢で、ノブやスイッチ類も頑丈に作られているため、持ち運びや長期間の使用にも耐えうる構造です。
シンプルかつ妥協のない機能群




小型シリーズとはいえ、機能面での妥協はありません。
まずスプリング・リバーブの内蔵は特筆すべきポイントで、マーシャルのスタジオシリーズ(20Wクラス)では唯一リバーブを搭載したモデルです。
さらにエフェクトループも標準装備されており、ディレイやコーラスなど時間系エフェクトをアンプの歪み後に接続できます。
操作系はシンプルで直感的です。
フロントパネルには各チャンネル共通の3バンドEQ(Bass/Middle/Treble)とPresence、そして各チャンネル個別のゲインとボリューム(マスター)を配置。
チャンネル切替はフロントのボタンか付属フットスイッチで行い、リードチャンネル用の「リードゲイン」ノブで歪み量を細かく調整可能です。
加えて、背面のラインアウトはスピーカーエミュレート機能付きDI出力となっており、キャビネットの音響特性を再現してミキサーやオーディオインターフェースへ送ることができます。
Marshall Studio 900|サウンドデモ
6:19〜 Marshall JCM 900 Studio
Marshall Studio 900|レビュー・評判
ポジティブな評判
- 「90年代Marshallのトーンが小さな筐体で完璧に再現されている。
- 分厚いオーバードライブが手頃な音量で得られるのは素晴らしい」
- 「英国製らしく作りが頑丈。それでいて軽量なので持ち運びも苦にならない」
- 「クリーンチャンネルに意外なほどヘッドルームがあり驚いた。
- クリーンも使えるマーシャルとして万能」
- 「音作りが直感的で簡単。余計な機能を詰め込まずシンプルに良い音を出せるアンプだ」
ネガティブな評判
- 「サイズは小さくなったが価格は安くない。手頃さを期待すると拍子抜けするかも」
- 「1Wモードでも思ったより音量がある。ヘッドフォン端子やキャビネットシミュ付き録音端子があれば…という声もある」
- 「歪みの質は良いが、現代的な超ハイゲインアンプと比べるともう一歩歪み量が足りないと感じるヘヴィ系プレイヤーもいるようだ」
Marshall Studio 900|
- 自宅での練習・録音を充実させたいギタリスト
パワーリダクション機能で夜間でもチューブアンプのサウンドを楽しめるため、
自宅練習用アンプとして最適です。
宅録でもラインアウトを使って「生のアンプ音」を直接レコーディング可能なので、プラグインでは満足できない中級者以上のDTMユーザーにも向いています。 - スタジオや小規模ライブでも使えるアンプを探している人
20W出力はドラムがいるバンド編成のリハーサルや小~中規模のライブハウスでも十分通用する音量です。
ヘッドタイプは軽量で持ち運びやすく、コンボタイプは機材を最小限にしてそのままステージに持ち込める手軽さがあります。 - Marshallの往年サウンドが好きな中級~上級者
JCM900はJCM800とは異なる90年代特有のマーシャルサウンドで、そのサウンドキャラクターを現代のスペックで蘇らせたStudio 900は、当時を知る往年のファンはもちろん、最近のハイゲインアンプにはない個性を求める中堅プレイヤーにも刺さるでしょう。
Marshall Studio 900シリーズ(ヘッド&コンボ)は、
クラシックなマーシャルの魂を宿しながら現代のニーズに合わせてリサイズされた逸品です。
実際、専門家の評価でも
「高出力アンプが扱いづらい時代において、このスタジオシリーズは的確なアップデートだ」
と太鼓判が押されています。
一方で、価格帯はプロユース並みであることや、
完全無音でのライン出力ができない点など割り切りが必要な部分もあります。
しかし、それらを踏まえてもなお余りある音質と存在感がこのアンプには備わっています。
コンパクトなヘッド/コンボながらステージでも十分通用する
パワーとサウンドクオリティを備えたStudio 900は、
自宅〜スタジオ〜ライブのすべてをカバーできる頼もしい相棒となるでしょう。
「小さくても妥協のない本物のマーシャル」を探している方にとって、
Studio 900は最適解となり得る製品です。
その芳醇なクランチと咆哮するリードトーンは、
きっとあなたの創造力を刺激し、
新たな音楽表現のインスピレーションを与えてくれるに違いありません。




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