【名作ギター解説】Ibanez Prestige AZシリーズ【歴史・特徴・口コミ】

ギターの進化を語る上で外せないブランド、Ibanez(アイバニーズ)。
プロギタリストの要求に応えつつ、抜群の演奏性とサウンドクオリティを兼ね備えたモデルとして、世界中で支持されているハイエンドラインが
Ibanez Prestige AZシリーズ
「モダンでありながら、ヴィンテージの良さも感じられるギターが欲しい」
「1本で幅広いジャンルをカバーしたい」
こういったニーズに応え、Ibanez Prestige AZは登場しました。
本記事では、その歴史や特徴、口コミまで詳しく解説します。
Ibanez Prestige AZシリーズ|歴史と背景
Ibanez(アイバニーズ)ブランドの成り立ち


Ibanezは日本の楽器メーカー星野楽器によって展開されているギターブランドです。
その歴史は1908年に創設された星野書店の楽器部に始まり、1929年からスペインの老舗ギターメーカー「サルバドール・イバニェス」製ギターの輸入販売を開始しました。
ブランド名「Ibanez(イバニーズ)」はこのスペイン製ギターに由来しており、戦後にオリジナルギターの製造を本格化して以降、ロックやジャズなど多様なジャンルで世界的に知られるブランドへと成長しました。
Prestigeシリーズの誕生


Prestige(プレステージ)シリーズは、アイバニーズが1990年代後半に立ち上げた上位モデルラインで、「精密さ・高性能・優れた演奏性」をコンセプトに掲げています。
基本的に日本国内で製造され、厳格な品質管理のもと伝統のクラフトマンシップと最新技術を融合して生み出される、高品質なギター群です。
それまでアイバニーズの量産機種といえばRGシリーズなどが有名でしたが、Prestigeシリーズはそれらに比べさらに高級志向で、プロユースにも耐えうる仕様と仕上げが特徴となっています。
AZシリーズの登場|“AからZまで”を詰め込んだギター


AZシリーズは2018年に初登場した比較的新しいラインで、アイバニーズが長年培ってきた技術のすべて――まさに「AからZまで」を詰め込んで生み出されたシリーズです。
開発当初からロック、メタル、フュージョンなど多彩なバックグラウンドを持つギタリストに向けて「あらゆる演奏シーンへの対応力」を追求して設計され、2018年に発売されました。
従来のRGやSシリーズが速弾きやヘヴィなジャンルに特化したスーパーストラト的な路線だったのに対し、AZシリーズはよりクラシックなスタイルを下地に持ちながらも最新のアイデアを盛り込んだ“新世代のスタンダード”を目指しています。
事実、その開発には著名なフュージョン系ギタリストであるトム・クウェイルやマーティン・ミラーといったアーティストも関わり、彼らのシグネチャーモデル(TQM1やMM1)がAZシリーズから登場しています。こうした背景もあり、AZシリーズは発表当初から多数のプロギタリストから「素晴らしいギターだ」と絶賛されました。
Ibanez Prestige AZシリーズ|スペック・特徴
S-TECH WOODネック|耐久性と弾きやすさの両立


Prestige AZシリーズでは、特殊な熱処理を施したS-TECH WOOD(ローステッド・メイプル)ネックを採用。湿度や温度変化に強く、安定したネックコンディションを保ちます。
また、ネックシェイプは手にフィットしやすいOval Cシェイプで、極細のWizardネックとは異なる自然な握り心地。速弾きにもコードプレイにも適した設計です。
ステンレスフレット&Gotoh製ハードウェア


- ステンレスフレット:摩耗しにくく、滑らかな演奏性を実現
- Gotoh MG-Tロックペグ:チューニングが安定し、弦交換がスピーディ
- Gotoh T1802トレモロ(モデルによる):滑らかなアーミングが可能
Hyperionピックアップ&dyna-MIXシステム


AZシリーズの多くのモデルには、Seymour Duncan製 Hyperionピックアップが搭載されています。中出力のアルニコVマグネット仕様で、クリーンからハイゲインまでバランス良く対応可能。
さらに、dyna-MIXスイッチングシステムにより、最大9種類のピックアップ配線を切り替えられます。シングルコイルのブライトなトーンから、太いハムバッカーサウンドまで1本でカバーできるのが魅力です。
Ibanez Prestige AZシリーズ|ラインナップ
AZ2402|オールジャンル対応のフラッグシップモデル




- ボディ材:アルダー
- ネック材:S-TECH WOODローステッドメイプル
- 指板:ローステッドメイプル
- フレット数:24
- ピックアップ構成:H-H(Seymour Duncan® Hyperion™)
- ブリッジ:Gotoh® T1802(2点支持トレモロ)
AZ2402は、Ibanez Prestige AZシリーズのスタンダードなフラッグシップモデル。
Suhr Modernのようなモダンギターに近い設計で、テクニカルプレイヤーからブルース・ロック系まで幅広く対応できます。H-H構成のHyperionピックアップは、ハイゲインでもこもらずクリアに抜けるサウンドが特徴。
ロックやメタルはもちろん、フュージョンやジャズにも対応できる万能ギターです。
使用ギタリスト
トム・クァイル(Tom Quayle)
マーティン・ミラー(Martin Miller)
Max Ostro


AZ2204|SSH構成のヴィンテージライクなモデル




- ボディ材:アルダー
- ネック材:S-TECH WOODローステッドメイプル
- 指板:ローズウッド or メイプル(モデルによる)
- フレット数:22
- ピックアップ構成:S-S-H(Seymour Duncan® Hyperion™)
- ブリッジ:Gotoh® T1802(2点支持トレモロ)
AZ2204は、ヴィンテージストラトとモダンギターのハイブリッド。
S-S-H構成のため、クリーン~クランチでの表現力が豊かで、特にブルース、ポップス、カントリー、ジャズ向けのプレイヤーにおすすめです。
ピックガード付きのデザインもあり、ストラトライクなルックスを好むギタリストにもマッチします。
使用ギタリスト
トモ藤田
リー・リトナー(Lee Ritenour)
アンディ・ティモンズ(Andy Timmons)※本モデルを元にシグネイチャー使用


AZS2200|シングルカッタウェイのテレキャス風AZモデル




- ボディ材:アルダー
- ネック材:S-TECH WOODローステッドメイプル
- 指板:ローズウッド
- フレット数:22
- ピックアップ構成:S-S-H(Seymour Duncan® Magic Touch-mini & Alnico II Pro Custom)
- ブリッジ:Gotoh® T1802(2点支持トレモロ)
AZS2200は、AZシリーズの中でも異色のテレキャスライクなシングルカッタウェイデザイン。
ブリッジピックアップにはAlnico II Pro Customが搭載され、甘くて暖かいトーンが特徴です。
テレキャスター的なカッティングやクリーンなカントリー系の演奏に最適でありながら、モダンな演奏性も兼ね備えた「ヴィンテージ×モダン」のハイブリッドギターです。
使用ギタリスト
トム・クァイル(Tom Quayle)
AZS2209H|ハムバッカーをリアに搭載したAZSモデル




- ボディ材:アルダー
- ネック材:S-TECH WOODローステッドメイプル
- 指板:ローズウッド
- フレット数:22
- ピックアップ構成:S-H(Seymour Duncan® Magic Touch-mini & Alnico II Pro Custom)
- ブリッジ:Gotoh® T1802(2点支持トレモロ)
AZS2209Hは、テレキャスライクなAZSシリーズの中でも、リアにハムバッカーを搭載したモデル。リアがハムバッカーなので、よりロック寄りの厚みのあるサウンドを得ることができます。「テレキャスターのルックスが好きだけど、もう少しモダンな音が欲しい」という人におすすめです。
使用ギタリスト
アイザイア・シャーキー(Isaiah Sharkey)
マテウス・アサト(Mateus Asato)
AZ24047|7弦仕様のハイスペックモデル


- ボディ材:アルダー
- ネック材:S-TECH WOODローステッドメイプル
- 指板:ローズウッド
- フレット数:24
- ピックアップ構成:H-H(Seymour Duncan® Hyperion™)
- ブリッジ:Gotoh® T1872(2点支持トレモロ)
AZ24047は、7弦仕様のAZモデル。ヘヴィなドロップチューニングにも対応可能な設計で、Djentやプログレッシブメタルのプレイヤーに特に適しています。
7弦でもクリアな分離感を保ちつつ、低音の厚みも確保できるのが特徴です。低音域がぼやけがちな7弦ギターにおいて、フラクタルな高解像度のトーンを実現できる貴重な一本です。
使用ギタリスト
トシン・アバシ(Tosin Abasi)
ジェイク・ボーエン(Jake Bowen)


Ibanez Prestige AZシリーズ|レビュー・評判
良い評判
国内
- 「とにかく弾きやすい!ステンレスフレットの滑らかさが最高」
- 「どんなジャンルにも対応できる万能なギター」
- 「ネックの仕上げが素晴らしく、長時間弾いても疲れにくい」
海外
- 「信じられないほど万能なソリッドギター。どんなスタイルでも使える」
- 「ロック、フュージョン、メタル、ジャズ、何でもこなせる」
- 「Suhrに匹敵する品質なのに、価格が抑えられていて素晴らしい」
悪い評判
国内
- 「Hyperionピックアップのミッドが強く、好みが分かれる」
- 「SuhrやTom Andersonほどの高級感はない」
- 「価格が高めで、初心者には手が出しづらい」
海外
- 「カラーオプションが少なく、地味な印象」
- 「ピックアップが個性的で、合わない人もいるかも」
- 「左利き用(レフティモデル)がないのが残念」
まとめ|Ibanez Prestige AZはこんな人におすすめ!
- 1本で多彩なジャンルをこなしたい人
クリーンからハイゲインまで対応可能なピックアップ構成と、万能な音作りが可能なdyna-MIXシステムを搭載。ジャンルを問わず幅広く演奏したい人にピッタリです。 - 演奏性の高いギターが欲しい人
手に馴染みやすいOval Cシェイプネック、スムーズなヒールカット、ステンレスフレットによる滑らかな弾き心地など、プレイアビリティに優れています。 - SuhrやT’s Guitarsを検討している人
「Suhr Modern」「T’s Guitars DST」などと比べても遜色ない高品質。価格もやや抑えめで、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
Prestige AZシリーズは、アイバニーズの技術の粋を集めた最高峰のギターの一つ。オールジャンルに対応できる柔軟性、弾きやすさ、耐久性を兼ね備え、「一生モノのギター」としてもおすすめです。
「1本でどんなプレイにも対応できるギターが欲しい!」という方は、ぜひIbanez Prestige AZをチェックしてみてください!