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90年代以降のヘヴィロック・メタルシーンを象徴する伝説的なギターアンプ
Mesa/Boogie Rectifier
ギッシリと歪んだ分厚いディストーションとズンズンと迫る重低音は「カッコいい歪み」の代名詞となり、深く激しい歪みによる圧倒的な音圧で多くのギタリストを魅了してきました 。
本記事では、Mesa/Boogie Rectifierシリーズの現行モデルについて、その特徴と違いを徹底比較し、各モデルのユーザーレビューや音作りのコツ、よくある悩みへの回答も交えて解説します。

Mesa/Boogie Rectifier(メサ・ブギー・レクチファイア)とは、米国メサ・エンジニアリング社(Mesa/Boogie)が1990年代初頭から展開するハイゲイン真空管ギターアンプのシリーズです。初代のデュアル・レクチファイア(Dual Rectifier)は1992年に発売され、1990年代のハイゲイン・ギターサウンドを定義付けた名機として知られます。
名称の“Rectifier”(整流器)とは本来アンプの「整流管」を指し、初期モデルでは真空管整流とシリコンダイオード整流を切り替え可能な独自機能を特徴としていました。これにより、真空管整流ならではの柔らかなサグ感と、ダイオード整流のタイトで安定したレスポンスを選択でき、サウンドのフィーリングに幅を持たせています。
Dual Rectifierに搭載された整流管は2本でした(だから“デュアル”)が、後に登場したTriple Rectifierはパワー管を増設して150Wもの大出力を得た代わりに整流管も3本搭載(“トリプル”)しています。いずれも3チャンネル仕様へと進化し、クリーンから強烈なハイゲインまで多彩なモードを備えることで、ヘヴィメタル専用だった2チャンネル時代から一転、様々なジャンル・プレイスタイルに対応できる万能アンプへと発展しました 。事実、Rectifierシリーズはメタルだけでなくフュージョンやジャズ系のギタリストにも使用される定番機種となっており、その名は唯一無二のブランドとして確立されています。
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|---|---|---|---|---|---|---|---|
| モデル | Dual Rectifier | Triple Rectifier | Rectifier Badlander 100 | Rectifier Badlander 50 | Rectifier Badlander 25 | Mini Rectifier 25 | Recto-Verb 25 |
| 出力 | 100W / 50W (チャンネルごとに切替可) | 150W / 50W (チャンネルごとに切替可) | 100W / 50W / 20W (マルチWattスイッチ) | 50W / 20W (ハーフ出力モード) | 25W / 10W (2モード切替) | 25W / 10~15W (2モード切替) | 25W / 10~15W (2モード切替) |
| チャンネル数 | 3チャンネル | 3チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル | 2チャンネル |
| モード構成 | Ch1: Clean/PushedCh2: Raw/Vintage/ModernCh3: Raw/Vintage/Modern | Ch1: Clean/PushedCh2: Raw/Vintage/ModernCh3: Raw/Vintage/Modern (Dualと同一) | CH1: Clean/Crunch/CrushCH2: Clean/Crunch/Crush (同一設定を2系統) | CH1: Clean/Crunch/CrushCH2: Clean/Crunch/Crush (同上) | CH1: Clean/Crunch/Crush CH2: Clean/Crunch/Crush(同設定を2系統) | Ch1: Clean/PushedCh2: Vintage/Modern (計4モード) | Ch1: Clean/PushedCh2: Vintage/Modern (計4モード) |
| 整流方式 | 真空管 or ダイオード 切替・チャンネル別指定可 | 真空管 or ダイオード 切替・チャンネル別指定可 | シリコンダイオード固定 (真空管整流なし) | シリコンダイオード固定 (真空管整流なし) | シリコンダイオード固定 (真空管整流なし) | シリコンダイオード固定 (真空管整流なし) | シリコンダイオード固定 (真空管整流なし) |
| パワー管 | 6L6GC ×4本 (EL34にも差替可) | 6L6GC ×6本 (EL34交換可) | EL34 ×4本 | EL34 ×2本 | EL84 ×2本 | EL84 ×2本 | EL84 ×2本 |
| プリアンプ管 | 12AX7 ×5本 | 12AX7 ×5本 (推定) | 12AX7 ×5本 (推定) | 12AX7 ×5本 (推定) | 12AX7 ×5本(推定) | 12AX7 ×5本 (推定) | 12AX7 ×5本 (推定) |
| リバーブ | なし | なし | なし | なし | なし | なし | あり (スプリングリバーブ搭載) |
| 主な特徴 | マルチWatt(50/100W)対応、伝統の”Recto”サウンド。3ch/8モード搭載でクリーンから超ヘヴィまで網羅。Bold/Spongyスイッチで音色の張り感切替可能。 | 圧倒的な150Wヘッドルーム(50W切替可)。3ch/8モード搭載。パワー管6本・整流管3本による最大級のローエンドとクリーン余裕度が魅力。 | 最新世代のRectifier。EL34採用でミッド強調・低音タイトな設計。2ch構成だが各チャンネルに同じ3モード搭載で柔軟設定。CabClone IR内蔵でスピーカー無しでも演奏/録音可。 | Badlander 100の低出力版。50Wながら依然強力で、20Wトライオードモードでより早い歪みとコンプレッション感。100と同じ機能を搭載しつつ重量・サイズがダウン。自宅練習からライブまで万能。 | ランチボックスサイズのミニ・レクチ。EL84採用で歯切れ良いミッドと張りのあるハイ。CabClone IR内蔵・重量約8.6kgで自宅録音から小規模ライブまで機動力抜群。 | “ランチボックス”サイズの極小ヘッド。25Wながら2ch/4モード搭載で本格Rectoサウンドを実現。10-15Wモードで自宅対応。軽量5.5kgで持ち運び容易。 | Mini Rectifierにリバーブを追加したコンボ/ヘッドモデル。1×12″コンボは持ち運びしやすいサイズ感で、自宅~小規模ライブに最適。リバーブ搭載以外の音質はMiniと同様。 |

デュアル・レクチファイアは、Mesa/Boogieを代表する超高音圧ハイゲインアンプです。「ヘヴィロックの象徴であり続けるアンプヘッド」と評されるように、その存在感とサウンドは唯一無二 。3チャンネル仕様でクリーンからドンシャリのモダンリードまで幅広くカバーでき、**“Rectoサウンド”**と呼ばれる分厚い歪みトーンは多くのトップアーティストに愛用されています。100Wの大出力による余裕あるクリーンヘッドルームと、「胸に響くような重低音の壁」と形容される迫力の歪みサウンドはライブ会場でもひときわ存在感を放ちます。
ユーザーの口コミ: 「Dual Rectifierはまさにヘヴィロックの代名詞」との声が多く、圧倒的なハイゲインサウンドに支持が集まっています 。一方で「100Wは音量が桁違いで、自宅で本領発揮は難しいがステージで真価を発揮する」との意見もあり、出力の大きさゆえ取り扱いには注意が必要とのコメントも見られます。


トリプル・レクチファイアは、150Wという桁違いのパワーで「新次元のパワードミナンス(支配力)」を誇るモデルです 。Dual Rectifierと比べても音圧・余裕度が別格で、特にクリーンサウンドはその出力のおかげで歪まず澄みきったまま非常に大音量まで鳴らすことができます。3チャンネル仕様や各種機能はDualと共通ながら、「より太く深いローミッドの迫力」が150Wモデルならではの魅力とされています 。その反面、一般的なライブハウスでは持て余すほど大音量になるため、活かし切るには相応の環境が必要な“怪物アンプ”と言えるでしょう。


Badlander 100は、一言で言えば「現代版Rectifier」です。往年のDual Rectifierが持つ“重量級ハイゲイン”の系譜を継ぎながらも、EL34の採用でミッドレンジが濃密かつタイトなレスポンスが得られるため、よりモダンで扱いやすい歪みになっています。クリーン~クランチも従来よりレンジが広くダイナミクスに富み、クランチモードではブルース~クラシックロック的なドライブも難なくこなす柔軟さがあります。
さらにCabClone IRによるスピーカーシミュレート出力に対応しており、深夜のヘッドフォン練習やサイレント録音から大音量ライブまで一台で対応できる万能選手です。「ベッドルームからステージまで幅広く使えるレクチ」との評価どおり、環境を選ばずRectifierサウンドを享受できるモデルと言えるでしょう。


Badlander 50は、「小さくても抜けの良いレクチサウンド」が売りの中型アンプヘッドです。50Wとはいえ侮れず、バンド内で埋もれない存在感のある音量・音圧を持っています。
特に50Wモードでは100W版に匹敵するしっかりしたローエンドと高いヘッドルームを保ちつつ、20Wモードに切り替えれば自宅でも心地よい歪みを得やすいという二面性があります。音色傾向は100W版と大きく変わりませんが、ユーザーからは「低出力の分、トップエンドの反応が速く軽やか」といった声もあり、50Wならではの軽快さ・弾きやすさが感じられるようです。

Badlander 25は「ベッドルームからステージへ」を具現化した最新ミニ・レクチ。25W時はタイトで張りのあるEL84ハイゲイン、10Wに落とすと早い段階で艶やかなコンプレッションが現れ、深夜練習でもリッチな真空管フィールが味わえます。
CabClone IR搭載でマイキング不要のライン録音が可能なうえ、XLRに繋ぐだけで即ミックスへ直結できる手軽さは宅録世代の強い味方。重量8 kg台の機動力に、伝統のRectifierらしい分厚いローと抜けの良いミッドを凝縮した、現代ギタリストの“持ち歩けるメサ”と言えます。


ミニ・レクチファイア25は、「本当にレクチファイアを小さくしただけ」と評されるほど、サイズ以外はフルサイズ機にも引けを取らない本格サウンドを持っています。クリーンチャンネルはMesa伝統のクリスタルクリーンでエフェクター乗りも良く、Pushedにすれば軽いクランチまでカバー 。
歪みチャンネルのVintageモードはブリティッシュ系の粘りあるドライブ、Modernモードは硬質でノイズの少ない強力メタルトーンと、4つのモードがいずれも実用的です。音量も25Wフルパワー時はライブで十分通用する大音量が出せますし、15W側でも思った以上に響くため、小規模ライブ~リハスタ練習でも頼もしい相棒となるでしょう。


レクトバーブ25は、「みんな大好きあのレクチサウンドが、お手軽にサクッと出せちゃう!」という宣伝文句そのままに、Rectifierサウンドの魅力と利便性を兼ね備えたモデルです 。1×12″コンボから放たれる音は想像以上に大音量で、特にModernモードにおけるメタルリフの図太さはコンボとは思えないほど。
リバーブを内蔵しているためクリーントーンも美しく広がり、ジャズやバラードでもアンプ直で艶やかな空間系サウンドが得られます。自宅利用では10W弱に落としてナチュラルな歪みを楽しんだり、スタジオ・ライブでは25Wフルで押し出して存在感を示したりと、シーンに応じた柔軟な使い方ができます。

レクチファイアー系アンプでは、ゲインを上げすぎないことがかえって太く抜ける歪みを得るコツです。「ドンシャリとジューシーさは相反する」と言われるように、極端なロー強調・ミッドカットは音を埋もれさせがちです 。基本はBass(低音)を絞り気味にしてブーミーさを抑え、Mid(中音)を適度に持ち上げることで音の存在感と暖かみを出します 。高音域のザラつきが気になる場合も、Trebleを上げるよりBassカットでスッキリさせる方が効果的です。Presenceは上げすぎると耳障りになりがちなので、耳に痛くないギリギリを狙って微調整すると良いでしょう 。これらのポイントを踏まえ、「引き算のEQ」で音を整理することがレクチならではの重厚な歪みを活かす秘訣です。
Rectifierには複数のモードがあり、それぞれキャラクターが異なります。例えば現行3チャンネル機種の場合、Channel 2のVintageモードは初期2チャンネル時代のRectifierに近い粘りあるドライブサウンドを生み出すと言われています 。実際「初期型の音が恋しい」という往年のユーザーも、Channel 2をVintageに設定しMidつまみを活用することでかなり近いトーンが出せると報告しています 。一方、Channel 3のModernモードはレクチ特有の硬質かつディープなハイゲインで、最新鋭のメタルリードに最適です。用途に応じてチャンネルやモードを使い分け、クリーン(Ch1)、リズム(Ch2 Vintage)、リード(Ch3 Modern)といった具合に自分なりのセッティングを探してみましょう。8種類ものモードがあるため最初は迷うかもしれませんが、「どの音にするか良い意味で迷ってしまう」ほどバリエーションがあるという声もあります 。じっくり時間をかけて自分のお気に入りセッティングを見つけるのもRectifierの醍醐味です。
Dual/Triple Rectifierに備わるBold/Spongy(電圧切替)スイッチもサウンドメイクの強力な味方です。Bold設定では内部電圧がフル供給されるため音の張りが強く、アタックが速いタイトなサウンドになります。一方Spongy設定では電圧がやや低下し、真空管が押し込まれたようなサグ感(たわみ)のある柔らかいレスポンスになります。モダンメタルのリフなどタイトさ重視ならBold、ブルージーなリードやヴィンテージライクな粘りが欲しい時はSpongyといったように、曲調や好みで使い分けましょう。Spongyは音量自体も若干下がるため、自宅練習で音を少し抑えたい時にも有効です。
レクチファイアー系アンプは単体で凶悪な歪み量を持ちますが、ブースター(オーバードライブ)ペダルを併用することでさらにキレのある重厚サウンドに磨きをかけることができます。典型的なのはTube Screamer系のブースターを入力段にかける手法です。TS系ペダルはローエンドを適度に削りミッドをブーストする特性があるため、レクチの時に感じる「低音が出過ぎてボヤける」問題を解消し、リフにタイトさとエッジを与えてくれます。実際ユーザーからも「レクチはサウンドが硬質なので、自分ならTS系で少しコシを加えたい」という意見があり、プロの現場でも常套手段です 。Gain控えめ・Level高め・Tone適宜という設定でブースターをONにすると、レクチ本来の歪みが引き締まり、ソロでの抜けも格段に向上します。
アンプ本体の設定だけでなく、スピーカーキャビネット選びもRectifierサウンドには重要です。多くのRectifierユーザーはメサブギー製のRectifier 4×12”キャビネット(ヴィンテージ30スピーカー搭載)を愛用しています。この組み合わせはメーカー推奨でもあり、特にModernモードでのズシリとくる低音とシャキッとした抜けを最大限に引き出します。逆にマーシャルの1960Aキャビネットなどを繋ぐと「中域がスクープされすぎて耳に痛い高音が出てしまった」という報告もあり 、その場合はスピーカーケーブルを高品質なものに変えるだけでも多少改善するようです 。とはいえ「やはりあの金網メタルグリルのMesaキャビあってこそのRectoトーン」との声もあり 、可能であればキャビネットもMesa製を合わせるのが理想でしょう。また、キャビ背面はクローズドバックの方がレクチ特有のタイトな低音を得やすいです。自宅で音量を抑えたい場合は、Badlanderシリーズに内蔵のCabClone IR機能や、他モデルでも外部のアッテネーターやIRローダー+ヘッドフォンを使う方法もあります。環境に合わせてアンプとキャビ、周辺機器を組み合わせ、Rectifierサウンドを存分に楽しんでください。
最大の違いは出力ワット数とそれに伴うパワー管・整流管の本数です。Dualは100W出力でパワー管6L6GC×4本(整流管2本)、Tripleは150W出力でパワー管6L6GC×6本(整流管3本)を搭載します 。その結果、Tripleの方がクリーン時により大音量でも歪まず(ヘッドルームが大きく)、バンド中でも余裕を持ってクリーンサウンドを鳴らせます 。一方Dualは出力が小さい分、音量を上げたときに歪みやすい(パワー管が飽和しやすい)傾向があります 。音質面では「150WのTripleのほうがローエンドが巨大で、100WのDualのほうが低音量時でも歪ませやすい」といった違いを感じる人もいます。ただし150Wと100Wで音量が単純に1.5倍違うわけではなく、体感では1.2~1.3倍程度の差とも言われます 。要するに「とにかく最大出力・クリーンの余裕が欲しいならTriple、取り回しの良さや適度な歪み易さを求めるならDual」と考えるとよいでしょう。なお重量もTripleの方がやや重くなります。
確かにDual/Triple Rectifier(100W/150Wクラス)をフルに鳴らすと自宅では大音量すぎて困難です。しかしMesa/BoogieはMini Rectifier 25やRecto-Verb 25といった低出力モデル、さらにBadlander 25/50のように内蔵CabClone IRでヘッドフォン練習やサイレント録音が可能なモデルを展開しています 。自宅メインで使うなら20~50W以下のモデルやIR機能搭載モデルがおすすめです。例えばRectifierシリーズ最小のMini Rectifier 25は15Wモードに減力でき、自宅でも心地良い真空管サチュレーションが楽しめます 。Badlanderシリーズならスピーカーを繋がずにパソコンへ直接ライン録りも可能です 。どうしてもDual/Tripleなど大出力機種を室内で使いたい場合は、パワーアッテネーターで音量を絞るか、マスターボリュームを極力下げてプレゼンスやゲインで質感を調整する方法もあります。ただし真空管アンプはある程度ボリュームを上げたほうが本領を発揮するので、やはり自宅用途には小出力モデルの方が適しています。Mesa公式も「Badlander 25はベッドルームからステージまで使えるRectifier」と紹介しており、自宅環境での使用に向いたモデルが確実に存在します 。
Mesa/BoogieのRectifierシリーズはクリーンチャンネルの音質も非常に高評価です。もともとMesaのアンプはフェンダー系クリーントーンの流れを汲んでおり、「クリスタルクリーンな美しいサウンド」が出せます 。実際ユーザーからも「レクチはクリーンも素晴らしい!綺麗なクリーンサウンドが出る」との声が上がっています 。Dual/Tripleの大出力機ではクリーンでボリュームを上げても歪みにくく、バンドでも埋もれない艶やかなクリーンを鳴らせますし、MiniやRecto-Verbなど小型機でも独立EQによりクリーンを細かく調整できます 。さらにRecto-Verb 25はリバーブ搭載でクリーンが一層リッチに響くため、ジャズやバラードにもマッチします。「歪み専用」という先入観を持たれがちですが、実はクリーンも一聴の価値ありなのがRectifierアンプの魅力なのです。
Mesa/Boogieは2010年にDual/Triple Rectifierを2ch仕様から3ch仕様の“Multi-Watt”モデルにリニューアルしました 。チャンネル増設に伴い回路やトーンも多少変更されていますが、大枠のRectifierらしさは継承されています。ユーザーの間では「現行3chのChannel 2(Vintageモード)を使えば初期2chモデルのサウンドにかなり近づける」と言われています 。実際、初期型と現行型の両方を使った人から「現行機のほうがMID(中音)の効きが素直で音作りしやすい」という意見もあり 、微調整はしやすくなっています。Mesa自身も2025年に“90s Dual Rectifier”として90年代2chモデルの復刻版をリリースしました 。そのスペック再現度からも分かるように、基本的な音色傾向は大きく変わらないため、ご自身の設定次第で旧モデルのニュアンスも現行機で表現可能です。
Mesa/BoogieのMarkシリーズ(Mark VやJP-2Cなど)とRectifierシリーズは、設計思想やサウンドキャラクターが大きく異なります。簡単に言えば、Markシリーズはタイトでミッド重視のリードトーン、Rectifierシリーズは厚みのあるローエンド重視のリズムトーンに強みがあります。MarkシリーズはグラフィックEQで中音域をブースト/カットしてソロ向けに音作りすることが多く、サスティン豊かなハイゲインリードが特徴です。一方Rectifierはギターの出音を倍音豊かに増幅し、腰の据わった重低音と広がりのある歪みでモダンなリフやコードにも迫力を与えます 。またRectifierは整流方式切替やマルチWatt機能などプレイヤーが選択できるオプションが多いのも特徴です 。ジャンルで言えば、Markシリーズは80年代ロック/メタルやプログレ、Rectifierシリーズは90年代以降のモダンヘヴィネスにフィットすると言われます。ただ近年は両シリーズとも多チャンネル化して万能アンプになっているので、最終的には好みのサウンドで選んでOKでしょう。どちらもMesaならではの高品位チューブサウンドであることに変わりはありません。
Mesa/Boogie Rectifierシリーズは、その名が示す通り真空管整流による独特のサウンドフィールと、現代ハイゲインアンプの礎を築いた圧倒的な歪みトーンで不動の地位を築いてきました。この記事では現行の各モデル(Dual/Triple、Badlander、Mini、Recto-Verb)について比較し、それぞれの特徴やユーザー評価、そして音作りのポイントを詳しく解説してきました。
レクチファイアー・シリーズはサイズや用途に応じて多彩な選択肢があります。大舞台でアンプヘッドと4発キャビをフルドライブさせたいならDualまたはTriple Rectifierが王道です。最新スペックや自宅録音の利便性を求めるならBadlanderシリーズが強力な選択肢でしょう。手軽にあの音を楽しみたい場合はMini RectifierやRecto-Verbといった小型機が活躍します。どのモデルを選んでも、あのMesa特有の分厚く豊かなハイゲインサウンドは健在であり、適切にセッティングすればクリーンから猛烈なディストーションまで一流の音が得られます。
最後に、Rectifierサウンドは「アンプの王様Marshallとは対極の音」とも言われ、中音域がリッチで温かみがあるのが持ち味です 。その唯一無二のサウンドキャラクターゆえ、初めて弾いた時はセッティングに戸惑うかもしれません。しかし本記事の解説やユーザーレビューが示すように、ポイントを押さえれば誰でも理想のレクチサウンドを手にできます。ぜひ色々なモードや設定を試しながら、自分だけの“Rectifierトーン”を追求してみてください。Mesa/Boogie Rectifierは、あなたのギターサウンドに新たな次元のパワーとインスピレーションを与えてくれることでしょう。
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| 5,000円〜 | 0.5% | 1.0% |
| 20,000円〜 | 1.0% | 1.5% |
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