【いまこそ見てほしい】ギタリストが音楽に熱くなる最高のアニメ・漫画10選！【人生の必修科目】

ジャズが題材ながら、音楽に懸ける情熱はロック顔負けの熱さです。特に主人公・大がサックスで魂をぶつけるライブシーンは、観ているこちらまで息が苦しくなるほどの圧巻の表現力。ジャズの即興演奏でメンバー同士が心を通わせ、一体感が生まれる瞬間にはゾクゾクします。

ギタリスト的には、自分の楽器は違えど「音楽で世界を目指す」という大のストイックさに共感必至。 「二度とないこの瞬間を全力で鳴らせ」というキャッチコピー通り、一音一音に全力を注ぐ大たちの姿は、自分がステージに立っている錯覚を覚えるほど。練習中に指から血をにじませるシーンや、仲間とうまく噛み合わず悩む場面もあり、音楽の厳しさと素晴らしさがリアルに描かれます。それでも音をやめない彼らの姿に、「自分ももう一度ギターを掻き鳴らしたい！」という衝動が湧くこと間違いなし。

ジャズに馴染みがなくても大丈夫。むしろ未知の音楽へ飛び込む主人公と一緒に、新しい音の世界に触れてみてください。最後のライブでは観客の拍手喝采とともに全細胞が震える感動を味わえるはずです。音楽漫画史に残る名作、ぜひ体感してみてください！

音楽漫画の金字塔とも言える『BECK』。ギター初心者のコユキが天才ギタリストの竜介と出会い、一からバンドを始める物語は、「自分もバンドを組みたい！」という青春の衝動を思い起こさせます。

例えばコユキが中古のフェンダー・テレキャスターに一目惚れする場面 。ギタリストなら誰しも経験する“運命の一本”との出会いにニヤリとしてしまうでしょう。練習で指先がボロボロになりながらも、文化祭での初ライブに向けて血のにじむ努力を重ねる姿は胸が熱くなります。

そして迎えた初舞台、観客はまばらでも、音を鳴らせば仲間と自分が一つに繋がる——その瞬間の描写が実にエモーショナル。さらに物語が進むと、ライブハウスで満員の観客を前に演奏するシーンや、野外フェスで他バンドと競演するシーンなど、音楽活動の醍醐味がこれでもかと詰め込まれています。

ライブ描写の熱量は「音」が聞こえてきそうな迫力で、読後・視聴後には思わずギターを掴んでアンプに繋ぎたくなるでしょう。友情・恋愛・挫折といった青春要素も絡み、ストーリーもドラマチック。 “青春のすべてが、ここにある。”というキャッチコピーに偽りなしの名作です。音楽に情熱を燃やしたい全てのギタリストに捧げます。

「陰キャならロックをやれ！」——この強烈なキャッチコピー に惹かれた方も多いのではないでしょうか？

『ぼっち・ざ・ろっく！』は、人前が苦手な“ぼっち”な少女がギターを武器に殻を破っていく物語。ギタリスト視点での見どころは何と言っても後藤ひとり、通称“ぼっちちゃん”の成長です。部屋の隅っこで練習に明け暮れていた彼女が、初めてバンド仲間と音を合わせた瞬間の感動！緊張で震えながらもギターを構えれば別人のように演奏に没頭する姿は、「わかるぞ！」と頷きたくなるシーンの連続です。

劇中ではギブソンのレスポールをはじめ、本格的な機材描写も話題になりました。アンプから轟くディストーションの音圧、フィードバックノイズまでリアルに再現されており、スタジオ練習の空気感が伝わってきます。加えてギャグ満載の日常パートでは、ライブ失敗の妄想で紙袋を被るぼっちちゃんの姿にクスッと笑いつつも、自分の初ステージを思い出してドキドキ…。

ライブ本番では観客ゼロから始まるも、次第に人が集まり熱狂していく様子が胸アツで、「音楽って最高！」と心の底から思わせてくれます。可愛いキャラと笑いに包みつつ、音楽への純粋な情熱が迸る名作。観終わった頃にはきっと「私もロックをやろう！」という気持ちになっているはずです。

女性二人のナナが織り成す物語は、音楽漫画でありながら人生ドラマとして圧倒的な支持を得ています。中でもバンド側の主人公・大崎ナナはギタリストではありませんが、その魂はロックスターそのもの。

貧しい境遇から這い上がり、自分の歌でトップに立とうとする姿は「ロックに生きる」とはどういうことかを教えてくれます。ライブハウスでナナがマイクを握りしめ、背後で轟くギターリフに乗せて歌うシーンでは、まるで観客の歓声やアンプからのフィードバック音が聞こえてくるような臨場感。

「すべての女の子に『NANA』が必要」というキャッチコピーが当時使われましたが、まさに音楽に救われる瞬間や、仲間との居場所の大切さが詰まった作品です。ギタリスト目線では、ナナの恋人で天才ギタリストのレンにも注目。レスポールを掻き鳴らすレンのプレイは寡黙ながら情熱的で、“音で語る”かっこよさが光ります。

劇中にはもう一つのバンド「TRAPNEST（トラネス）」も登場し、音楽性の違いからライバル関係が生まれる展開も熱いです。友情・愛情・夢・挫折…まるでロックバラードの歌詞のようなストーリーに胸を揺さぶられ、気付けばNANAの世界に没入しています。ロック好きなら一度は触れてほしい不朽の名作です。

伝説のギタリストの幽霊に憑依される——ロック好きならワクワクせずにいられない設定ですよね。

『シオリ・エクスペリエンス』は、ジミ・ヘンドリックスの霊という破天荒な相棒を得た地味な女性教師・紫織が主人公。 「伝説のギタリストに憑依された『ジミ』な高校教師」が音楽で人生を変える物語とあれば、ギター好きの胸が熱くならないわけがありません。

紫織が久々にギターをかき鳴らした瞬間、体に宿ったジミの魂が炸裂し、教室がライブハウスさながらの熱気に包まれる──そんなファンタジックなシーンに鳥肌が立ちます。

普段はおどおどした彼女がステージでは野性味あふれるギタープレイを披露する様は痛快そのもの。「音楽で伝説を残さなければ死」というデスゲーム的要素もスリリングで、ライブ成功のたびに寿命が延びるという設定に手に汗握ります。

作中には他にもジミー・ペイジやエリック・クラプトンなどロックレジェンド達のエピソードが散りばめられており、ニヤリとできるネタが満載。楽曲制作やバンドメンバーとの絆も丁寧に描かれ、幽霊設定の奇抜さだけでなく物語としてもしっかり熱いです。

「27歳」というキーワードに込められたメッセージも胸に響きます。ロックの魂に年齢も性別も関係ない！読むとギターを抱えて街に飛び出したくなる、そんなロック賛歌の傑作です。

『キャロル＆チューズデイ』は音楽が奇跡を起こす物語。ギター弾きのキャロルとピアノ弾きのチューズデイ、境遇も性格も異なる二人が奏でる音楽は、未来の火星で小さな革命を起こしていきます。

ギタリストとしてグッと来るのは、キャロルがアコギ片手に曲を書き上げるシーン。静かな部屋でジャラーンとコードを鳴らしながらメロディを探り、ふとした瞬間に「これだ！」という表情になる――創作経験のある方ならその瞬間の喜びが痛いほど分かるはずです。

劇中曲のクオリティも折り紙付きで、プロのミュージシャン達が提供した楽曲は耳に残るものばかり。特に二人が初めて作った曲「The Loneliest Girl」を夜の街角で披露する場面は名シーンです。観客は通りすがりの数人だけ、それでも心を込めて歌い切る二人に拍手が起きる…この静かな感動が後の大舞台への伏線となっていて鳥肌もの。

さらに物語が進むと、AIが量産するヒット曲に人間の生身の音楽で挑む展開に。最新テクノロジーに頼らない彼女たちの歌は次第に多くの人を惹きつけ、クライマックスでは大勢のミュージシャン達とステージで奇跡の大合唱を生みます。「音楽は魂の糧」だと改めて感じさせてくれるラストに、思わず涙。観終わった後には、自分のギターで誰かとセッションしたくなる爽やかな感動が残ることでしょう。

青春×ジャズという異色の組み合わせが見事にハマった『坂道のアポロン』。ギタリストの皆さんにもぜひ注目してほしいポイントがあります。それは“セッションの魔法”。

たとえピアノとドラムのデュオでも、スタジオで初めて音を合わせて「今、僕たち同じグルーヴを感じてる！」という瞬間がありますよね。この作品では薫と千太郎がジャズセッションで心を通わせる場面がまさにそれ。

「僕たちの間には、いつもJAZZが流れていた。」というキャッチコピーの通り、言葉少なな二人でも音楽さえあれば分かり合えるのです。ギタリストであるあなたも、バンド仲間との即興ジャムやアイコンタクトで通じ合えた経験があるのではないでしょうか？

その感覚をこの作品は鮮やかに呼び覚ましてくれます。1960年代という時代背景も魅力的で、ロック黎明期の空気感が漂います。劇中では主人公たちがビートルズに憧れる描写もあり、「次はエレキギターでバンドを組もうか」なんて会話も飛び出すかもしれません（想像が膨らみます）。

また、坂道に座って聴くレコードの音色、文化祭で披露するジャズメドレーなど、音楽が青春の一部としてキラキラ輝いています。切なく胸に沁みるラストシーンでは、離れ離れになっても音楽が二人を繋ぐ奇跡に涙。自分の青春と重ねてギターを手に取れば、きっとあの頃の情熱が蘇ることでしょう。

バンドマン青春ラブコメ、と聞いてピンと来た方もいるでしょう。

『風夏』は音楽×恋愛を爽やかに描いた作品で、ギタリスト心をくすぐるシーンが満載です。何と言っても、バンド結成から初ライブ成功までの“あるある”が凝縮されています。

主人公たちが初めてスタジオに入って音を合わせたときの感動や、最初はガラガラだったライブハウスに少しずつお客さんが増えていく喜び。その一つ一つが丁寧に描かれ、「そうそう！」と頷きっぱなしになること間違いなし。

ヒロインの風夏が天真爛漫でボーカル適性バツグンなのも胸アツポイント。彼女の歌声に背中を押されて、優が作曲に挑んだりギターソロで応える展開は青春そのものです。また、優の幼なじみで人気歌手の桜が加わることで、プロの洗練された音楽と初心者バンドの荒削りな音楽がぶつかり合う構図に。恋の三角関係だけでなく音楽的な刺激も生まれ、バンドの成長が加速していく様子に目が離せません。

「音楽から始まる、トライアングルラブ。」というキャッチコピーの通り、甘酸っぱい恋模様も絡んで物語は一層ドラマチックに。練習やライブを通じてメンバーが心を通わせていく様子は、「バンドっていいな」と改めて思わせてくれます。観終わった後には、自分のバンドメンバーに連絡を取りたくなる…そんな初々しい情熱を呼び覚ましてくれる青春バンドアニメです。

ここまで熱血系の作品が続きましたが、『Detroit Metal City』は異色の音楽ギャグ漫画です。ギタリストなら「こんな曲やりたかったんじゃないのに…」と思った経験、一度はありますよね？主人公の根岸もまさにそれ。

「僕がしたかったのは…こんなバンドじゃない!!」と叫びたくなる心情で、望まぬデスメタルバンドのフロントマンとして大暴れする羽目になります。ところが、この誤算こそが面白い！普段はアコギで爽やかな曲を奏でたい根岸が、一旦メイクをすると悪魔のごときギタープレイと罵詈雑言シャウトで観客を熱狂させる様子は抱腹絶倒です。

ギタリスト視点では、クラウザーさん（根岸）のギターテクにも注目。速弾きからパワーコードのリフまで、デスメタルの様式美をこれでもかと再現しており、「テクは本物」というギャップがまた笑えます。ライブシーンも異様な熱気で、客席とのコール＆レスポンスや過激パフォーマンス（楽器破壊！火を噴く！）のオンパレード。かと思えば、根岸が密かに作ったポップソングが物語のカギになる場面ではホロリとさせられるなど、笑いの中にも音楽愛を感じます。

何より、音楽で人を熱狂させる快感と怖さを極端に描いている点がユニーク。自分の理想と違う音楽性でも、ステージでは全力を尽くす根岸の姿に妙なカタルシスがあるのです。笑いながら「音楽って自由でいいんだ」と肩の力が抜ける、ギタリストにぜひ観てほしい作品です。

『けいおん！』の最大の魅力は、ゆるく甘い日常と本気の音楽シーンが絶妙に混ざり合っている点です。

部室で紅茶とお菓子を囲みながらダラダラ過ごすゆるさに油断していると、学園祭ライブで唯のレスポールが轟音を放ち、一瞬で空気が変わります。初心者が音を鳴らすだけで世界が広がる高揚感を、京都アニメーションは繊細な指板作画と観客の歓声SEで可視化しており、ステージの温度を肌で感じられるほど臨場感があります。

劇中曲は80曲以上と圧巻で、とくに『Don’t say “lazy”』や『ふわふわ時間』は耳に残るキャッチーさと演奏しやすいコード進行が魅力です。原作は4コマ形式で日常ギャグが中心ですが、アニメ版ではキャラクターの成長ドラマとライブ演出が大幅に強化されました。

そのため、原作でのんびりムードを味わい、アニメで熱い音楽パートに浸る二段階の楽しみ方ができます。鑑賞後には、自分のギターを取り出し、Fコードが鳴ったあの日のドキドキを思い出してしまうはずです。