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【ジャズ用アンプの決定版】Henriksen Blu/Bud 特徴や違いをまとめて解説!【サウンドデモ・口コミ】

Henriksenといえば、フルアコやセミアコを“そのまま大きくしただけ”のように鳴らせるクリーンアンプの代表格。
中でも現行の主力は「Blu」と「Bud」の2系統です。
どちらも120Wの余裕とハイファイな5バンドEQを備えますが、シンプルに使うならBlu、オールインワンで完結したいならBudと役割が分かれます。
本記事では、まず両シリーズの違いをひと目で分かる表で整理し、その後にSIX(6.5インチ)とTEN(10インチ)の選び方まで解説。
Henriksen|Bluシリーズ vs Budシリーズの違い
Bluシリーズ | Budシリーズ | |
---|---|---|
基本コンセプト | シンプルな1チャンネル。ギターをまっすぐ増幅 | 2チャンネル独立。小規模PA的な運用まで対応 |
チャンネル構成 | 1系統(XLR/標準コンボ) | 2系統(XLR/標準コンボ×2) |
EQ/リバーブ | 5バンドEQ+リバーブ(共通) | 各チャンネル独立の5バンドEQ+リバーブ |
追加機能 | Bluetooth入力、FXループ、ラインアウト、ツイーターON/OFF | Bluetooth/AUX入力、Brightスイッチ(Ch2)、FXループ×2、ラインアウト |
使いどころ | ソロ〜トリオのギター用メインアンプに。機材を簡素にしたい人 | ギター+ボーカルや複数楽器を1台で完結。弾き語りやデュオの現場 |
音の方向性 | 透明感重視。最短経路で“楽器の音”を出す | 同傾向だが、独立EQで出音の作り分けが柔軟 |
可搬性 | 同口径ならBudよりやや軽量・安価 | 機能分、やや重量・価格アップ |
サイズ展開 | SIX(6.5″)/ TEN(10″) | SIX(6.5″)/ TEN(10″) |
向いている人 | 1. とにかくシンプルに良音 2. 外部ミキサー/PA前提 3. 軽さ優先 | 1. 弾き語り・デュオ 2. マイク/別楽器も同時使用 3. これ一台で完結したい |
注意点 | チャンネルが1つなので同時入力は不可 | 機能が多く、価格・重量はやや増 |
Henriksen|各モデル 仕様比較表
項目 | The Blu SIX | The Blu TEN | The Bud SIX | The Bud TEN |
---|---|---|---|---|
チャンネル数 | 1系統(モノラル) | 1系統(モノラル) | 2系統(独立) | 2系統(独立) |
出力 | 120W | 120W | 120W | 120W |
スピーカー | 6.5インチ+ツイーター | 10インチ+ツイーター | 6.5インチ+ツイーター | 10インチ+ツイーター |
イコライザー | 5バンドEQ | 5バンドEQ | 各チャンネル独立5バンドEQ | 各チャンネル独立5バンドEQ |
リバーブ | 内蔵 | 内蔵 | 各チャンネルに内蔵 | 各チャンネルに内蔵 |
入力端子 | XLR/標準コンボ×1、Bluetoothオーディオ | XLR/標準コンボ×1、Bluetoothオーディオ | XLR/標準コンボ×2、AUX/Bluetooth | XLR/標準コンボ×2、AUX/Bluetooth |
追加機能 | ツイーターON/OFF、FXループ、ラインアウト、ヘッドフォン、外部SP端子 | ツイーターON/OFF、FXループ、ラインアウト、ヘッドフォン、外部SP端子 | Brightスイッチ(Ch2)、FXループ×2、ラインアウト、ヘッドフォン、外部SP端子 | Brightスイッチ(Ch2)、FXループ×2、ラインアウト、ヘッドフォン、外部SP端子 |
重量の目安 | 約5.4〜5.9kg | 約9.0〜9.5kg | 約5.9kg前後 | 約9.0〜9.5kg |
外形寸法の目安 | 約23×23×23cm | 約34×36×27cm | 約23×23×23cm | 約34×36×27cm |
参考価格(日本) | 20〜25万円前後 | 27〜30万円前後 | 30〜35万円前後 | 35〜38万円前後 |
参考価格(米国) | 1,199〜1,299 USD前後 | 1,399〜1,499 USD前後 | 1,599〜1,799 USD前後 | 2,299〜2,499 USD前後 |
想定シーン | 小〜中規模ギグ、可搬性重視 | 中規模ギグ、低域と音圧の余裕 | デュオや弾き語り、マイク併用 | 大きめ会場のデュオ〜小編成PA代わり |
Henriksen|各モデルの特徴と評判
The Blu SIX


- 超軽量コンパクト
わずか12ポンド(約5.4kg)という軽量9インチ立方体サイズで、持ち運びやすさは抜群です 。ジャズギター用フルサイズアンプに比べ圧倒的に小型ですが、付属の専用ギグバッグに収まりライブへ手軽に持ち出せます。 - シングルチャンネル仕様
極限までシンプルさを追求した1チャンネル構成で、入力はXLR/標準コンボ端子×1のみです (※2023年8月以降製造分は物理AUX入力端子を省きBluetooth入力対応)。操作系はボリュームと5バンドEQ・リバーブと最小限で、初めてでも迷わず「プラグ&プレイ」で良音を得られる設計です。 - 120Wの高出力ヘッドルーム
小柄な見た目に反してクラスDパワーアンプによる最大120W出力を誇り、クリーンヘッドルームは十分です 。自宅練習から小~中規模のジャズギグまでカバーできる音量で、ドラム入り編成でも埋もれないクリアなクリーントーンを確保します。 - 必要十分な機能
シンプルながら実用性の高い機能を網羅しています。5バンドEQは100Hz~3.5kHzをカバーし繊細な音作りが可能 。高品質なデジタルリバーブやAUX/Bluetooth入力、録音やPA接続に便利なバランスXLRラインアウト、ヘッドフォン端子、拡張スピーカー端子も装備しています 。高効率ネオジム・ツイーターは背面スイッチでON/OFF可能です。
The Blu SIXは 「Bud SIXのシングルチャンネル版」とも呼べるモデルです。より安価で軽量ながら、パワフルな120W出力と充実の機能でジャズギタリストの自宅練習から小規模ライブまで頼れる相棒となります。
電源を入れてすぐに使える手軽さと持ち運びやすさが魅力で、音質はBud譲りのウォームでナチュラルなクリーントーン。大型アンプに比べ低音の物理的な量感こそ制限がありますが、サイズを超えた音の良さで多くのユーザーを驚かせています。


ポジティブな口コミ
- 音質と軽さの両立が秀逸
「友人のBudを聴いてすぐBluを購入した」というユーザーもいるほど、Budシリーズに匹敵する音質と12ポンドという軽量さが大きな魅力とされています 。実際に「BluとBudで音の違いはほとんど感じられない」との声もあり、サウンドクオリティに妥協せず携帯性を得られるアンプとして高く評価されています 。 - 上質でクリアなジャズトーン
Class Dパワーアンプ採用によるクリーンなサウンドは「温かみが増したように感じるが定義は非常にクリア」と評されています 。音の分離が良く各弦の輪郭も明瞭で、ジャズに求められる澄んだクリーントーンが心地よいと多くのプレイヤーが絶賛しています。 - 驚きのパワー
実際にBlu SIXを使用しているギタリストからは「このサイズの箱から信じられないほど豊かな音量と音が出る」との驚きの声が上がっています 。9インチ立方の小型ボディから想像できないほどの余裕ある出音で、「とにかくポータブルなのに想像以上に鳴る」と携帯性と音圧の両立に感嘆する口コミが見られます 。
ネガティブな口コミ
- チャンネル数の制約
Bluシリーズは1チャンネルゆえにマイクや他楽器との同時使用が難しく、ボーカルを伴う演奏では対応しきれない場合があります 。実際に「知人にマイクを使いたいと言われ困った」との声もあり、そうした用途ではミキサー併用やBudシリーズへの切り替えが必要です。 - 低音の限界と箱鳴り傾向
6.5インチスピーカーと小容量キャビネットのため、低音の量感や広がりには限界があります。あるユーザーは「サイズが小さいぶん少し箱鳴りのように聞こえる」と感じたと述べており 、特に大音量時や広い会場では低域が物足りなく感じる場合もあります。ただし外部キャビネットを併用することで格段に音が豊かになるとの指摘もあり 、用途に応じた工夫でカバー可能です。


The Blu TEN


- 中規模ギグ対応の余裕
10インチ・スピーカーの採用により低音域の再生能力と音圧に余裕があります。Blu SIXに比べ物理的に大きなキャビネットを持つことで「ファットな低音とクリスタルクリアな中高音のバランスが素晴らしい」と評価されており 、より幅広い会場規模で力強いクリーントーンを響かせます。120W出力はそのままに、ジャズコンボでも埋もれないリッチなサウンドが特徴です。 - 依然ポータブルな設計
10インチスピーカー搭載ながら重量約20ポンド(9.2kg)と、このクラスでは驚くほど軽量コンパクトに仕上がっています 。サイズは14インチ四方程度で、付属の専用ギグバッグで持ち運びも可能です。12インチ級の従来アンプと比べれば格段に運搬しやすく、自家用車での移動はもちろん電車移動にもギリギリ対応可能なポータビリティを維持しています。 - シングルチャンネル高音質
Blu TENも1チャンネル構成で、ギター本来の音をストレートに活かす設計です。最新世代のJazzAmpとして密閉式パワーアンプ室など独自設計を盛り込み低音レスポンスを強化し、非常にクリーンでナチュラルなトーンを実現しています 。XLRコンボ入力は48Vファンタムに対応し、必要に応じてコンデンサーマイク等も利用可能。5バンドEQやリバーブ、Bluetoothワイヤレス再生など基本機能はBlu SIXと共通で、ジャズギターの音色を高忠実度で増幅します。 - 中型コンボの決定版
Henriksen社の12年に及ぶ経験を注いで再設計されたモデルで、開発テスターのプロギタリストから「史上最高の中型コンボアンプ。バランスが完璧で低音は太く、高音は透き通って複雑だ」と絶賛されています 。その名の通り鮮やかなブルーのデザインも特徴で、ステージ映えするルックスに仕上がっています。
The Blu TENは、Blu SIXでは物足りないと感じるシチュエーションに応えるための**「アップスケール版Blu」です。10インチスピーカーと大型キャビネットによって得られる厚みのあるサウンドは、アコースティック感を損なわずジャズギターに一層の存在感を与えます。
重量は増しますが依然軽量級で、「中規模ジャズコンボ用アンプの決定版」との呼び声も高いモデルです。シングルチャンネルのシンプルさゆえ音作りは直感的で、部屋の大小や編成に合わせてEQを微調整するだけでどんな環境でも理想のトーンに素早くたどり着ける**と評判です 。より大きな音場をカバーしつつ妥協のない音質を求めるギタリストに適したアンプと言えるでしょう。


ポジティブな口コミ
- 圧巻のバランスサウンド
プロのテストプレイヤーから「市場最高のミッドサイズ・コンボ。ファットな低音からクリスタルな高音までバランスが狂おしいほど完璧」との評価を得ています 。実際に使用したギタリストも、従来のチューブアンプでは得られなかった理想の音に驚き「ギター本来のトーンを余すところなく引き出す楽器のようなアンプ」だと絶賛しています 。 - 音作りの容易さ
「到着後わずか10分で“探し求めていた自分の音”を見つけた」というユーザーの声があるほど、Blu TENのコントロールは直感的で効果的です 。5バンドEQはどの部屋・バンド編成でも細やかな調整を可能にし、欲しい音がすぐ作れるので演奏に集中できると好評です。また音量レンジも広く、「深夜の最弱音練習から大音量のジャムまで同じ良音で対応できる」との口コミもあります 。 - 低音から高音まで余裕
6インチ版と比べ「すべてのギターやマンドリンが太く豊かに鳴り、背景に美しい倍音の響きがある。まさにジャズ向けで、ベースも驚異的だ」との声があり、中低音域のリッチさに特に満足するユーザーが多いようです 。「小さな箱からこれほど大きな音が出るのは信じられない」 と、そのサイズ感を良い意味で裏切るサウンドに驚嘆する意見が多数見られます。
ネガティブな口コミ
- チャンネルは一系統のみ
Blu TENは高性能ながら入力が1系統のみのため、複数楽器やマイクを同時使用したい場合には不向きです 。用途によってはシンプルさがデメリットとなり得るため、複数入力が必要なケースでは素直にBudシリーズを選ぶ方がよいでしょう。 - 価格設定が高い
音質や性能に見合った価値はあるものの、一般的なギターアンプと比較して価格が高めである点は否めません。国内正規価格で約27.5万円(税込)と気軽に手が出せる額ではなく 、「値段的になかなか手を出しづらい」との声も一部にはあります 。ただしプロ用途にも耐える品質を考えれば適正との評価もあり、購入者の多くは「値段以上の価値がある」と満足しているようです。


The Bud SIX


- デュアルチャンネルの多機能
The Bud SIX最大の特徴は2チャンネル独立構成です 。ギター用のCh.1に加え、Ch.2にも同じ5バンドEQ・リバーブ・48Vファンタム対応入力を備え、ギターとマイク、あるいは複数の楽器を同時に接続可能となっています 。これ1台でギター+ボーカルのデュオや、2本のギターデュオ演奏にも対応でき、小規模PAとしても機能する柔軟さが高く評価されています。 - フラッグシップ級の音質
Bud SIXはHenriksenアンプの中でも最も高級かつフラッグシップ的な位置付けのモデルです 。入力から出力までオーディオグレードの高品位パーツで設計され、エレキからアコースティックまでスタジオ品質のトーンを目指しています 。底面に開けられたバスレフポート設計により小型でも低音をしっかり稼ぎ、6.5インチとは思えないワイドレンジなクリーンを実現します 。 - 小型サイズに凝縮
9×9×9インチのコンパクトボディに120W出力と2chミキシング機能を凝縮しており、大きさはDV Mark “Little Jazz”と同程度ながら圧倒的に広い音域をカバーします 。重量約13ポンド(5.9kg)と軽量で持ち運びも容易です 。ハウリングに強い設計のためアンプ直置きでも安定しており、拡張スピーカー併用で大音量ステージにも対応する拡張性も備えています。 - 幅広い楽器に対応
もともとジャズギター用として開発されたBudですが、そのウォームでクリアなクリーントーンはバイオリンやウクレレ、ハーモニカまで様々な楽器で評価されています 。実際、キーボードやサックスを接続してもリッチなサウンドが得られたとの報告があり、あるユーザーは「小ささに兄は冗談かと思ったが、演奏を聴いて驚嘆し即座に自分も購入した」と語っています 。用途を問わず音質・機能とも極めて汎用性が高いアンプです。
The Bud SIXは「トースター大のサイズにバンドを包む音圧と高品位トーンを秘めた魔法の箱」と称されることもあるモデルです。電源さえ確保すれば、ギターとマイクを繋いで少人数ライブのPA代わりになるほど万能で、実際にこのアンプ1台だけでホテルのラウンジからホール規模までカバーしたとの声もあります。
そのクリーントーンはまるでハイファイオーディオのように澄み渡り、コードの一音一音まで明瞭に再生されます 。サイズ・重量を考えれば非常に高価な部類ですが、得られるサウンドクオリティと利便性から「真剣な演奏家なら手に入れる価値がある」という評価がなされています。


ポジティブな口コミ
- 澄みきったクリーントーン
「まるでハイファイオーディオのような柔らかく澄み切ったクリーントーン」と表現するギタリストがおり、そのサウンドの美しさに驚嘆したと語っています 。DV Mark Little Jazzと聴き比べた際にはクリーンさが段違いで、Bud SIXのクリアで豊潤なクリーンサウンドに感動したとの口コミがあります。 - サイズを超えた低音の再現
「小型でも低音がボンつかずズッシリと鳴る」という点も高評価につながっています 。実際、6.5インチスピーカーながら低域から高域まで全体の音がきれいに出ており、コードを弾いた際の一体感ある響きに「こりゃすごい…」と感嘆する声も聞かれます 。小ぶりな筐体による音域の狭さを全く感じさせない点は驚異的だと評価されています。 - デュアルチャンネルの利便性
2チャンネル仕様は実践で大きなメリットとなります。ギターとボーカルを1台で賄える手軽さはシンガーソングライターに最適で、あるユーザーはBlu 6との併用で「ソロではBlu、デュオではBud 10をPA代わりに使う」といった使い分けをしており、その多用途ぶりを絶賛しています 。ジャズギタリスト以外にも複数楽器を操るマルチプレイヤーから「演奏の幅が広がるアンプ」として支持されており、コメント数の多い海外フォーラムでもBudシリーズの汎用性は高く評価されています。
ネガティブな口コミ
- 音の好みが分かれる場合も
その洗練されたクリーントーンゆえ、ヴィンテージライクな荒々しい音を好む層には合わない場合があります。実際あるジャズギタリストはBud SIXをライブで使用したところ「音が小さく貧弱(薄っぺら)に感じて失望した」と厳しい評価をしています 。重量級のチューブアンプと比べた際の物足りなさを指摘する声もわずかながらあり、好みや期待値によっては評価が分かれることがあります。 - 純アコースティック用途では苦戦
アコースティックギターの生音に極力近いサウンドを求める用途では、Henriksen特有の「エレクトリック寄りの音色」がミスマッチと感じるユーザーもいます 。あるGypsy Jazz系プレイヤーは「小型2chモデルを試したが望む生音にならず返品した」と述べており 、特にピエゾなど生系ピックアップで完全なナチュラルサウンド再生を狙う場合には不満が残る可能性があります。ただしTweeterスイッチやEQ調整でかなりフラットな音も作れるため 、一般的なアコースティック用アンプに比べて極端に劣るわけではなく、割り切って使うプレイヤーも多いようです。


The Bud TEN


- さらなる低音と音圧
10インチスピーカーの採用で、Bud SIXを上回る低音域の厚みとステージ音圧を獲得しています。「Bud Tenは明らかに深みとボリュームが増し、ジャズでは低音が一段と映える」とユーザーも評価する通り 、ピアノやドラムに負けない図太いサウンドでジャズコンボを支えます。120W/2chの仕様はそのままに、より大きな会場や屋外でも余裕を持ってクリーンを響かせられるモデルです。 - Shockingly Portableな大型機
大口径スピーカー搭載ながら重量は約20ポンド(9.2kg)に抑えられ、「ショッキングにポータブル」なアンプに仕上がっています 。14インチ四方ほどのキャビネットは車への積み下ろしも容易で、出力・音質を考えれば異例の携帯性と言えます。実際、6インチ版から買い替えたユーザーも「重量差は8ポンド程度で、車移動なら20ポンドは許容範囲」と述べています。プロから見ても「この音と機能で9kgは驚異的」と評されるほど、音質と可搬性を高次元で両立したモデルです。 - 多用途プロ志向アンプ
Bud TENはシンガーソングライターやマルチ楽器奏者にも理想的な拡張性を備えています 。2チャンネル独立EQによりギターとマイクの同時使用でも各音を最適化でき、Brightスイッチでボーカルの明瞭さも調整可能です 。さらに拡張キャビネット併用で大編成にも対応可能なため、「演奏人生が変わるほどのトーンと汎用性」と称賛するユーザーもいます 。まさにHenriksenアンプの完成形とも言える存在です。
The Bud TENは、Henriksenが誇るポータブル・アンプの集大成です。ギター、ボーカル、他楽器まで何でも鳴らせる万能ぶりと、20ポンドとは思えない取り回しの良さで、働く演奏家にとって頼もしい“一台完結”アンプとなっています。
価格はシリーズ最高額で相応に張りますが、その価値は十分にあります。実際にBud TENを手にしたユーザーからは「8弦ギターの低音も難なく支える」「どの楽器を繋いでも太く豊かな音でジャズに最適」「バンドに持ち込んだら皆が驚き、サックス奏者の兄も即購入した」等、絶賛の声が相次いでいます 。小さな箱からは想像もつかないビッグサウンドを体感できる、プロ志向のポータブルアンプと言えるでしょう。


ポジティブな口コミ
- 10インチならではの迫力
「Bud 10は6では出せない深みとボトムがある」との声が多く、ジャズギタリストから特に高評価です 。ビッグバンドやホール会場でも埋もれない余裕があり、「低音の存在感が抜群でバンド全体のサウンドが厚くなる」と絶賛されています。6.5インチ版と比較して「音にゆとりが生まれ、演奏していて気持ち良い」という口コミも見られ、スピーカー径拡大の恩恵を実感するユーザーが多いようです。 - ギター+ボーカルもこれ一台
2チャンネルの強みを活かし、ギター弾き語りのPA代わりとしてBud 10を使用するケースも好評です。実際に「ギター用Blu 6とボーカル用にBud 10を持っていけばPA不要だった」というユーザーもおり 、小規模ライブならBud 10一台で完結できる利便性が評価されています。Brightスイッチでボーカルが埋もれず抜ける点や、独立EQで楽器と歌のバランスを最適化できる点も高く評価されています。 - プロからの信頼
多くのプロ演奏家がBudシリーズを絶賛しています。ある米国ギタリストは「毎週4~5本のギグでBudを使っている。屋内外どちらでも素晴らしく、ラインアウトも優秀。完璧なアンプだ」とコメントしています 。別のユーザーも「期待を上回る素晴らしいトーンで高音量も出せる」と賞賛 。さらに「最小サイズで最大の音。小さすぎて冗談かと思われたが、鳴らした瞬間に周囲が驚愕した」というエピソードも報告されており 、プロ・アマ問わずその実力に驚かされています。
ネガティブな口コミ
- 重量増による負担
Bud 10は性能向上の代償として、6インチ版より約8ポンド(約3.5kg)重くなっています 。総重量9.2kgは依然ポータブルな範疇とはいえ、徒歩で頻繁に運搬するプレイヤーにとっては負担増となるのは事実です。「若くない自分には8ポンド差は大きい」と述べるユーザーもおり 、自宅~駅間の持ち運びなどが多い場合は留意が必要でしょう。 - 価格が非常に高価
Bud TENの定価は約37.4万円(税込)とシリーズ中でも最も高額で 、価格面をデメリットに挙げる声もあります。「値段が高すぎて国内では普及していない」との指摘もあるように 、誰にとっても気軽に買えるアンプではありません。ただしその音質・機能に見合った価値を認めるユーザーが大半で、「高いが後悔しない投資」「同等スペックの競合機種より割安」との意見も見られます 。購入のハードルは高いものの、それだけのリターンが得られるトップクラスの製品と評価されています。


まとめ|“シンプル高音質”のBluと“これ一台で完結”なBud
まとめると、Bluは1チャンネルでシンプル高音質、Budは2チャンネルでギター+ボーカルまで1台完結という住み分けです。サイズはSIXが軽量コンパクトで持ち運び優先、TENは10インチで低域と音量の余裕が魅力。
迷ったら「入力数でBluかBud」「会場規模と運搬でSIXかTEN」を決めれば外しません。小箱や移動多めならBlu SIX、中規模や厚み重視ならBlu TEN、弾き語りやデュオはBud SIX、拡張性と現場対応力まで求めるならBud TENが目安です。
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