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【小型モデル比較】Line 6 HXシリーズの違いとおすすめの選び方を解説!HX Stomp・HX Stomp XL・HX Effects・HX One【口コミ・サウンドデモ】

プロクオリティのマルチエフェクターをコンパクトな筐体に収めた人気シリーズ
LINE 6 HXシリーズ
小型モデル4機種(HX Stomp、HX Stomp XL、HX Effects、HX One)は、それぞれ特徴が異なり、「自分にはどれが合っているのか?」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、各モデルの基本スペック・サイズ・入出力端子・同時使用エフェクト数・DSPパワー・電源仕様といった詳細から、価格帯、適したユーザー、プロの使用例、さらに口コミでの評判(良い点・悪い点)まで徹底比較します。
ぜひ自分にあったモデル選びの参考にしてみてください。
Line 6 HXシリーズ|4モデル比較表
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---|---|---|---|---|
モデル | HX Stomp | HX Stomp XL | HX Effects | HX One |
サイズ | 64H×170W×122D mm | 68H×316W×120D mm | 76H×200W×274D mm | 62H×125W×96D mm |
重量 | 820 g | 1.5 kg | 2.3 kg | 450 g |
モデリング | 約90種のアンプ | 約90種のアンプ | ||
エフェクト | 約300種類 ※Helixと同等 | 約300種類 | 100+(HX全エフェクト+過去名機) | 250+(HX系エフェクト集) |
同時使用 | 最大8 (Ver3.0以降) | 最大8 | 9 (エフェクトのみ) | 1 |
フットスイッチ | 3基 | 8基 | 8基 | 2基 |
主な入出力 | IN×2 OUT×2 SEND×1、RETURN×2 MIDI In/Out EXP/FS端子 | IN×2 OUT×2 SEND×1 RETURN×2 MIDI In/Out EXP端子(デュアル) Amp Ctrl出力 | IN×2 OUT×2 SEND×2 RETURN×2 MIDI In/Out EXP×2 Amp Ctrl出力 | IN×2 OUT×2 MIDI In/Out EXP/FS端子(デュアル) |
用途・特徴 | 極小サイズでアンプ含むオールインワン。ボード組込やサブシステムに◎ | HX Stompの操作性強化版。ライブでの直接操作に優れるが価格高め。 | アンプ愛用者向け。豊富な高品位エフェクトを既存リグに追加 | 単一エフェクト特化。ペダル1台分で多彩な効果を切替え可能。シンプル志向。 |
価格帯 | 約8万円 | 約11万円 | 約8万円 | 約4万円 |
Line 6 HXシリーズ|各モデルの特徴と詳細スペック
HX Stomp


Line 6 Helixファミリー最小サイズの「HX Stomp」は、手のひら大の筐体にHelixと同等のアンプ&エフェクト・モデリング機能を凝縮したモデルです。
アンプ/キャビネットのモデリングを含め300種類以上の音色が搭載され、最大8つのブロック(エフェクトやアンプ等)を同時使用可能です。
Helix譲りの強力DSPにより小型ながらプロ仕様の音作りが可能で、「超コンパクトなプロフェッショナル・ギタープロセッサー」とも称されています。
サイズ・重量
筐体は高さ64mm×奥行122mm×幅170mm、重量約820gと非常にコンパクトです。エフェクターボードの隙間にも収まり、持ち運びも容易なサイズ感です。
フットスイッチ
本体上部に3基のフットスイッチを搭載。各スイッチはタップや長押しでモード切替・エフェクトON/OFFなど多機能に使え、さらに静電容量式タッチセンサー内蔵で、触れるだけで各スイッチに割り当てたエフェクト名をディスプレイに表示させることもできます。小型ながら操作性にも配慮されています。
入出力端子






背面にはステレオ入力(L/MONO, R)、ステレオ出力(L/MONO, R)、エフェクトループ用SEND×1・RETURN×2(モノループ×1系統、ステレオ対応)、MIDI IN/OUT(TRSミニ端子)、そしてデュアル対応のEXP/FS端子を搭載。
EXP端子はY字ケーブルを用いて2つのエクスプレッションペダルまたはフットスイッチ(FS4/5)を接続可能で、外部フットスイッチを追加して機能拡張もできます。
小さいながら4ケーブル・メソッド(4CM)にも対応した柔軟なルーティングが可能です。
またヘッドホン出力も装備しており、自宅練習でアンプ無しのモニターもOKです。
同時使用エフェクト数とDSP
HX Stompでは最大6ブロックのアンプ/キャビ/エフェクトを同時使用できます(ファームウェア3.0以降は上限8ブロックに拡張)。
ただし搭載DSPはHelix Floorなどと比べシングルDSPのため、重いアンプモデル等を複数使うとDSP不足になる場合があります。
Helix Floor(デュアルDSPで最大12ブロック)に比べると処理能力は半分ですが、小規模なエフェクトチェーンであれば十分なパワーです。
アンプ+エフェクト数種の典型的なプリセット程度であれば問題なく動作し、多くのユーザーがそのパワーに満足しています。
電源仕様
HX Stompは付属の9V DCアダプターで駆動し、消費電流は約900mA前後と高めです(公式には余裕を見て9V 3Aのアダプターが添付)。
一般的なパワーサプライで駆動する場合はアイソレートされた9Vポートを並列で使うなど工夫が必要です。
ただし近年は大容量のペダルボード電源も増え、対応はしやすくなっています。
価格帯
発売当初の税込定価は約¥79,920でしたが、現在の実勢価格は約8~9万円前後です。
2025年時点でAmazonでは約8.2万円、大手楽器店では¥81,850程度で販売されています。中古相場では6万円台前半も見られます。
どんなプレイヤーに向いているか
HX Stompは「アンプも含めたマルチエフェクトを極限まで小型化して使いたい」というギタリスト/ベーシストに最適です。
例えば、
- 自宅録音からライブまで1台で完結させたい人
- フライギグ用の機内持ち込みボードを組みたい人
- 既存のペダルボードにデジタル音色を追加したい人
などに向いています。
3スイッチという制約はありますが、シンプルな操作性やスナップショット機能(1プリセット内で複数シーン切替)を活用すれば、ライブでも十分なパフォーマンスが可能です。
ベーシストにも人気で、ベース用アンプモデルやエフェクトも充実しているためDI代わりやエフェクターとして重宝されています。
プロの使用例
小型で扱いやすいため多くのプロがサブ/メイン問わず使用しています。
海外ではファンクギタリストのCory Wong(Vulfpeck)がHX Stompをライブに組み込み、アンプライクな生々しいトーンと操作の簡潔さを評価しています。
メタルバンドMastodonのBill Kelliherも自身のリグにHX Stompを取り入れていることで知られます(Helix系の生々しい歪みサウンドがお気に入りとのこと)。
国内でも、たとえばJ-Pop系ギタリストやサポートミュージシャンがフライ用リグとしてHX Stomp+数ペダルのミニボードを組む例が増えています。
スタジオミュージシャンの間でも、「結局HX Stompが1台あれば大抵の現場に対応できる」という声があるほど汎用性が評価されています。


HX Stomp XL


「HX Stomp XL」はHX Stompのサウンドエンジンを維持しつつ、フットスイッチ数を大幅に増やしたモデルです。
2021年発売で、本体サイズはHX Stompの約2倍横長になり8基のフットスイッチを搭載。
内部DSPや音質はHX Stompと同じですが、よりライブ向けの操作性と拡張性を実現した“スーパー・ストンプボックス”といえます。
サイズ・重量
高さ68mm×幅316mm×奥行120mmで、重量約1.5kgと、HX Stompに比べ幅が倍近く・重量も増しています。
それでもエフェクターボードに載せるには十分許容範囲のサイズで、内蔵表現ペダルが無い分Helix LTなどよりは小型軽量です。
フットスイッチ
8基のフットスイッチすべてにカラーLEDリングとタッチセンサーを搭載。
3スイッチのHX Stompでは不足しがちだったエフェクト個別ON/OFFやスナップショット切替を、XLでは豊富なスイッチに自由に割り当てられます。
小さなLCDスクリーンはHX Stomp同様ですが、LEDリングの色やタッチ機能で各スイッチの役割を視覚的に把握しやすくなっています。
入出力端子


基本的にHX Stompと同じステレオIN/OUT、エフェクトループ1系統、MIDI IN/OUT、EXP/FS端子を装備します。
さらにHX Stomp XLでは外部アンプのチャンネル切替などに使えるアンプ・スイッチング出力も備わり、MIDIだけでなくアナログ方式でも外部機器を制御可能です。
EXP端子はHX Stomp同様にデュアル対応で、外部フットスイッチ2つまたはエクスプレッションペダルを接続できます。
同時使用エフェクト数・DSP
内部のDSPやエフェクト数上限はHX Stompと同一で、最大8ブロック同時使用(Ver3.0以降)です。
Helix Floorと比べると1DSPですが、Stomp XL単体でアンプ+エフェクトいくつか+ルーパー程度なら十分にこなせます。
HX Stompから音質/パワー面での変化はありません。
電源仕様
電源も9Vセンターマイナスで、消費電流は約1A程度と考えられます(HX Stompと同等か若干上乗せ)。
付属アダプターはHX Stompと共通のものが使われます。
価格帯
税込定価は約¥99,000ほどで、実売は約10~11万円前後です。
大手通販では約¥108,000前後、限定ホワイトカラーは¥121,000と高価です。
HX Stompより2~3万円程度高い価格設定になります。
どんなプレイヤーに向いているか
HX Stomp XLは「HX Stompをよりライブで使いやすくしたい」というニーズに応えています。
ライブで多彩なエフェクトON/OFFを踏み替えたいギタリストや、HX Stompではスイッチが足りず外部コントローラー増設を検討していたユーザーにピッタリです。
「できるだけコンパクトにしたいが3スイッチだと不安…」という方には、XLの8スイッチは安心感があります。
またMIDI操作が難しい場合でも足元だけで完結できるので、複雑な制御をせずとも直感的に扱いたいプレイヤーに向いています。
逆に、既にHX StompにMIDIフットコントローラーを足して運用している場合はそのままでも同等のことが可能なので、追加投資してでも一体型にまとめたいかが選択のポイントです。
プロの使用例
HX Stomp XL自体は比較的新しいモデルですが、既に多くのプロがツアーやライブで使用しています。
例えば海外では先述のCory WongもHX StompからXLに切り替えており、より多くのエフェクトを足元でコントロールしています。
また著名YouTuberギタリストのJohn Cordy氏などはHX Stomp/XLの高度な活用法を紹介し、プロの現場でも十分通用することを証明しています。


HX Effects


「HX Effects」はHelixシリーズのエフェクト部分に特化したマルチエフェクターです。
アンプやキャビネットのモデリング機能を持たず、エフェクトのみ最大9ブロックまで同時使用可能。
Helix譲りの高品位な100種類以上のHXエフェクトに加え、旧世代のLine 6 Mシリーズやレガシーモデルの人気エフェクトも収録されており、まさに「エフェクトの塊」と言える存在です。
サイズ・重量
高さ76mm×奥行200mm×幅274mm、重量約2.3kgと、他のHXシリーズより一回り大きく頑丈です。
金属筐体と大型フットスイッチ×8を搭載するため重量はありますが、そのぶん耐久性と安定感は抜群です。
「筐体はタフでフットスイッチの感触もHelix Floorと同じ」と評されており、ステージ使用にも耐える設計です。
フットスイッチ
8基のフットスイッチはそれぞれカラーLEDリングとスクリブル・ストリップ(小型LCDディスプレイ)を備え、Helix Floorさながらの視認性を実現しています。
各スイッチは静電タッチ対応で、指で触れると割り当てエフェクト名が表示され、エフェクト編集やアサインも直感的です。
複数のエフェクトをペダルボード感覚で個別オンオフしたり、モード切替/タップテンポ/チューナーなど自由に割当て可能で、ライブでも使いやすいUIです。
入出力端子


豊富なI/OがHX Effectsの魅力です。
楽器入力(L/MONO, R)と出力(L/MONO, R)はもちろん、2系統のエフェクトループ(SEND1/2, RETURN1/2)を装備し、外部ペダルの組み込みや4ケーブルメソッドでの使用にも対応します。
さらにMIDI In/Out端子も標準サイズで搭載。
加えて外部Ampコントロール端子もあり、アンプのチャンネル切替などラッチ/モーメンタリー信号を送ることができます。
エクスプレッションペダル端子は2系統備わり、ボリュームペダルやワウ的な操作を2つまで同時使用可能です。
なおHX Effects本体にはヘッドホン出力やUSBオーディオ機能は非搭載です(USBはエディタ接続/MIDI用途に使用)。
そのため、自宅でヘッドホン練習や直接録音には向きませんが、既存のアンプ/オーディオI/Fと組み合わせて使う設計です。
同時使用エフェクト数とDSP
最大9ブロックのエフェクトを同時使用できます。
アンプモデル非搭載のぶんDSPリソースに余裕があり、ディレイ・リバーブなど大きなエフェクトを多数組み合わせても動作可能です(HX Stompと同じ1基のDSPチップを使用していますが、アンプ処理が無いため比較的ゆとりがあります)。
ほとんどのユーザーにとって9つの同時エフェクトは十分以上で、実際「一台で欲しいエフェクトは全部足りる」という声が多いです。
電源仕様
付属アダプターは9V DC(3A)となっており、消費電流は約1.1~1.3A程度とされています。
HX Stomp同様、ペダルボード電源で使う際は注意が必要ですが、最近は対応する高出力サプライも増えています。
本体サイズゆえ電源アダプターもやや大きめなのは難点です。
価格帯
税込定価は約¥103,400ですが、実売は約8~9万円前後です。
発売当初はHX Stompと同額の約¥79,920でしたが、その後の物価変動で若干上昇しています。
2025年現在、楽器店では¥81,800程度。
Stompとほぼ同価格帯で、アンプ機能不要ならHX Effectsの方がコスパが高いと言えます。
どんなプレイヤーに向いているか
HX Effectsは「お気に入りのアンプサウンドを活かしつつ、一流のエフェクトを追加したい」ギタリスト/ベーシストに最適です。
たとえば真空管アンプ+ペダルのボードを運用している人がHX Effectsを導入すれば、膨大なモジュレーション/ディレイ/リバーブ/ピッチなどを自由に駆使でき、ペダルボードの中心的存在になれます。
2系統のエフェクトループを活かして、歪み系などお気に入りのコンパクトエフェクターを組み込むことも簡単です。
4CMでアンプのプリ前とエフェクトループ内にそれぞれエフェクトを配置すれば、従来大掛かりだったセットアップを一台でまかなえます。
操作もシンプルで、「伝統的なペダルボードのように扱える」点は機材に不慣れな方にもメリットです。逆に、アンプモデルが無いのでアンプレス直PA運用を考えている場合には不向きです(※IRローダー機能はあるので、プリアンプを別途用意すれば疑似的に直PAも可能)。
プロの使用例
Helix Floorを使うようなトッププロでも、「アンプは生で鳴らし、エフェクトだけHelix系に任せる」という用途でHX Effectsを使用する例があります。
たとえば米国のスタジオギタリストTim PierceやTom Bukovacは古くからLine 6 M9/M5等をスタジオで愛用し、その延長でHX Effectsも評価しています。
ライブでは、大物アーティストのバックバンドメンバーが足元にHX Effectsを置き、アンプのチャンネル切替やMIDI同期まで一括管理しているケースもあります(HX Effectsは“全システムのコマンドセンター”として機能し得るスペックです)。
国内ではプロギタリストの布袋寅泰氏が一時期Helixと実機アンプを組み合わせていましたが、同様の発想でHX Effectsをペダルボードに組み込むギタリストも増えています。
とくにアンプラブ派のプレイヤーから「音質が良くノイズも少ないので安心して使える」と高評価です。


HX One


「HX One」は2023年に登場したHelixファミリー最小のコンパクト・マルチエフェクトです。
その最大の特徴は、一度に使用できるエフェクトは1種類のみという割り切りにあります。Helix譲りの250種類以上のエフェクトを搭載しながらも、同時には1ブロックのみ処理する仕様となっており、言わば「マルチエフェクト界のシングルストンプ」といえる存在です。
アンプ/キャビモデリングは非搭載でエフェクト専用。Line 6自身「Eventide H9のLine 6版」とも位置づけており、シンプルさと柔軟性を両立した新アプローチのペダルです。
サイズ・重量
高さ62mm×奥行125mm×幅96mmと、コンパクトエフェクターより一回り大きい程度の寸法です。
Bossコンパクトより奥行きが浅く横幅1.5個分程度と報じられており、どんなペダルボードにも組み込める小型サイズです。重量は450gで持ち運びも容易です。
フットスイッチ
本体上に2基のフットスイッチを搭載。
1つはエフェクトのオン/オフ、もう1つはタップテンポやエフェクトパラメータ切替などに割り当て可能とみられます(ユーザーが設定を変更可能)。
2スイッチにより例えば「ディレイタイムのタップ入力」「トレモロのスピード切替」「ルーパーの録音/再生」など、1エフェクト内での操作性を高めています。
HX One自体にルーパー機能も含まれているため、2スイッチあることでシンプルなルーパー操作も完結できます。
入出力端子


小型ながらステレオ入力(標準L/R)、ステレオ出力(L/R)、MIDI IN/OUT(TRSミニ端子)を搭載し、現代のペダルボードの要件を満たしています。
またEXP/FS端子も備え、表現系ペダル1本またはフットスイッチ2つを外付け可能。
HX Stomp系同様に柔軟な外部コントロールに対応します。
エフェクトループ端子はありませんが、MIDI経由で他ペダルと連携可能です。
なおヘッドホンアウトは省かれています。
同時使用エフェクト数とDSP
Helix系の270種類以上(最新FW時点)のエフェクトモデルを内蔵します。
ディストーション、ディレイ、リバーブ、モジュレーション、フィルター、ピッチ、コンプ、EQ、ワウ、ルーパー等、Helixに含まれるほぼ全てのエフェクトが使用可能です。
同時使用できるのは1ブロックのみで、複数エフェクトをチェインすることはできません。
ただしHX Oneならではの独自機能として、「Flux Controller」というモジュレーション機能を搭載し、エフェクトの特定パラメータを時間経過で自動変化させることが可能です。
例えばフェイザーのレゾナンスを徐々に上げていく、などの凝った使い方もワンペダルで実現します。
DSPはおそらくHX Stomp等と同等かそれ以下ですが、1エフェクト専用であるためDSP負荷が問題になるケースはほぼありません。
重いリバーブやピッチ系も単独ならしっかり処理できます。
電源仕様
HX Oneは付属の9.6V DCアダプター(500mA)で動作し、消費電流は約500mAと公称されています。
他のHXシリーズに比べて格段に電力要件が低く、一般的なペダルボード電源からも給電しやすいです。
「ペダルボードの電源で駆動できるので組み込みが容易」と公式にも謳われています。
価格帯
税込定価は¥55,000ですが、実売では約3.8~4.5万円ほどです。
Helix系では最も安価なモデルで、ちょうど高品質な単体ペダルを幾つか買う程度の価格感です。
どんなプレイヤーに向いているか
HX Oneは「シンプルな1エフェクターとして何でもこなしたい」という欲張りかつ割り切った要望に応えるペダルです。
たとえば普段はアナログペダル派だけど特定の曲でだけ必要なエフェクト(ハーモニクストレモロや特殊フィルター等)をこれ一台でまかないたい場合や、ボードの空きスペースに「何でも屋」的ペダルを組み込みたい場合にうってつけです。
エフェクター1個分の感覚で250種以上の音色をストックできるため、セッション現場で突然必要になった音にも柔軟に対応できます。
「色々なペダルを試したいが予算やスペースがない」というギタリストにも魅力的でしょう。
反面、複数エフェクトを同時に使うことはできないため、ディレイ+リバーブのように同時使用前提のサウンドメイクには不向きです。
「一度に一種類ずつ楽しむ」運用になります。またアンプモデル非搭載なので、空間系メインでアンビエント・サウンドを足す用途などに向いています。


Line 6 HXシリーズ|各モデルの口コミ評判
HX Stomp
良い評判・口コミ
- 「操作がしやすい」「アップデートが優秀で新モデルが増えていく」
使い勝手と継続的な機能拡張を評価する声が多い - 「色々エフェクターを集めても結局HX Stomp 1台で事足りる」
オールインワン性を称賛する意見も - 「生々しいサウンドで、他社マルチ(Fractal系)のクリアすぎる音より好み」
悪い評判・口コミ
- 最も多かった不満は「値段が高い」という点
- 「3スイッチでは踏み換えが足りない」
→外部フットスイッチで解決可能 - 「オーディオインターフェース接続時のPC音量とギター音量のバランス調整がわかりにくい」
HX Stomp XL
良い評判・口コミ
- 基本的にHX Stompの良さを引き継ぎつつ「フットスイッチが増えてライブでの自由度が格段に上がった」と好評。
- 「外部コントローラー無しで完結する安心感がある」
- 「操作方法が簡単なままでスイッチだけ増えて嬉しい」
悪い評判・口コミ
- HX Stomp以上に「高すぎる」
- 「この価格ならもう少し出してHelix LTでもいいのでは?」と悩むユーザーも。
- 「サイズが思ったより大きい」
- 「スイッチに割り当てた効果の名前を確認するのにメイン画面を見る必要がある」
HX Effects
良い評判・口コミ
- 「手持ちのアンプに最高のエフェクトを足せる」
- 「非常に高品質でノイズも少ない」
- 「Helixと同じエフェクトが全部使えるのでプロミュージシャンも満足する音が出せる」
- 「直感的で、従来のペダルボード感覚で使える」
悪い評判・口コミ
- 「アンプモデルが無い」
- 「重量が2.3kgあり、思ったよりヘビーだった」
- 「ヘッドホン端子やUSBオーディオが無く、自宅練習用に別途オーディオI/Fが必要」
価格についてはHX Stompと同程度のため、「アンプ無いのに値段一緒か…」と感じる向きもありますが、逆に「アンプ要らないのにStompと同価格なのは損」というより「同価格でフットスイッチやループが充実している」と前向きに評価するユーザーが多いようです。
HX One
良い評判・口コミ
- 「待望の1ペダル・マルチ」「必要十分なエフェクト数とシンプルさ」
Line 6 M5やEventide H9を使っていた層からは歓迎 - 小型軽量・500mA駆動という取り回しの良さもあり、「ボードに組み込みやすく便利」
悪い評判・口コミ
- 「一度に1つのエフェクトしか使えない」「ディレイ+リバーブを同時に掛けたいのにできない」
- 「小さい画面とノブ操作だけでエディットするのは少し面倒」
- 「1ブロック限定なのに価格が4万円台なのは高い」
Line 6 HXシリーズ|選び方と用途別のおすすめ
オールインワンで完結、アンプごと持ち運びたいなら…
HX Stomp
アンプモデル内蔵で直接PAや録音機器に接続でき、自宅~ライブまでこれ1台でOK。
エフェクト+アンプを極小サイズにまとめたいギタリスト/ベーシストにピッタリです。
既存ボードへの組み込みやオーディオI/F用途としても無駄がありません。


HX Stompをライブ主体でもっと活用したいなら…
HX Stomp XL
足元での操作性が飛躍的に向上し、追加機材なしで完結できます。
ライブで頻繁にエフェクトOn/Offやスナップショット切替を行うプレイヤーにはXLの8スイッチが心強いでしょう。
ただし価格が高めなので、予算とボードスペースに余裕がある場合の選択肢です。
逆に予算優先・最低限の操作で良い場合は通常のHX Stompでも十分対応できます。
いったんHX Stomp→操作に不満が出たら外部フットスイッチでもOK。


お気に入りのアンプ+最高のエフェクトで音作りしたいなら…
HX Effects
アンプサウンドを生かしつつ、Helixクオリティの空間系やモジュレーション、フィルターなどを好きなだけ追加可能。
アンプ直派のギタリスト/ベーシストで、エフェクトボードを簡素化・高品位化したい方に向いています。
既存の歪みペダル等と組み合わせても良し、HX Effectsだけで完結のエフェクトボードにしても良し。ヘッドホンアウトが無い点だけ注意しましょう。
(家ではアンプかI/F経由で音を出す必要があります)


シンプルなセットアップで色々な効果を試したいなら…
HX One
「この曲だけオルガン風エフェクトが欲しい」といったニッチな要望にも、HX Oneなら1台で応えられます。
普段はコンパクト派だけど1個で多彩な効果をスタンバイしておきたい人や必要なときに必要なエフェクトを呼び出す柔軟性が欲しい人にフィットします。
逆に常時複数のエフェクトを組み合わせるプレイヤーには不向きなので、その場合は他のHXシリーズ or 上位のHelix/PODシリーズを検討しましょう。
HX Oneは割り切りを楽しめる方にのみ真価を発揮します。


まとめ|ベストなHXシリーズを選ぼう!


Helixシリーズの小型HXモデル4機種は、それぞれ明確なターゲットがあります。
- 万能選手のHX Stomp
- ライブ志向のHX Stomp XL
- アンプ愛用者のHX Effects
- ミニマリストのHX One
──あなたのプレイスタイルや環境に合ったモデルを選ぶことで、機材のポテンシャルを最大限に活かせるでしょう。
「迷ったらとりあえずHX Stomp」という意見もありますが、ぜひ本記事の比較情報を参考に、自分にベストマッチする1台を見つけてください。
Helix譲りのハイクオリティなサウンドはどのモデルでも健在ですので、選んだ機種できっと理想のトーンメイクが実現できるはずです。楽しいギターライフを!
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