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【小型チューブの決定版】Fender Blues Junior IVが選ばれる理由と魅力を徹底解説!【旧モデルとの違い・口コミあり】

自宅練習からスタジオ、そして小規模ライブまで幅広く活用できる小型チューブアンプの代表格
Fender Blues Junior
1990年代半ばの登場以来、長年にわたり改良とモデルチェンジを重ねながら生産が続けられており、世界中のギタリストに愛されるロングセラーとなっています。
本記事では、現行モデルであるBlues Junior IVの特徴やサウンド、初代からの歴代モデルの変遷、そしてその魅力や評価の理由を詳しく解説します。Blues Juniorの何がそれほどまでギタリストを惹きつけるのか、詳しくまとめました!


Fender Blues Juniorとは?|歴史と概要


Blues JuniorはFender社が1996年頃に発表した15W出力の真空管ギターアンプです。
50~60年代のフェンダー製ツイードアンプの雰囲気を受け継ぎつつ、現代的な機能を盛り込んだ「Hot Rodシリーズ」の一員として登場しました。小柄なコンボキャビネットに12インチスピーカーと真空管回路を搭載し、マスターボリュームや3バンドEQ、スプリング・リバーブまでも備えた充実の仕様は、“15Wとは思えないほど”パワフルかつ完成度の高いサウンドを生み出します。
実際に耳にすると40Wクラスのアンプに匹敵する音圧と艶やかなトーンが感じられると評されており、「小型コンボながらオールインワンの高スペック」が当初からギタリストたちの注目を集めました。
登場当初はラッカー仕上げのツイード張りモデルやブラックトーレックス張りモデルなど、クラシックなルックスで展開されました。初期の個体はアメリカ・コロナ工場で生産されていましたが、2000年代に入り製造拠点がメキシコに移管されています。以降も細かな改良を加えながら生産が続けられ、2010年には大きなモデルチェンジとしてBlues Junior IIIが発表されました。
その後も様々な限定カラーバリエーション(ツイード、レッド、サーフグリーン等)やスピーカー違いの特別モデル(Jensenスピーカー搭載のラッカーツイード版など)をリリースしつつ、直近では現行モデルのBlues Junior IVに進化しています。発売から約30年経った今でも息の長い定番アンプとなっており、その人気と支持の強さがうかがえます。
現行モデル|Blues Junior IVの特徴とサウンド解説


製品仕様
定格出力 | 15 W RMS(クラスABプッシュプル) |
真空管 | 12AX7 × 3(プリ) / EL84 × 2(パワー) |
スピーカー | 12″ Celestion A-Type 8 Ω |
コントロール | Volume・Treble・Middle・Bass・Master・Reverb・FATスイッチ |
入出力端子 | ¼″Hi-Zインプット、フットスイッチ端子(FAT on/off)、8 Ωスピーカージャック |
リバーブ | 改良型スプリング(3スプリング) |
キャビネット | 軽量パイン材・オープンバック |
外形寸法 | 約 406 × 457 × 233 mm |
重量 | 約 14 kg |
付属品 | 1ボタン・フットスイッチ、ダストカバー |


コンパクトでも本気の15 W
小柄な筐体から飛び出す音圧は、数字以上にラウド。自宅ではマスターだけ絞れば深夜練習もこなし、スタジオではボリュームを3〜4に上げるだけでバンドに抜けるクランチが得られる。「小さい=非力」という先入観を良い意味で裏切ってくれるモデル。
改良プリアンプとEL84のハーモニクス
IV世代ではプリアンプ回路をブラッシュアップ。中域がよりスムーズに膨らみ、クリーンでピッキング強弱が付けやすくなりました。EL84パワー管特有のややコンプレッションした甘い倍音と相まって、カラッとしたフェンダークリーンにブルージーな粘りがプラスされます。
Celestion A-Type新搭載で艶やかさアップ
前世代IIIのEminence Lightning Boltから、IVではCelestion A-Typeに換装。フェンダーらしいベル状ハイを保ちつつ中高域の艶感が増し、ドライブ時の粒立ちが格段に良くなりました。コードでも分離が損なわれず、ソロではミドルが前に出て“歌う”トーンを実感できるでしょう。
スプリング・リバーブ&FATスイッチ
3本スプリングのリバーブタンクを再設計し、濁りを抑えて自然な減衰に改良。深めにかけても音像がボヤけない。FATスイッチはワンボタンで中域をブーストする擬似2チャンネル機能。ブースター要らずでソロに切り替えられる利便性がライブで活きます。
シンプル6ノブ操作と軽量パインキャビネット
Volume/Master+3バンドEQ+Reverbのみという潔いレイアウトは“音作りに迷わない”最大のメリット。軽量パイン材キャビネットは立ち上がりが速く、持ち運びも苦になりません。自宅〜ライブを一本化したいプレイヤーにフィットする作りです。
サウンドデモ
Fender Blues Junior|歴代モデルの違いと進化
Blues Juniorシリーズはこれまで大きく4世代に分類できます。各世代で仕様変更や改良が行われており、基本コンセプトは共通しつつも細かなサウンド傾向や機能がアップデートされています。以下に初代から現行IVまでの主な変遷と違いをまとめます。
初代 Blues Junior(1990年代後半発売)


記念すべき第一号モデル。15W、1×12”スピーカー、3バンドEQ+マスター+リバーブ+Fatスイッチという基本仕様はこの時点で完成されています。当初は筐体カラーにツイードやブラックなどが存在し、スピーカーはFender特製のエミネンス製が搭載されました。真空管アンプながら小音量でも自然なオーバードライブが得られる設計で、自宅でも扱いやすく、それでいてフルアップ時には十分な音圧が出せるアンプとして人気に 。初期ロットはUSA製でしたが、生産効率化のため2000年代に入ると製造拠点がメキシコに移行しています 。内部の回路基板も初期のグリーン基板からクリーム色基板に変更され、細部の部品変更などマイナーチェンジも実施されました(この頃を便宜上“Blues Junior II”と称することもあります)。
Blues Junior III(2010年発表)


初代発売から約15年を経て登場した大幅リニューアルモデルです 。最大の変更点はスピーカーで、標準モデルには**Eminence社製 “Lightning Bolt”スピーカーが新搭載されました 。これにより中低域の量感と音の抜けが改善され、よりバランス良く鳴るよう調整されています。また、コントロールパネルのデザインも見直され、従来は鏡面クロームのパネルだったものが反射の少ないマットなブラックパネルになり視認性が向上しました(ノブはアイボリーのチキンヘッドで統一)。他にも入力ジャックやポット類の品質向上、ノイズ低減策、筐体構造のブラッシュアップなど信頼性向上も図られています。Blues Junior III期には数多くの限定版(FSR)**モデルがリリースされたことも特筆すべき点でしょう。トーレックス(外装)のカラーやパネル色を変えたもの、Jensen製やCelestion製の異なるスピーカーを搭載したものなど、多彩なバリエーションが展開されました 。例えばラッカーツイード仕様+Jensenスピーカー搭載の“Lacquered Tweed”や、ヴィンテージ30を積んだSurf Greenカラー版など枚挙に暇がありません 。こうしたバリエーションの豊富さもBlues Juniorが長年飽きられず支持されている理由の一つと言えます。
Blues Junior IV(2018年頃〜現行)


そして現在の第4世代モデルがBlues Junior IVです。基本構成はIIIを踏襲しつつ、上述したようにプリアンプ回路とリバーブの改良、Celestion A-Typeスピーカーへの変更が行われ、よりウォームでスムーズなサウンドに進化しました 。外観上はシルバーのグリルクロスがややエイジド調になりクラシカルな雰囲気を演出しています 。またBlues Junior IV世代でも限定モデルが存在し、代表的なものにBlues Junior Lacquered Tweed(IV)があります 。こちらはツイード張りのレトロな見た目にJensen C12-Nスピーカーを搭載し、よりヴィンテージライクなサウンドに振ったバリエーションです 。IV標準版とTweeed版で若干音色の傾向が異なり、好みに応じて選べるのも嬉しい点です。総じてIVは「Blues Junior史上もっとも完成度が高い」と言われるほどサウンド・機能面で熟成が進んでおり、初代から受け継ぐ長所はそのままに弱点がしっかり補強された最新版となっています。


Fender Blues Junior|レビュー・評判
ポジティブな評判
- 「真空管ならではの音に感動」
- 「YouTubeで『いつまでも弾いていたい音』という表現を見てもピンと来なかったが、実際に音を出してみるとデジタルでは出せない気持ち良いチューブサウンドでずっと弾いていたくなった」
- 「自宅でも極上のクリーンとクランチが楽しめる」
- 「思ったより小さく部屋に置きやすいサイズ。Volume, Masterを2未満の小音量で鳴らすと軽い感じだがしっかり鳴っている。このくらいならマンションでもいけるかも?」
- 「やはり真空管アンプは弾いていて気持ち良い。入門機としてもぴったり」
ネガティブな評判
- 「モダンハイゲインには不向き」
- 「1ボリューム+マスター方式で早めに歪みが得られる反面、大音量でクリーンを保つのは苦手」
- 「抜けの良さや艶は十分だが、より高価なブティックアンプと比べると各弦の分離や原音の忠実再現性で劣る」
Fender Blues Jr.はどんな人におすすめ?|用途別の活用シーン
- 自宅で本格的なチューブサウンドを楽しみたい
Blues Juniorは自宅練習用アンプとしても非常に人気があります。15Wとはいえマスターボリューム付きのため、音量を絞ってチューブならではの歪みを引き出すことも可能です。実際のユーザーからも「VolumeとMasterを2〜3に抑えればアパートでもなんとか使える。逆に3以上に上げると一気に音にハリと低音が出てきて流石に厳しい音量」との声があり、家庭用としては「ギリギリ管理できる絶妙な出力」と言えます。深夜帯はさすがに控える必要がありますが、一軒家で日中に使う分にはマスターを8時~9時(ほんの少し)程度に留めれば問題ないという報告もあります。小音量時でもしっかりフェンダーらしいクリーントーンが鳴り、適度に歪ませた質感もデジタルアンプには出せないチューブ特有の気持ち良さが味わえます。「クリーンで弾くのが楽しくなる」「最初からこれにしておけばよかった」というレビューも多く、自宅にいながら憧れのフェンダートーンを堪能できるアンプとして高く評価されています。 - スタジオ練習やバンドリハで使いたい
出力15W・12インチスピーカー搭載のBlues Juniorは、小~中規模のリハーサルスタジオであれば十分な音量をカバーできます。真空管特有の「抜ける音」「前に飛ぶ音」があるため、バンドアンサンブルの中でも埋もれにくく存在感を発揮します。実際に「30人規模のライブバーでフルバンド編成でもPA無しで通用した。アンプスタンドで床を向け、ボリュームは半分以下だった」という体験談もあるほどで、その音の通りの良さ・押し出しは折り紙付きです 。一方でTwin Reverbなど大型フェンダーアンプに比べると早い段階で歪み始める設計なので、クリーンを保ったまま爆音を出す用途には向きません。しかし通常のスタジオ練習や小規模なライブハウスであれば、程よいクランチ〜クリーンを維持しつつバンドにマッチした音量レンジで鳴らせるため、多くのギタリストがリハ用アンプとしてBlues Juniorを指名買いしています。 - 小規模ライブやストリートライブで使いたい
Blues Juniorは持ち運びしやすいサイズと重量(14kg前後)でありながら、ライブでも実用十分な出力を持っています。先述のように小さなバーやライブハウスでは単体で後方まで音が飛ぶため、観客30~50人規模の会場ならアンプ直でOKというケースも多いです。もう少し大きな会場でも、PAにマイキングすればステージ上はBlues Juniorをモニター代わりに使う形で十分対応できます。実際プロのミュージシャンでも、小さなクラブギグではBlues Juniorを持ち込んで演奏する例が珍しくありません 。Deluxe Reverbなど上位機種だと重く運搬が大変…という人にも、このサイズ感は大きな魅力です。「20kgのアンプを使っていたが搬出入が大変で、軽いこちらに買い替えた」というユーザーもおり、車への積み込みも含め機動力の高さは大きなアドバンテージとなります。 - ペダルプラットフォームや録音用アンプが欲しい
Blues Juniorはエフェクターとの相性が良いことでも知られています。クリーン〜クランチの素直な音作りができるため、歪み系ペダルでゲインブーストしてリードトーンを作ったり、マルチエフェクターのアンプシミュを通さずクリーンチャンネル代わりに使ったりと、いわゆる「ペダルプラットフォーム」としても優秀です。実際のレビューでも「TS系オーバードライブでプッシュしてもいい感じ」「エフェクト多用のスタイルにもマッチする」と評価されています。自宅録音でも、ライン直結のデジタル音源にはないチューブアンプ特有の空気感をマイク録りで加えることができ、Blues Juniorで録音したトラックを重ねるだけでグッとリアルな質感になると感じるユーザーもいます。「いつまでも弾いていたくなる音」という表現が実感できるアンプなので、創作意欲を刺激してくれるという点でも自宅スタジオ用に最適でしょう。


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