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【理想形】Keeley Nocturne Reverb 至極の広がりを生むAndy Timmonsシグネイチャーリバーブ【サウンドデモ・評判】

長らくAndy Timmonsのペダルボードに試作機として並んでいたあのペダルがついに製品化。
アンディ自身が「Mr. Right Reverb(理想のリバーブ)にやっと出会えた」と語るこれまた完成度の高い1台。
Keeley Nocturne Reverb
長年ディレイで代用してきたアンディ・ティモンズがKeeleyと作り上げたリバーブペダルの魅力とは?
開発の経緯から基本仕様、3つのモードごとのサウンドの特徴を徹底解説!

Keeley Nocturne Reverb|外観・スペック

Keeley Nocturne Reverbの基本情報
| リバーブモード | Nocturne(独自開発のアンビエント残響) Spring(ヴィンテージ調スプリング) Plate(スタジオ級プレート) |
| コントロール | トーン(Tone)、レベル(Level)、ディケイ(Decay)、モジュレーション(Modulation)の4ノブで直感操作可能(※隠し機能でプリディレイやハイパスフィルター調整も可) |
| 入出力・接続 | モノラル入力×1、ステレオ出力(L/R)対応。エクスプレッションペダル端子、リモートスイッチ端子、MIDI端子装備(最大72プリセット保存可能) |
| バイパス方式 | トゥルーバイパス / バッファードバイパス 切替対応(残響を自然に残す「トレイル」モード設定可) |
| 電源 | 9V DC(センターマイナス)専用、消費電流約150mA程度(電池非対応) |
| サイズ | 縦約12cm×横約7cm程度(一般的なコンパクトペダルサイズ)、フットスイッチ2基搭載 |
| 価格 | 米国直販価格:$269(約4万円弱相当) |

Keeley Nocturne Reverb|開発経緯

Nocturne Reverb最大の特徴は、その開発経緯とサウンド設計へのこだわりにあります。アンディ・ティモンズは元々ディレイを駆使してアンビエントな空間を作るギタリストで、「自分にしっくりくるリバーブが今まで無かった」そうです。そこで彼がRobert Keeley(ロバート・キーリー)に相談を持ちかけ、「Haloデュアルエコーの残響部分だけを取り出したような、新しいリバーブ空間」を目指して生まれたのがNocturneモードでした。アンディが“壁を取り払ってくれた”と表現するこのNocturneモードは、従来のリバーブには無かった独創的なアプローチで、ディレイのエコー成分がゆっくりと残響に変化していくような夢幻的なサウンドを作り出します。アンディ自身、「今までリバーブは使わなかった僕が、一日中でも弾いていたくなる音」と絶賛する仕上がりです。
もっとも、Nocturne Reverbはアンディの個性的な要求に応えるだけでなく、誰もが使いやすい万能さも追求されています。Keeleyの開発チームは「多くのギタリストがイメージする理想のリバーブとは何か」を考え、残り2つのモードに往年の定番サウンドであるスプリングとプレートを選びました。アンディは実は隠れサーフミュージック好きで、「実機のスプリング・リバーブを鳴らしたような音が欲しい」とリクエスト。Robert KeeleyとエンジニアのAaron Pierceはビンテージのリバーブユニットを実際に購入し、周波数特性から「滴り(ドリップ)音」の出方まで徹底分析しました。その努力はサウンドに表れ、アンディ曰く「Dual Showmanアンプ+2×15キャビネットと組み合わせると、Dick Daleそのものの音が出た」と言わしめるリアルなSpringリバーブに結実しています。さらにPlateモードでは、伝説的な大型プレート残響機(※米オースティン市の某スタジオで長年使用されていた実機)の響きをモデル化。Keeleyはその実機を入手し、特殊機材で残響特性を計測。低音域の独特な共振まで忠実にエミュレートすることで、ビンテージレコーディングで聴けるあの厚みあるプレートサウンドを再現することに成功しました。
こうした開発ストーリーを経て完成したNocturne Reverbは、シンプルな操作系とプロレベルの拡張性を両立している点も見逃せません。4つのノブを回すだけで直感的に音作りができ、3つのリバーブモードそれぞれでお気に入りの設定をプリセット保存しておくことも可能です。本体セカンドスイッチやMIDI経由でプリセットを呼び出せるため、ライブやレコーディングでも即座に音色を切替可能。エクスプレッションペダル対応でリアルタイム操作の幅も広がります。「難しいエディット抜きですぐ最高の音が欲しい」というアンディの要望を叶える扱いやすさと、「必要なら徹底的にこだわれる」拡張機能の充実ぶり──両者を高次元で両立したNocturne Reverbは、まさにKeeleyならではの職人技が光る一台と言えるでしょう。
Keeley Nocturne Reverb|特長・機能
Nocturneモード(シグネチャーアンビエント)
他では聴いたことのない幻想的なアンビエント空間を生み出すのがNocturneモードです。このモード名が製品名にもなっているとおり、本機の真骨頂とも言えるサウンドを提供します。Haloデュアルエコーのエッセンスを継承し、ディレイのような僅かなプリディレイエコーが付加されているのが特徴です。弾いた音に追随してふわりと広がる残響はまさに唯一無二で、クリーンなアルペジオやコードにたっぷり掛ければ天上のクワイアを思わせる壮大な響きに包まれます。一方、薄くかけてさりげなく空間を演出することも可能で、表現力は抜群です。アンディ・ティモンズが「異次元から来たようなリバーブ」と表現したその音色は、ピッキングの強弱にも反応して有機的に膨らむため、弾いていて時間を忘れるほどのインスピレーションを与えてくれるでしょう。
Springモード(ヴィンテージ・スプリング)
Springモードでは、真空管アンプ内蔵のスプリング・リバーブを彷彿とさせるクラシカルな残響が得られます。60年代のサーフロックやエレキサウンドに欠かせない、あの「ボヨン」と弾けるようなドリップ音まで見事に再現。アンディ自身、「自宅に秘蔵しているサーフミュージックのアルバムを引っ張り出したくなったよ」と冗談交じりに語るほど、お墨付きの出来栄えです。スプリング特有の明るく跳ねるような響きはクリーントーンとの相性が抜群で、コードカッティングに絡めれば一気にレトロなサウンドが完成します。またDecay(残響時間)ノブを上げれば現実のスプリングタンクでは不可能な長大なサステインも作れるため、ヴィンテージ風から現代的な応用まで幅広く楽しめます。
Plateモード(スタジオ・プレート)
Plateモードは、往年のレコーディングスタジオで使われた大型プレート・リバーブのサウンドをデジタルで蘇らせたモードです。プレートリバーブならではの密度の濃い残響と、温かみのある減衰をしっかりと再現しています。その音色はボーカルやクリーンギターに厚みと奥行きを加えるのに最適で、まさに**「名盤の音」**と言える懐かしさと品位があります。Keeleyチームが実機の解析に注力したおかげで、アナログのプレート残響にあった低音域の共振や独特の揺らめきまでも感じ取れるでしょう。ステレオ出力に対応しているので、左右に広がるリッチな残響空間はライブPAやレコーディングのミックスでも存在感を放ちます。クラシックなPlateエコーを現代的なボードサイズに凝縮したこのモードは、「往年の名機を足元に置く」喜びを与えてくれるはずです。
操作性と拡張機能
3つのモードそれぞれの個性を堪能できるNocturne Reverbですが、操作自体は驚くほどシンプルです。4つのノブを回すだけで直感的に音作りができ、複雑なメニュー操作は一切不要。
各ノブの効きも絶妙で、例えばModulationノブを少し上げると残響にほんのり揺らぎが加わり、下げれば原音のニュアンスを損なわないクリアな響きになります。また、前述のとおりプリセット機能も搭載しており、好きなセッティングを各モード1つずつ保存可能です。
本体のセカンド・フットスイッチ長押しで保存/タップで呼び出しなど操作も簡便に設計されています。さらに拡張面では外部エクスプレッションペダルでリアルタイムに残響レベルを操作したり、MIDI接続で最大72種類もの音色を保存・呼出したりと、プロユースにも応える柔軟さです。初心者から上級者まで、自分のスタイルに合わせて使い込める懐の深さもNocturne Reverbの大きな魅力でしょう。
Keeley Nocturne Reverb|サウンドデモ
Keeley Nocturne Reverb|レビュー・評判
良い評判(ポジティブな口コミ)
- なんという極上サウンド…AT味のある素敵なリバーブのようです。
- ノクターンモードの幻想的な広がりが美しすぎて、時間を忘れて弾いてしまう。
- スプリングモードの「ドリップ音」まで再現されていて感動しました。
悪い評判(ネガティブな口コミ)
- 価格が高めでちょっと手が出しづらい
- 使いこなすには少し慣れが必要に感じる
- リバーブをあまり使わない自分には正直オーバースペックかもしれない
まとめ|アンビエント空間の新境地を切り拓く一台
- ビンテージなリバーブ・サウンドを追求する人
アンプ内蔵のスプリングや名スタジオのプレート残響など、往年の空気感にこだわる方には、Nocturne ReverbのSpring/Plateモードで得られるリアルな再現音が魅力です。 - 壮大で幻想的なアンビエント空間を求める人
ポストロックやシューゲイザー、映像音楽のように広大な音の余韻を重視する方にも、このペダルは大いに応えてくれます。独自のNocturneモードで生み出される夢見心地の残響は、創造力を刺激し新たな楽曲アイデアを引き出したいクリエイター気質のギタリストにも最適です。 - シンプル操作で高品質なリバーブが欲しい人
多機能で複雑な設定は苦手だけど音には妥協したくない…というギタリストにも、このペダルは扱いやすくおすすめです。ノブを回すだけで極上の音が得られる設計なので、「まず一台、高品質な空間系を」と考えている方にはうってつけです。
Keeley Nocturne Reverbは、アンディ・ティモンズの妥協なきサウンド追求とKeeley Electronicsの技術力が融合した、新時代のリバーブペダルです。クラシックなスプリング/プレートの暖かな響きから、これまでに無かった独創的なアンビエント残響まで、一台で網羅する懐の深さは特筆ものと言えるでしょう。シンプルな操作系に隠された高度な機能は、初心者からプロまであらゆる層のニーズに応えてくれます。
「リバーブなんてどれも似たようなもの?」という常識を覆し、音作りの新たなインスピレーション源となり得るNocturne Reverb。アンディ・ティモンズが感じた感動を、ぜひあなた自身の演奏で体験してみてください。







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