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【スタジオ級】Crazy Tube Circuits Mirage デュアルエンジン搭載リバーブの全貌【サウンドデモ・評判】

リバーブは「奥行き」を足すだけの脇役──そんな常識を覆す一台が
Crazy Tube Circuits Mirage
16種類のアルゴリズムを備えた2基のリバーブ・エンジンを独立して搭載し、左右に振り分けたり直列に重ねたり、さらには間にディレイやモジュレーションを挟み込んだ“モジュラー・チェイン”まで構築できる――まさに ペダルボード上にミニスタジオを持ち込む 感覚。
それでいて操作は驚くほどシンプル。メニュー階層なし、つまみとロータリースイッチを回すだけでプレート、スプリング、シマー、無限フリーズまで指先ひとつ。しかもトゥルーバイパス&アナログドライパス採用で、エフェクトを切っても原音は一切にごりません。
「定番のプレートだけでは物足りない」
「シマーとホールを同時に使いたい」
そんなリバーブ難民の悩みを一気に解決するのがMirage。この記事では、その多機能を“難しくない”まま使いこなすコツと、実際のユーザーが語る“良い点・気になる点”まで徹底解説します。


Crazy Tube Circuits Mirage|外観・スペック


Crazy Tube Circuits Mirageの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
メーカー | Crazy Tube Circuits(クレイジー・チューブ・サーキッツ) |
製品名 | Mirage(ミラージュ) |
エフェクトタイプ | デジタル・リバーブ(独立デュアル・エンジン) |
アルゴリズム数 | 16種類 ・バンクA:Vintage/Classic 8種 ・バンクB:Ambient/Experimental 8種 |
主要コントロール | Volume・Mix・Swell・Excite(×2エンジン)Voiceセレクター(8ポジション)Shiftスイッチ(バンク切替) |
フットスイッチ | 2基(R1/R2バイパス) ※内部設定で同時バイパスやフリーズ等に割当可能 |
入出力 | インプット×1(モノ)アウトプット×2(ステレオL/R)Send & Return(エンジン間挿入)EXPペダル端子 |
電源 | 9 V DC センターマイナス / 最大 210 mA (電池不可) |
バイパス方式 | トゥルー・バイパス(リレー式)※内部スイッチでバッファード〈トレイル残響ON〉に切替可 |
アナログドライパス | 搭載(原音は変換回路を通らず出力) |
サイズ / 重量 | 約 123 (W) × 97 (D) × 54 (H) mm / 約 0.48 kg |
国内価格 (新品・税込) | 約 ¥55,800 (市場想定、2025年7月現在) |
海外価格 (新品・USD) | 約 $349 (メーカー参考:€325) |
製造国 / カラー | ギリシャ製 / ダークアビスブルー |
その他機能 | 送受信ルーティング切替、Kill Dry設定、内部DIPでSeries/Parallel選択、エンジンごとに独立プリセット保持、32bit内部処理 |


Crazy Tube Circuits Mirage|特長・機能


デュアル・リバーブ・エンジン
MirageはR1/R2の2基のDSPエンジンを独立搭載。それぞれに同一の16アルゴリズムを割り当てられるため、スプリング+シマー、ホール+フリーズなど異なる残響を同時にレイヤーできます。エンジン間への外部ペダル挿入も可能で、ペダルボード上に“ミニ・モジュラーラック”を構築する感覚です。
16種類のアルゴリズム
ロータリー式のVoiceセレクターで8モード、ShiftスイッチでVintage/ClassicとAmbient/Experimentalの2バンクを切替え、計16種を呼び出し。プレート・スプリング・ホール・ルームに加え、4タイプのシマー、無限サステイン、リバース系などクラシックから前衛まで幅広い空間演出を網羅しています。
柔軟なルーティング & ステレオ対応
内部DIP設定で直列(Series)/並列(Parallel)/デュアルモノ/ステレオを選択。さらにSend/Return端子を利用してエンジン1と2の間にディレイやモジュレーションを挟み込めば、立体的かつ複雑なシグナルチェインを簡単に実現できます。
直感的なUIとライブ機能
メニュー階層は一切なく、各エンジン専用の4ノブ(Volume・Mix・Swell・Excite)で即座にサウンドメイク。2基のフットスイッチはエンジンごとにオン/オフ、長押しで**Freeze(無限保持)**などへ割当て可能。外部EXPペダル端子により、SwellやExciteを足元で連続変化させることもできます。
アナログドライパス&ハイレゾDSP
内部処理は32bit浮動小数点/高解像度。原音はアナログドライパスで回路をバイパスするため、残響を深くかけても原音の透明感を一切損なわないのが大きな魅力。バイパス方式はリレー式トゥルーバイパスだが、内部スイッチでトレイル対応バッファードにも切替え可能です。
エクスプレッション & プリセット保持
EXP端子はリニア/リバースカーブを選べ、アンビエント・スウェルやリアルタイムトーンシフトに最適。各ノブ位置は電源を切っても自動記憶される“即席プリセット”仕様で、ライブ中の再起動でも設定を失わず安心です。
Crazy Tube Circuits Mirage|サウンドデモ


Crazy Tube Circuits Mirage|レビュー・評判
良い評判(ポジティブな口コミ)
- 透明で原音を損なわない音質
残響を深くかけても楽器本来のトーンを濁らせず、各リバーブのキャラクターの違いも明瞭 。「プレートやホールなど効果ごとの音色の差異がはっきり分かり、しかも非常にナチュラル」という声があります。 - アンビエント系サウンドの美しさと実用性
シマーやフリーズを駆使すれば映画音楽のように幻想的で没入感のあるサウンドスケープが作れるとの評価です 。一方で「極端な効果も混ぜ方次第で様々な音楽に溶け込み、程よく個性を足してくれる」と、奇抜なだけでなく実用性も高いとの意見もあります 。 - 操作が直感的で創造性を刺激する
「ノブをひねるだけですぐ思い通りの残響が得られる」「メニュー画面が無いおかげで設定に迷わない」といったユーザーレビューが目立ちます 。複雑な機能を備えつつも直感的UIで使いやすい点は、多くのプレイヤーが高く評価しています。実際「マニュアルと睨めっこせず創作に集中できるのが素晴らしい 」との声もあります。 - 価格に対する価値が高い
海外レビューでは「この性能で€325はバーゲンだ」という声もあり 、デュアルエンジンや柔軟なルーティング搭載を考えればコストパフォーマンスに優れるとの評価です 。「スタジオ級エフェクトがこの価格で手に入るのは驚き 」と、その価値に言及するコメントも見られました。
悪い評判(ネガティブな口コミ)
- 価格が高め
国内実勢価格が約5.5万円とエフェクターとしてはかなり高価な部類に入ります 。「興味はあるがこの価格では簡単に試せない」「ハイエンドすぎて手が出ない」といった声も一部では聞かれ、価格のハードルを指摘するユーザーもいます。 - 多機能ゆえにオーバースペックとの指摘も
2つのエンジンや膨大なモード数について、「自分の用途には過剰かもしれない」という意見もあります。実際メーカー自身、必要最小限のユーザー向けにシングルエンジン版の開発を予告していることからも、すべてのプレイヤーがこのフル機能を必要とするわけではないと考えられます 。シンプルな操作を好む人には少々扱いきれない可能性があります。 - アルゴリズムごとの調整に慣れが必要
前述の通り各リバーブ・モードで音響特性が異なるため、「16種類すべてを使いこなすには時間がかかる」との指摘もあります。特にSwellやExciteノブの効き方がアルゴリズムによって変わる点について、「最初は戸惑うかもしれないが使い込めば理解できる」という声があり、実際メーカーもコントロールの反応がモードごとに異なる旨を注意喚起しています 。裏を返せば各モードが独自のチューニングをされている証拠ですが、初見では少し混乱する部分かもしれません。
まとめ|唯一無二の「モジュラー・リバーブ」ペダルがもたらす可能性
- 多彩なリバーブを1台で使い分けたいプレイヤーに
プレートやスプリングなど定番からシマーやフリーズといった実験的効果まで、16種類のリバーブを瞬時に切替えて使用可能。複数の単機能リバーブをボードに並べる代わりに、Mirageならこのペダル一つで対応できます。ジャンルを問わず「曲によって残響を使い分けたい」ギタリストに最適です。 - ポストロックやアンビエント系など幻想的なサウンドを追求する人に
長い余韻やピッチシフトを伴うシマー、無限サステインなど、現代的なアンビエントミュージックに不可欠な効果を多数搭載。例えばポストロックの広大なクリーントーンや、シューゲイザーの轟音に埋もれる残響も思いのままです。「音の壁」を構築したい表現派ギタリストやシンセサイザー奏者にもおすすめできます。 - ステレオ環境や凝ったエフェクト・チェインを運用する上級者に
送受信ループを活用した外部エフェクト挿入や、デュアルモノによる真のステレオ残響の生成など、凝ったセッティングを好む上級者ほどMirageの柔軟性を享受できるでしょう 。たとえばスタジオ録音で左右別々の残響処理を試したり、他の空間系ペダルと組み合わせて唯一無二の音空間を設計したいクリエイターにピッタリです。 - 直感的な操作で高品位リバーブを使いたいプレイヤーに
高性能なリバーブながらメニュー操作が一切不要で、つまみを回すだけで音作りできるため、マルチエフェクターのような複雑な操作が苦手な人でも扱いやすい設計です 。宅録主体のギタリストや、機材に詳しくない方でも音作りに集中できるユーザーフレンドリーさが魅力です。
Crazy Tube CircuitsのMirageは、デュアルエンジンと16アルゴリズムという強力な仕様で、現行リバーブ・ペダルの中でも際立った存在です。スタジオ品質のクラシック残響から創造的なアンビエント効果までこれ一台で網羅できる万能ぶりは、まさに**“クリエイティブなリバーブ・プラットフォーム”** と呼ぶに相応しいでしょう。実際の音は透明感が高く原音を活かすため、どんなギターやシンセにも自然になじみつつ、必要なときには大胆な変化を加えてくれます。 直感的に操作できるユーザーフレンドリーな設計も相まって、ライブにおいてもスタジオ制作においても創造性を存分に発揮できるツールとなっています 。
もっとも、その充実した機能ゆえに価格帯は高めで、すべてのプレイヤーにとって必須のペダルではないかもしれません。しかし、リバーブ効果にこだわりを持つ方や、従来の単機能ペダルでは物足りなかった表現を求める上級者にとって、Mirageは十分に投資する価値のある逸品です。既にメーカーからはシングルエンジン版の計画も示唆されており 、今後このMirageシリーズがリバーブ・ペダルの新たな定番となっていく可能性も感じられます。「無限の空間。完全なコントロール。」 というキャッチコピーが示す通り、Crazy Tube Circuits Mirageは現代のあらゆる音楽シーンにインスピレーションをもたらす、唯一無二のリバーブ・ペダルと言えるでしょう。


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