【まとめ】Jeff Beck/ジェフ・ベックの使用機材【アンプ・ギター・エフェクター】

国内外で活躍するギタリストの愛用機材をまとめて取り上げる「プレイヤーズ・リグ」
革新的なプレイスタイルと圧倒的な表現力で、世代を超えて多くのギタリストに影響を与え続けたレジェンド
Jeff Beck / ジェフ・ベック
ヤードバーズ時代からキャリアをスタートさせ、ブルース、ジャズ、ロックを融合させた唯一無二のサウンドを確立。フィンガーピッキングによる独特なニュアンスと、エモーショナルなトーンで世界中のギタリストを魅了し続けました。
そんなJeff Beckの音を支えるギターやアンプ、エフェクターなど愛用機材をまとめて紹介!
Jeff Beck/ジェフ・ベック|Profil


生年月日:1944年6月24日
出身:イギリス・サリー州ウォリントン
Biography
Jeff Beck:革新のギタリスト、その生涯と音楽
ジェフ・ベック(Jeff Beck)は、1944年6月24日、イギリス・サリー州ウォリントンに生まれた、史上最も影響力のあるギタリストの一人です。彼のプレイスタイルは、ロック、ブルース、ジャズ・フュージョン、さらにはエレクトロニカまでを自由に横断し、まさに「ギターの探究者」とも言える存在でした。指弾きを主体とした独特のタッチ、フレットレス・ギターのような滑らかなフレーズ、ワーミーバーを駆使した表現力など、彼の演奏は単なる技巧にとどまらず、言葉のない「歌」として聴く者の心を打ちました。
ヤードバーズからの飛躍:ロックの進化を牽引
1965年、エリック・クラプトンの後任としてヤードバーズに加入したことで、ジェフ・ベックの名は一躍注目を浴びます。クラプトンが伝統的なブルースを追求していたのに対し、ベックはサイケデリックで実験的なプレイを導入。特に「Shapes of Things」「Over Under Sideways Down」などは、彼の大胆なフィードバック奏法やサステインの効いたトーンが存分に発揮された楽曲でした。
その後、1966年にジミー・ペイジと共演する形で短期間の「ツインギター体制」となりましたが、バンド内の衝突もあり、翌年にベックはヤードバーズを脱退。この短い期間に生み出された楽曲の影響力は絶大で、多くのギタリストがこの時期のベックに影響を受けました。
Jeff Beck Groupとその影響
ヤードバーズ脱退後、1968年に結成したジェフ・ベック・グループ(The Jeff Beck Group)では、後にフェイセズで活躍するロッド・スチュワート(Vo)やロン・ウッド(Ba)を迎え、ブルース・ロックを軸としたパワフルなサウンドを展開。特に1stアルバム『Truth』(1968年)は、そのハードなサウンドから「ヘヴィ・メタルの先駆け」とも評され、後のレッド・ツェッペリンにも大きな影響を与えました。
2ndアルバム『Beck-Ola』(1969年)は、さらにヘヴィな方向へ進み、クラシック曲のロックアレンジなども取り入れる試みが見られました。しかし、メンバー間の対立やプレッシャーから1970年に解散。
同時期、エリック・クラプトンやジミー・ペイジと並び称され、「3大ギタリスト」の一人として評価されるようになりましたが、ベックはより独自の道を模索し続けました。
ジャズ・フュージョンへの転向と新たな地平
1975年、ジェフ・ベックは新たな音楽性を求め、ブルース・ロックからジャズ・フュージョンへと大きく舵を切ります。名盤『Blow by Blow』(1975年)では、ジョージ・マーティン(元ビートルズのプロデューサー)を迎え、インストゥルメンタル中心の楽曲を展開。特に「Cause We’ve Ended As Lovers」は、彼の表現力豊かなギターが際立つ楽曲として、今もなお語り継がれています。
続く『Wired』(1976年)では、ドラマーにナラダ・マイケル・ウォルデンやヤン・ハマーを迎え、よりプログレッシブなサウンドへ進化。この時期のベックは、従来のロックギターの枠を超え、シンセサイザーとの対話を重視するなど、新たな音楽の可能性を追求しました。
このフュージョン路線は、1980年代の『There & Back』や1999年の『Who Else!』などにも受け継がれ、彼独自のスタイルを確立する重要な要素となりました。
後年の革新:エレクトロニカとの融合
2000年代以降、ジェフ・ベックはエレクトロニカとの融合を模索し始めます。**『You Had It Coming』(2001年)**では、エレクトロビートとギターを融合させた「Rollin’ and Tumblin’」が話題に。以降の作品でも、ギターの音をまるでシンセサイザーのように扱い、ワーミーバーとボリューム奏法を駆使した唯一無二のプレイスタイルを完成させました。
2009年にはロックの殿堂入りを果たし、2010年代以降も新しいサウンドを模索。ジョニー・デップとのコラボや、2022年のアルバム『18』でもその実験精神は衰えることがありませんでした。
ジェフ・ベックの死とその遺産
2023年1月10日、78歳でこの世を去ったジェフ・ベック。しかし、彼が音楽界に与えた影響は計り知れません。彼のギターは「技術ではなく感情を語る」ものであり、ピックを使わない独自の奏法、ワーミーバーとボリュームノブを駆使した表現力、そしてジャンルを超えた音楽的探求は、今なお多くのギタリストにインスピレーションを与え続けています。
ジェフ・ベックは単なるロック・ギタリストではなく、音楽そのものを進化させたアーティストでした。彼のプレイを聴くたびに、ギターという楽器の無限の可能性を感じずにはいられません。
Jeff Beck/ジェフ・ベック|Play&Music
Cause We’ve Ended As Lovers (Live at Ronnie Scott’s)
この曲は、スティーヴィー・ワンダーがジェフ・ベックに提供した名曲で、アルバム『Blow by Blow』(1975年)に収録されています。ライブ版の中でも、特に2007年のロニー・スコッツでの演奏は、彼の表現力とタッチの繊細さが際立っています。
Scatterbrain (Live at Ronnie Scott’s)
アルバム『Blow by Blow』収録のこの曲は、ジャズ・フュージョン的な複雑なリズムとメロディー展開が特徴。Jeff Beckの速弾きテクニックやリズム感が存分に発揮された楽曲です。
Where Were You – (Live at Ronnie Scott’s)
1989年のアルバム『Jeff Beck’s Guitar Shop』に収録された楽曲で、ほぼ全編にわたってアーム奏法とボリューム奏法を駆使したメロディーが展開されます。ギターをまるで人間の声のように歌わせるという、彼のプレイスタイルが極まった名曲です。
Jeff Beck/ジェフ・ベック|愛用機材【ギター】
Fender / Esquire 1954


製品の概要
ジェフ・ベックがヤードバーズ時代に使用していたギターで、シングルピックアップのシンプルな構造が特徴です。このギターで彼は多くの革新的な演奏を披露し、その後のキャリアにおけるサウンドの基盤を築きました。
Gibson / Les Paul Model


製品の概要
アルバム『ブロウ・バイ・ブロウ』のレコーディングで使用されたギターで、太く暖かいトーンが特徴です。このギターを使用することで、ジェフ・ベックの音楽性に新たな深みが加わりました。
Fender / Stratocaster


製品の概要
第2期ジェフ・ベック・グループの頃から使用し始めたストラトキャスターは、彼のメインギターとして知られています。特に、フランケンストラトと呼ばれるカスタマイズされたモデルや、白色のストラトキャスターを多用していました。
Fender Custom Shop / Jeff Beck Stratocaster


製品の概要
フェンダー・カスタムショップのマスタービルダー、トッド・クラウスが製作したシグネチャーモデルです。N3ノイズレス・ピックアップやウィルキンソン製ローラー・ナットを装備し、ドロップDチューニング専用として使用されていました。
そのほか、リバースヘッドのものや、全音半音下げで使用するものなど複数所有。
Jeff Beck/ジェフ・ベック|愛用機材【アンプ】
Marshall / 1959 Super Lead


製品の概要
第2期ジェフ・ベック・グループの時期にメインで使用していたアンプで、力強いロックサウンドを生み出すことで知られています。このアンプは、彼のダイナミックな演奏スタイルを支える重要な要素でした。
MAGNATONE / Super Fifty-Nine Mk II


製品の概要
ジェフ・ベックは2015年から、マーシャルと並行してMAGNATONEのSuper Fifty-Nine Mk IIを愛用しています。このアンプは、ビンテージ・ブリティッシュ・アンプを現代に甦らせたモデルとして高い評価を受けています。ジェフのモデルには、前面プレートに「BECKTONE」と記されている特別仕様となっています。


Marshall / 1987X


製品の概要
Marshallの1987Xは、1959モデルの50Wバージョンで、ジェフ・ベックが使用していたリイシュー・モデルです。100Wモデルである1959SLPよりも歪みやすい特性があり、ジェフはこの歪みの特性を活かして音作りを行っていました
Jeff Beck/ジェフ・ベック|愛用機材【エフェクター】
Colorsound / Overdriver


製品の概要
英国製のオーバードライブペダルで、クリーンブーストから強力なオーバードライブまで幅広い音作りが可能です。
1970年代中期から後期にかけて使用され、アルバム『Blow by Blow』や『Wired』のレコーディングやライブで活躍しました。
JEN / Cry Baby


製品の概要
70〜80年代にイタリア Jen社によって販売されていたワウペダルです。
現行のJIM DUNLOP製とは一味違う高音域にピークがあるギラツキのあるトレブリーなサウンドが特長。
COLORSOUND POWER BOOST


製品の概要
初期のオーバードライブペダルの一つで、クリーンブーストから強力なオーバードライブまで幅広いトーンを提供します。ジェフ・ベックやデヴィッド・ギルモアなど、多くのギタリストがこのペダルを使用し、彼らのシグネチャーサウンドを作り上げました。特に、ベックは1970年代初頭の作品でこのペダルを活用し、そのサウンドに大きな影響を与えました。
COLORSOUND Octivider


製品の概要
1970年代に登場したオクターブエフェクターで、入力信号に対して1オクターブ下の音を加えることが可能です。これにより、演奏に厚みと深みをもたらします。シンプルなデザインながら、独特のウォームなトーンが特徴で、多くのギタリストに愛用されています。
Talking / Modulator


製品の概要
ジェフ・ベックは独自の「Bag」を使用していました。この「Bag」は、ギターアンプのスピーカー接続端子に接続し、チューブを介して口腔内で音を変化させる仕組みで、彼の演奏にユニークな表現をもたらしました。
Roland / RE-201 Space Echo


製品の概要
1974年に発売されたアナログ・テープエコー。
1970年代後半から使用され、現行のデジタル機器では出せない温かみのある独特の残響音が魅力。
J.Rockett Audio Designs / Archer


製品の概要
ジェフは長年、KLON製のオーバードライブ、ケンタウルスを使用していたが、それに代わったのがケンタウルスを再現したこのモデル。
クラシックなオーバードライブペダルを再現したモデルで、透明感のあるクリーンブーストからリッチなオーバードライブまで、多彩なトーンを提供します。高品質なコンポーネントを使用し、プロフェッショナルなサウンドを追求しています。


BOSS / DD-3


製品の概要
1986年に発売されたデジタルディレイペダルで、最大800msのディレイタイムとホールド機能を備えています。シンプルな操作性と高品質なディレイサウンドで、2016年あたりに使用。


strymon / El Capistan


製品の概要
テープエコーのサウンドをデジタルで再現したディレイペダルで、3つのテープマシンモードと多彩なコントロールを備えています。高い再現性と柔軟性で、ヴィンテージサウンドからモダンなエフェクトまで対応可能です。


Hughes & Kettner / Tube Rotosphere MKⅡ


製品の概要
ロータリースピーカーの効果を真空管回路で再現したエフェクターで、オルガンサウンドや独特のモジュレーション効果を提供します。ウォームでリッチなトーンが特徴。
BOSS / OC-3


製品の概要
世界初のポリフォニックオクターバーとして登場し、複数の音を同時に処理可能です。ドライブモードやベースギター専用モードも搭載し、幅広い音作りが可能です。高い追従性と多機能性で、多くのミュージシャンに支持されています。
ジェフベックはEBS OctaBassからこちらに乗り換え。

