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【比較】Fractal AM4 vs FM3 コンパクト機の用途や特徴を比べてみた!【サウンドデモ・評判】

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AM4が登場し、非常に魅力的なコンパクトマルチではあるものの、迷いがちなのが

「FM3とどちらを選ぶべきか」

Axe-Fx直系のアンプモデリングを搭載し、クリーンからハイゲインまでの再現度は一級品。では何が違い、あなたの現場ではどちらが活きるのか。
本記事では、音質の核はできるだけシンプルに、違いが出やすい項目は徹底的に掘り下げます。エフェクトの同時使用数、シーン切替の運用、4CMやMIDIを含む接続性、サイズと重量、そして価格。

「小型で即戦力のAM4」か「多機能で作り込めるFM3」か。

あなたのパッチ運用と持ち運び事情に合わせ、後悔しない選び方を解説!

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目次

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Fractal AM4 vs FM3|外観・スペック

モデル名AM4 (Amp Modeler)FM3 Mark II Turbo
主用途・製品タイプアンプモデリング特化型・ペダルボード向けオールインワン型・マルチFXフロアユニット
アンプモデリングエンジンCygnus X3(Axe-Fx III直系)Cygnus X2(Axe-Fx III由来)
アンプモデル数240種以上300種以上
スピーカー/キャビネットDynaCab対応(45種以上の内蔵キャビ)UltraRes IR+DynaCab対応(工場IR多数+ユーザーIRスロット)
エフェクト数・ブロック構成必要最小限。ドライブ約77種、リバーブ約79種、各種モジュレーション等/固定4ブロック豊富。ディレイ、リバーブ、モジュレーション、ルーパーなどAxe-Fx III相当/柔軟なブロック数
プリセット/シーン数104プリセット × 4シーン(ギャップレス切替)512プリセット × 8シーン(ギャップレス切替)
DSP/CPU1GHz ARM Cortex-A15+TI C66x DSP ×1(Axe-Fx III系の半分程度の演算規模)3コア“Griffin”DSP+専用GPU(FM9/Axe-Fxプリセット資産と親和)
入力・出力端子ギター入力(Auto-Z)、ステレオ・エフェクトループ、バランス出力(TRS×2)、ヘッドホン、S/PDIF in/out、USB-C(4×4オーディオ&MIDI)、MIDI In/Out、EXP×2ギター入力(Humbuster対応)、ステレオ入力、ステレオ出力×2(XLR含む)、ヘッドホン、S/PDIF出力、USB 4×4オーディオ&MIDI、MIDI In/Out、EXP×2、FASLINK II
フットコントロール本体4スイッチ。プリセット/シーン/エフェクト切替、チューナー。Ampモードで4チャンネル切替本体3スイッチ(LEDリング+小型LCD)。複数レイアウトとViewsで多機能。FC-6/FC-12で拡張可
サイズ・重量約254×160×57mm、約1.6kg約512×233×88mm、約5kg
価格(国内税込の目安)約176,000円約242,000円

Fractal AM4 vs FM3|音質・サウンドデモ

AM4もFM3も、フラッグシップのAxe-Fx III由来の最高峰モデリング技術を搭載しています。AM4は内部にFractal独自のCygnus X3アンプエンジンを採用し、FM3はCygnus X2を採用(最新版マークⅡでは400超のプリセットも活用可能)。

つまり実際の真空管アンプの音色・レスポンスを極めて忠実に再現し、クリーンからハイゲインまで幅広いサウンドメイクが可能です。AM4は「240種以上のアンプモデル」を内蔵し 、FM3もそれを上回る300種以上のモデルを備えています。両者ともAxe-Fx系のキャビネットシミュレーションを搭載し、AM4は直感操作できるDynaCab™(45種以上)+UltraRes™ IR、FM3は膨大なAx-Fx III純正IR(2,200以上+1,024ユーザー)にDynaCab™を追加しています。

このように音質面ではほぼ同等のモデリング性能を誇り、Fractal Audioによれば「AM4のアンプサウンドはフラッグシップ機と完全に同等」とされています。ただしAM4はあえて機能を削ぎ落としシグナルチェーンをシンプル化。必要十分なエフェクトブロックを4つ搭載(アンプ、ディレイ、リバーブなど)し、あらかじめゲート/EQ/ブースト類やリバーブ内蔵のフリーダイヤル機能で太い音作りをカバーします。一方FM3はAxe-Fx由来のブロックをほぼ網羅し、ルーパーやさらに多彩なモジュレーション系も含む豊富なエフェクトを扱えます。

DEMO

AM4
FM3

Fractal AM4 vs FM3|エフェクト・シグナルチェイン

エフェクト数・種類を見ると、AM4はドライブ系77種、リバーブ79種、モジュレーション150種以上と最低限必要なエフェクトを網羅 。対してFM3はAxe-Fx IIIと同等のブロック群(ルーパー含む)を搭載し、ディレイ・リバーブ・コンプ・モジュレーションなどすべての基本系と豊富な拡張系を備えています 。実際、AM4にはFormant/IRキャプチャ/ピッチ/リングモジュレータなど一部の特殊ブロックが非搭載ですが 、アンプ・チェーンに不要なものは意図的に省かれています。一方FM3ではこれらを含めほとんどの効果ブロックが利用可能であり、エフェクトボードのような拡張性があります。

シグナルチェインの柔軟性もFM3が上回ります。AM4は固定4ブロック(アンプ、ドライブ、ディレイ、リバーブ)で明快に構成され、直感的な操作性を重視 。逆にFM3はグリッドベースの自由な配列でブロックを置けるため、より複雑なルーティングや並列エフェクトなどが設定できます 。4CM(4ケーブル・メソッド)での使用時も、AM4はステレオ・エフェクトループ端子を持ちペダルボードとの連携が可能 。FM3もステレオ入出力があり、エフェクト送受信の自由度が高く、外部エフェクトやアンプとの併用に優れています 。

Fractal AM4 vs FM3|プリセット・チャンネル・操作性

プリセット数と切替機能はFM3が圧倒的です。AM4は104プリセット×4シーン(シーンごとに異なる4チャンネル設定可)。FM3は512プリセット×8シーンで、より多彩なサウンドバンクが利用できます。両者ともギャップレス切替に対応し、演奏中に音切れのないシームレスなプリセット切替を実現します。

本体操作ではAM4は4つの大型フットスイッチを備え、「プリセット」「シーン」「エフェクト」「チューナー」などモードごとに役割を切替えられます。新設計の「アンプモード」ではフットスイッチで4チャンネルの切替が可能です。各チャンネルはLEDカラーで識別でき、直感的なコントロールが可能です。一方、FM3は3つのフットスイッチにカラーLEDリングとミニLCDを搭載し、押し方(タップ/ホールド)や8つのレイアウトで多機能に操作できます。さらにFASLINKによるFC-6/FC-12接続でスイッチ数を増やせるのも大きな特徴です。

Fractal AM4 vs FM3|入出力と接続性

AM4
FM3

AM4もFM3も高機能なI/Oを備え、宅録からステージまで対応します。AM4は低ノイズのギター入力(Auto-Z対応)やUSB-C(4in/4outオーディオ/MIDI)を装備し、USBオーディオインターフェース機能で直接録音・再アンプが可能です。またステレオ・TRS出力(バランス)とヘッドホン端子、S/PDIF入出力、ステレオ・エフェクトループも備えます。FM3はXLRステレオ出力や追加のステレオ入出力を持ち、さらなる音声ルーティングが可能です。

例えばFM3ではステレオアウト1/2をPA送出、アウト3/4で別パワーアンプ用にするなど柔軟な配線ができます。どちらもMIDI端子とエクスプレッションペダル端子(各2系統)を備え、外部機器との連携も充実しています。そのため4CM接続でも、アンプのパワーアンプ部に繋いでエフェクトだけ掛けたり、アンプと並行して出力を分岐したりと幅広い運用ができます。

Fractal AM4 vs FM3|レビュー・評判

AM4

ポジティブな口コミ
  • Axe-Fx直系の手触りでこのサイズ。クリーンの立ち上がりとゲインの粘りが気持ちいい」
  • プリセットとシーンの切替が速い。4つのスイッチ運用でライブがシンプルになった」
  • DynaCabが直感的。IR選びで迷子にならず短時間で本番音に到達」
ネガティブな口コミ
  • 同時に盛れるブロックが少ない。ディレイ複数+モジュレーション並列…は厳しい」
  • 特殊系エフェクトの選択肢が少なめ。飛び道具を多用する曲では物足りない」
  • フットスイッチが4つなので、曲ごとの細かい仕込みは外部スイッチ前提」

FM3

ポジティブな口コミ
  • ブロックの自由度が高い。分岐や並列で“脳内の理想リグ”をそのまま再現できる」
  • シーン/レイアウト運用が強力。1曲の中での表情付けが細かく作れる」
  • エフェクトの質と種類が豊富。空間系やダイナミクスがスタジオ機材レベル」
ネガティブな口コミ
  • サイズと重量がそれなり。ボードが重くなりがち」
  • 学習コストが高い。音は良いが、最初のセットアップに時間がかかる」
  • CPUヘッドルーム管理が必要。重いリバーブや複数ディレイを積むと配分に気を遣う」

Fractal AM4 vs FM3|どちらを選ぶべきか

こんな人におすすめ

AM4がおすすめな人

  • 小型・即戦力で、数パッチで現場を回したい
  • ペダルボードに省スペースで組み込みたい(PA直/宅録中心)
  • アンプとキャビのクオリティを最優先、深い並列や多段は不要
  • USBオーディオで簡単に録って出ししたい

FM3がおすすめな人

  • ディレイやモジュレーションを複数並列で使い、曲ごとに作り込みたい
  • 4CMやMIDIで実機アンプや外部ペダルと連携したい
  • プリセット数・シーン数を活かして、ショー全体を一台で完結させたい
  • フットコントローラ拡張(FC-6/FC-12)で多機能運用をしたい

エフェクターボードに組み込んでシンプルにアンプサウンドを追求したいならAM4がおすすめです。AM4は「音質100%、機能必要最小限」という設計思想で、ペダルボードとの連携やワイヤレス演奏など移動性を重視するプレイヤーに向いています。USBオーディオインターフェースやヘッドホン端子も備え、宅録や配信にも便利です。

一方、多機能性や内部エフェクトの拡張性を重視するならFM3が適しています。FM3はFM9/Axe-Fxの世界観を持つ「ミニAxe-Fx」のような仕様で、内蔵エフェクトやブロック数が豊富。大型ボードやラックと組み合わせて一台完結型の環境を作りたいギタリストに向いています。

まとめると、AM4は軽量・小型で扱いやすく、サウンドの核(アンプ&キャビ)に集中したい人向け。FM3は多彩なプリセット/エフェクト/拡張性を活かし、あらゆる音作りをこれ一台で行いたい人向けと言えます。予算や使用シーン、既存システムとの組み合わせを考慮し、自分のニーズに最も合致する方を選ぶと良いでしょう。

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