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【オイル缶ディレイ】Strymon Olivera 暗く揺れる“あの質感”【サウンドデモ・評判】

いわゆるテープでも、BBDでもない。
もっと暗く、もっとにじんで、しかもモジュレーションが生き物みたいにうねる、特有のディレイ。
Strymon Olivera
オイルを誘電体に使って音をディスクに記録していた初期のエコー装置を、最新のARMプロセッサと自社アルゴリズムで“そのまま”持ってきたような一台です。
ヘッドをShort/Long/Bothで切り替え、ディレイとリバーブの中間のような残響を作れる点が最大の見どころ。さらにこのサイズでステレオ対応・MIDI・300プリセットを積んだ現代仕様。


Strymon Olivera|外観・スペック


Strymon Oliveraの基本情報
| 想定価格(海外) | 259 USD | 
| 想定価格(国内) | 約44,000円 | 
| ディレイタイム | 最大約620ms | 
| コントロール | Mix, Time, Regen, Intensity, Rate | 
| モード | Heads切替(Short / Long / Both) | 
| 入出力 | 1/4″ TRS in/out(モノラル〜ステレオ対応) | 
| 外部コントロール | EXP/MIDI(TRS)、USB-C | 
| プリセット | 最大300個(MIDI時) | 
| バイパス | トゥルーまたはバッファードを選択可 | 
| 電源 | 9V DC / センターマイナス / 250mA | 


Strymon Olivera|特長・機能


オイルカン特有の「暗く・揺れる・前に出すぎない」質感
1950〜60年代のオイルカン・エコーをベースにしたアルゴリズムで、テープよりも帯域が狭く、ほんのり曇った反復をつくれます。ピッキングのアタックを少し丸めて後ろに回してくれるので、カッティングの背景に“黒いにじみ”を敷きたいときにちょうどいいキャラクターです。サーフやガレージ、ルーツ寄りのフレーズにもよく合います。
Short / Long / Bothの3ヘッド切替
トグルでヘッド配置を3種類から選べます。Shortはタイトなスラップ〜アンビエントの起点、Longはルーム的に尾を引くリバーブライクな残響、Bothにすると複数の反復が重なってリズム感が複雑になります。1台で「ディレイ寄り」と「パッド寄り」を行き来できるのが便利です。
IntensityとRateで“生き物モジュレーション”
オイルカン系の肝である、あの不安定な揺れを2ノブで作れます。Intensityで深さ、Rateで速さを調整すれば、わずかにヨレた60s風から、映画音楽のようなうねりまで幅広く再現できます。ギターだけでなくシンセにかけても面白いタイプです。
MIDI×300プリセット×USBで現場対応
このサイズでもMIDIと300プリセットに対応しているので、曲ごとにShort→Both→Longを呼び出すようなライブでも使いやすい設計です。スタジオで気に入ったセッティングをそのまま保存しておけるので、配信や宅録との相性も良好です。
高Regenで“にじむアンビエント”な質感に
フィードバック量を上げていくと、ディレイというより古いプレートやスプリングに近い、広がるだけの空気感が作れます。アンビエントやポストロックの人はここを狙うと一気にこのペダルらしい音になります。
Strymon Olivera|サウンドデモ
Strymon Olivera|レビュー・評判
良い評判(ポジティブな口コミ)
- 「オイルカンの暗さとStrymonらしいノイズの少なさが両立しているのが良い。」
- 「ディレイにもリバーブにも聞こえる領域があって、アンビエント用にすぐ使える。」
- 「Black Fountainよりもコントロールしやすく、プリセットがあるのでライブで実用的。」
悪い評判(ネガティブな口コミ)
- 「価格が259ドルで、同じ系統の他社よりやや高い。」
- 「本物のオイルカンの“気まぐれすぎる崩れ方”までは出ない。きれいすぎる。」
- 「電源が9V/250mAで、ボードによっては空きが足りない。」
まとめ|“汚し”と“運用性”を同時に買うならOlivera
- すでにStrymon(BigSkyやTimelineなど)を使っていて、そこにビンテージの“汚れた色”を足したい人
- AdinekoやBlack Fountainの質感は好きだけど、プリセットやMIDIがなくて見送っていた人
- カントリーのスラップではなく、60sサーフや映画的なバックグラウンドをつくりたい人
- リバーブを増やすと手前がボケるので、代わりに“暗いディレイ”で空気を足したいステージギタリスト
- ギターだけでなくシンセやボーカルにも同じ質感をかけたい宅録クリエイター
- 小さめの筐体でステレオとMIDIをまとめたい人
Oliveraは、単に古いディレイのキャラクターを真似したペダルではなく、オイルカン系らしい暗さ・にじみ・揺れを、いまのボード運用にそのまま乗せられるようにしたモデルです。
音だけなら他社でも近いものはありますが、ステレオ、MIDI、300プリセットまでをこのサイズと価格帯でまとめているところがいまのStrymonらしいところ。
ビンテージの温度感を出したいけど、毎回パネルを触って合わせるのが面倒な人には、現時点でかなり有力な選択肢になります。



 
	















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