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【徹底解説】メサブギー/Mesa Boogie Markシリーズ全ガイド!歴代の進化と現行モデルの特長・評判まとめ

「クリーンもメタルも1台で完結」
その発想を最初に形にしたのが
Mesa/Boogie Markシリーズ
1970年代に誕生したMark Iから半世紀、シリーズは機能とサウンドをアップデートし続け、2023年登場の Mark VII でついに第7世代へ到達しました。
今や自宅録音からワールドツアーまで活躍する“現代ハイゲインの原点”
本記事では現行モデルを徹底比較し、歴代モデルとの違い・用途別の選び方・IR活用まで一挙解説します。
Mesa/Boogie Markシリーズとは?


Mesa/BoogieのMarkシリーズは、クリーントーンとハイゲイン歪みを同じアンプで両立させた革新的モデルとして誕生しました。Simul-Class回路により出力を落としても音圧と倍音が損なわれず、5バンドEQで有名な“V字カーブ”を描けばメタリカの鋭いリフ、フラット設定であればラリー・カールトンの艶やかクランチを再現できます。
さらにブラックフェイス系に匹敵する澄み切ったクリーンまで得られるため、ジャズやフュージョンからメタルまで幅広いジャンルを一台でカバーできます。つまりMarkシリーズは「名盤の音色を時代や場所を問わず呼び出せる万能プラットフォーム」と言えるでしょう。
年 | モデル | トピック |
---|---|---|
1972 | Mark I | 初代“サンタナ・ブギー”。小型高出力が話題に |
1980 | Mark II/II-C+ | 世界初チャンネル切替。II-C+はメタリカ、ペトルーシ愛機 |
1985 | Mark III | 3チャンネル体制を確立 |
1991 | Mark IV | Simul-Class改良・多機能化で“万能機”の評価 |
2009 | Mark V 90 | 9モード+可変出力で歴代サウンドを統合 |
2014 | Mark V 25 | ミニヘッド化(現行は在庫限り) |
2015 | Mark V 35 | 35 W化+Soloブーストで実用性向上 |
2023 | Mark VII | 9モード×CabClone IR×MIDIを搭載した最新旗艦 |
- Simul-Class™:クラスABとクラスAを並列駆動し、出力を落としても音圧と倍音を保持。
- 5バンドグラフィックEQ:耳で探すより見たほうが早い“V字EQ”で名盤トーンを即構築。
- マルチモード構成:各チャンネルに歴代Markのボイシングを格納し、つまみ一つで時代を横断。
現行モデル徹底比較|Mark VII・Mark V 90・Mark V 35
スペック比較表
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---|---|---|---|---|
モデル | Mark VII | Mark V 90 | Mark V 35 | Mark V 25 |
出力(可変) | 90 / 45 / 25 W | 90 / 45 / 10 W | 35 / 25 / 10 W | 25 / 10 W |
パワー管 | 4×6L6(EL34可) | 4×6L6(EL34可) | 4×EL84 | 2×EL84 |
チャンネル / モード | 3 Ch / 9 mode | 3 Ch / 9 mode | 2 Ch / 6 mode | 2 Ch / 6 mode |
CabClone | IR搭載(8種) | Line-Outのみ | Line-Outのみ | Line-Outのみ |
MIDI | ● | – | – | – |
重量(Head) | 約19 kg | 約19 kg | 約11 kg | 約7.5 kg |
価格 | 約65万円 | 約55万円 | 約38万円 | 約30万円 (在庫品のみ) |
Mesa/Boogie / Mark VII


- CabClone IR×8・MIDI完全対応の最新旗艦
- 新設計“Mark VII”モード+復刻“Mark IIB”モード
- 各Ch独立6ノブで操作性を簡素化
- 90/45/25 W Simul-Class切替
- 単体でレコーディング完結
Mark VIIは半世紀の技術を凝縮した“マグナム・オーパス”。Ch1はブラックフェイス系クリーン/Fat/Crunch、Ch2はVII専用モード+IIC+クラシック、Ch3はIIB復刻+Extremeと黄金リードを収録。各チャンネルにCabClone IRを個別割当でき、自宅では爆音不要で名盤キャビを再現。
MIDIでチャンネル・EQ・出力を一括呼び出しでき、ライブ現場でも瞬時にシーン切替。従来“ノブ沼”と言われたMark操作を整理した6ノブ→直感的に目的の音へ辿り着けます。
重量・価格は最上位機ゆえ高いが、“これ1台で一生完結”と評される完成度です。


ポジティブな口コミ
- 「旧Markより設定が簡単。広いライブでも自宅IRでも同一トーンを再現できる」
- 「VIIモードは太く速い、IIBモードは往年の粘り——両極端を即切替できるのが最高」
- 「MIDIでSetList通りに出力とEQまで呼び出せてツアーが劇的に楽になった」
ネガティブな口コミ
- 「Headで19 kg、価格60万超えは気軽に手が出ない」
- 「IR数は8種固定。外部IRを直接ロードできないのは惜しい」


Mesa/Boogie / Mark V 90


- 歴代Markサウンド9モードを網羅
- 90/45/10 W可変・6L6/EL34切替
- 共用5バンドEQ+Soloブースト
- 独立リバーブ&FXループ
- ヘッド/1×12・2×12コンボ
Mark V 90は“全部入りMark”。Ch1クリーン〜Crunch、Ch2 IIC+/IV Crunch、Ch3 IIC+ Lead/Extreme の9モードで70年代フュージョンから現代メタルまで即応。
Simul-Classのおかげで10 Wでも管をしっかりドライブ、45 W設定は中箱に最適、90 Wは4×12でも余裕。Soloノブを+3 dBに設定すればソロがスッと前へ。
ツマミ地獄と言われるが慣れると音作りの自由度に感動する定番機です。
ポジティブな口コミ
- 「EQのV字でメタリカ、フラットでカールトン…名盤が即出る」
- 「10 Wでもチューブ感満点。自宅メタルが現実になった」
- 「45 W設定+EL34で英国ロックの跳ね返りが最高」
ネガティブな口コミ
- 「持ち運ぶたび腰にくる重さ」
- 「ノブの相互作用が複雑で初心者にはハードル高い」
Mesa/Boogie / Mark V 35


- Mark V小型版:35/25/10 W
- 2Ch6モードで要点凝縮
- Soloブースト搭載・重量11 kg
- CabClone Line-Out付き
- ヘッド/1×12コンボ
Mark V 35はV90の“腰砕け問題”を解決する携帯版。EL84特有のコンプレッションと抜けが心地良く、25 Wでもドラムと張り合える音圧。
10 W+CabCloneで深夜録音もOK。Ch1はFender系クリーンとFatクランチ、Ch2はIIC+/IV/Extreme。Soloノブは足元で即リードブースト可能で、小規模ライブでの操作がシンプル。
ローエンド量はV90に劣るが取り回し重視なら最有力。


ポジティブな口コミ
- 「片手で運べるMark。クリーンが想像以上に太い」
- 「25 W設定でクラブギグ完璧。PAにEQ直送も便利」
- 「V90よりセッティングが早い。ライブ転換時間を短縮できた」
ネガティブな口コミ
- 「EL84のローエンド不足を感じ7弦では物足りない」
- 「CabCloneのIR非対応が惜しい」
Mesa/Boogie / Mark V 25


- Mark Vの9モードから要点を凝縮し2チャンネル6モード構成
- 10 / 25 W可変、EL84×2のコンパクト・ランチボックスヘッド
- CabClone Line-Out&ヘッドフォン端子内蔵で宅録に最適
- 重量7.5 kgとシリーズ最軽量、持ち運びラクラク
- ヘッド/1×10コンボの2フォーマットが流通(現在は在庫限り)
Mark V 25は「Markサウンドを自宅サイズで」を体現したミニヘッドです。Ch 1はクリーン/Fat/クランチ、Ch 2はIIC+/Mk IV/Extremeと、大型機の“おいしい部分”を抜粋。パワー管はEL84×2で、25 Wでも音圧は想像以上に豊かです。
CabCloneによりスピーカーを鳴らさずにライン録音や深夜ヘッドフォン練習ができ、10 W設定では真空管をしっかりドライブしつつ音量を抑えられます。EQとSoloブーストは上位機同様なので、ライブにもそのまま持ち込める即戦力ぶり。出力とローエンドこそ上位機に譲るものの、携帯性と宅録性能で今も根強い人気を保っています。


ポジティブな口コミ
- 「片手で持てるサイズなのに本物のMarkリードトーンで鳥肌。」
- 「10 W+CabCloneで夜録音、週末はキャビで25 W。本当に便利。」
- 「Mark V 90と遜色ない歪み質感。小会場ではこれ一台で十分鳴り勝てる。」
ネガティブな口コミ
- 「低域の量感はやはりEL84×2では限界。7弦メタルには物足りない。」
- 「CabCloneにIR機能が無く、外部IRローダーを追加購入した。」


歴代モデルとの違い|Mk II-C+・Mk IVサウンド比較
代表リグ
リグ | 歴代モデル | キー特性 |
---|---|---|
Metallica ’86 | Mk II-C+ | V字EQ+ハイミッド噛みつき |
Dream Theater ’92 | Mk II-C+ | 粘りあるリードと明瞭リズム |
Larry Carlton ’80s | Mk IV | 甘いミッドと滑らかクランチ |
現行Markで再現する設定例
目標 | 現行モデル / モード | EQ設定 | 出力 |
---|---|---|---|
メタリカ・リズム | V90 Ch3 II-C+ | 80Hz+3 / 240Hz−4 / 750Hz0 / 2.2kHz+4 / 6.6kHz+3 | 90 W |
ペトルーシ・リード | VII Ch3 VII | Mid+2 / Treb+1 / GEQ:750Hz+4 | 45 W |
Carltonクランチ | V35 Ch1 Fat | EQオフ / Mid5 / Bass6 / Treb4 | 10 W |
どのMarkを選ぶ?|用途別おすすめ早見表
用途 | 最適モデル | 理由 |
---|---|---|
自宅練習・宅録 | Mark V 35 | 10 W運用+CabCloneで深夜OK。重量11 kg |
中規模ライブ | Mark V 90 | 45 W設定で音圧◎、Soloブーストで前に出る |
最大汎用・プロ現場 | Mark VII | MIDI/IR完備、操作性刷新であらゆるセットに即応 |
超ドンシャリ専用 | Badlander 100 | Recto系ローエンド+ハイゲインを重視するなら |
宅録&IR活用術|CabClone IR / Two Notes
VII内蔵CabClone IR:8種キャビをチャンネル別にアサイン、XLRでDAW直。IRローダー不要。
V35/V90:ラインアウトはCabClone素のEQ→外部IRローダー(Two Notes, UA OX)を追加で本格レコーディング。
推奨チェイン:Amp Send→IRローダー→IF→DAW。負荷はSimul-Class/10 Wで管を鳴らしつつ深夜録音可。
まとめ|Markシリーズで“名盤の音”を自宅に
Mesa/Boogie Markシリーズは、Simul-Classと5バンドEQを核に“クリーンからメタルまで”を1台で実現する稀有なアンプ。
- Mark VII:最新機能と操作性で“一生モノ”を求めるプロ志向に。
- Mark V 90:9モード万能機。大型キャビを鳴らす現場派に。
- Mark V 35(25):軽量・宅録重視で、家でもライブでも使い倒したい人に。
名盤で聴いたII-C+の重厚リフも、ペトルーシの伸びるリードも、カールトンの艶クランチも——この3モデルなら全て手中。Markシリーズをボードやスタジオに迎え入れ、あなたの音作りを次のステージへ引き上げてみてください。




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