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国内外で活躍するギタリストの愛用機材をまとめて取り上げる「プレイヤーズ・リグ」
“ギターインストゥルメンタル”というジャンルを世界規模で成功させた稀有な存在。
Joe Satriani/ジョー・サトリアーニ
そのサウンドは一音で彼とわかる独特のトーン、泣きのメロディ、そして比類なき表現力によって構成されています。
本記事では、彼の代名詞であるIbanez JSシリーズのギターや、Marshallとの共同開発アンプ、VOXシグネチャーペダルなど、Joe Satrianiの使用機材を徹底解説。
「サトリアーニの音はどう作られているのか?」
「どのギアがその要になっているのか?」
あの“Satchサウンド”の秘密に迫ります。

生年月日:1956年7月15日
出身:アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド
Joe Satrianiがギターを手に取ったのは14歳のとき。
それは1970年、ジミ・ヘンドリックスの訃報を知ったその日に遡ります。
「こんなに影響力のあるギタリストが存在するなら、自分もギターを始めたい」
そう語った少年は、その日から独学でギターを習得し始めます。
そして驚くべきことに、数年後にはニューヨーク州ロングアイランドの音楽コミュニティで“ギター教師”として知られる存在に。
当時の教え子の中には、のちに“世紀の技巧派ギタリスト”と呼ばれるSteve Vaiの名前もありました。
彼は「Joeの前では自分のレベルが恥ずかしくなるくらいだった」と語っており、Satrianiの早熟ぶりとその教えの正確さが伺えます。
その後、ニューヨークでジャズ理論を学びつつ、プロとしてのキャリアに備えて音楽的素養を磨いていきました。
1978年、22歳になったSatrianiはカリフォルニア州バークレーへと移住。
目的は、自らの音楽を追求しながら、さらに多くの生徒に教えることでした。
彼のもとには、のちにメタリカのKirk HammettやPrimusのLarry LaLondeといった若手ギタリストが集い、地元では“ギタリストを育てるギタリスト”として高い評価を受けていました。
しかし、Satriani自身もまた“ステージに立つギタリスト”を目指しており、1984年には自費制作のデビューEPを発表。
これがきっかけとなり、1986年にはファースト・アルバム『Not of This Earth』をリリース。
時代の音楽トレンドからはやや外れた「ギター・インストゥルメンタル」というスタイルながら、彼の音楽は少しずつ注目を集めていきました。
1987年、彼のキャリアを一変させるアルバム『Surfing with the Alien』がリリースされます。
“ギター・インスト”でありながらアメリカで100万枚以上を売り上げ、世界中のギタリストたちに衝撃を与えました。
このアルバムには、「Always with Me, Always with You」「Satch Boogie」「Circles」といった代表曲が収録され、ギターによる感情表現の幅広さを提示。
テクニックとメロディの両立こそがJoe Satrianiの真骨頂であると、世界に知らしめることになります。
以後も『Flying in a Blue Dream』『The Extremist』『Crystal Planet』など名盤を多数リリース。
どの作品も、スケールアウトやユニゾンベンド、ピッチシフト奏法など、彼独自のテクニックと美しい旋律で満ちています。
その後、Satrianiは**ミック・ジャガーのソロツアー(1988年)**にリードギタリストとして帯同し、一流アーティストとの共演を果たします。
さらに1993年には、リッチー・ブラックモア脱退直後のDeep Purpleのツアーにも緊急参加。
ツアー後、バンドから正式加入を打診されるも、あえて“ソロアーティスト”としての道を選択します。
そして1996年、自身がキュレーターとなって始めたのがギタリストたちの夢舞台**「G3ツアー」**。
第1回のG3には、かつての教え子Steve Vai、さらにEric Johnsonが参加。
以降もYngwie Malmsteen、Paul Gilbert、John Petrucciなど錚々たるギタリストたちが出演し、“世界三大ギターバトル”と称される人気イベントとなりました。
2008年にはサミー・ヘイガー、マイケル・アンソニー、チャド・スミスらとともに**スーパーグループ“Chickenfoot”**を結成。
ギタリストとしての引き出しの多さと、ボーカルバンドへの順応力を見せつけます。
また2020年の『Shapeshifting』、2022年の『The Elephants of Mars』と、60代を超えてもなお創作意欲は衰えず、世界を飛び回って演奏を続けています。
2024年にはエディ・ヴァン・ヘイレンへのトリビュートを目的とした「Best of All Worlds Tour」にも参加し、Van Halenの名曲を“敬意と愛”を込めてステージで再現。
常にギターとともにあり、過去にとらわれず、今この瞬間を最高の演奏で満たす。
それが、Joe Satrianiという男の、変わらぬスタンスなのです。
この映像は、2006年リリースのライブDVD『Satriani LIVE!』からの一曲です。「Flying In a Blue Dream」は、サトリアーニの代表曲の一つで、彼の流れるようなリードプレイと独特のメロディセンスが際立っています。特に、クリーンとディストーションを巧みに使い分ける彼の表現力豊かな演奏が見どころです。
同じく『Satriani LIVE!』からの映像で、バラード調の名曲「Always with Me, Always with You」です。この曲では、サトリアーニの繊細なタッチと感情豊かなビブラートが際立ちます。シンプルながら心に響くメロディと、ギターがまるで歌っているかのような表現力が魅力です。
2005年に東京国際フォーラムで行われた「G3」ツアーのライブ映像です。ジョー・サトリアーニ、スティーヴ・ヴァイ、ジョン・ペトルーシの3人が共演し、それぞれのソロパフォーマンスや、ジミ・ヘンドリックスの「Foxy Lady」などのジャムセッションを披露しています。ギター界の巨匠たちによる圧巻のプレイを一度に楽しめる貴重な映像です。

SatrianiとIbanezの関係は1988年に始まり、1990年に初のシグネチャー「JSシリーズ」がリリースされました。
JS1000(ブラック)とJS1200(キャンディアップルレッド)は最も長く使われたモデルで、どちらも以下のような特徴を備えています。

SatrianiはこのJS1000/1200を20年以上にわたってライブ・スタジオで使用し、「自分の左手が自然に歌うための最良のネックだ」と語っています。


2010年代以降は24フレット仕様の「JS2400」や「JS2480」も登場。
より広い音域をカバーできることから、近年はこれらの使用率も高くなっています。
JS2480は**Sustainiac(サスティナー)**を搭載しており、スイッチひとつで無限に音を伸ばしたり、自然なフィードバックを生み出すことが可能。
「音の持続だけでなく、音の“存在感”を増幅する装置」として愛用しています。

アイバニーズJSシリーズの中でもっとも象徴的な1本といえば、JS2 Chrome Boy。
ボディ全体がミラーフィニッシュで覆われた独特のルックスは、視覚的なインパクトも抜群です。
サトリアーニ自身も「使いこなすのは難しいが、感性を刺激してくれるギター」と語っており、アーティスト性を象徴する1本です。

エレキだけでなく、アコースティックギターにもシグネチャーがあります。
Ibanezから発売されたJSAシリーズは、ライブ用のエレアコとして設計されました。
主なモデル:
・JSA10:ジャンボシェイプ、スプルーストップ
・JSA20:オール単板仕様、ローズウッドバック/サイド
どちらもサトリアーニが実際にライブで使用しており、「エレキから持ち替えても違和感がないフィーリング」を持つギターとして高く評価しています。

「Cool New Way」での12弦パートに使用。ステレオ感の演出に効果的。

2021年のレスポール追悼ライブで演奏。P-90のファットなトーンが印象的。

マーシャルとの共同開発によって誕生したサトリアーニのシグネチャーヘッド。
オリジナルのJVM410をベースに以下のようなカスタマイズが施されています:
ライブ・レコーディングともにサトリアーニの標準アンプとして採用され、本人曰く:
「このアンプで自分の全音楽をカバーできる。音の“反応”が本当に素晴らしい」
まさに“彼の音を鳴らすために生まれたアンプ”です。

2024年、ヴァン・ヘイレンの楽曲を再現するために3rd Powerと共同開発された最新モデル。
“1967年プレキシマーシャル + モダン機能”を融合した100Wチューブアンプ。
本人も「ヴァン・ヘイレンの曲を演奏するために完璧なアンプ」とコメントしており、今後サトリアーニの定番アンプとなる可能性も。

Peavey社とのコラボで開発された以前のシグネチャーヘッド。
マーシャルに切り替えるまで、長年メインとして使用されていました。
一時は「Peavey JSXなしではライブできない」と語っていたほど、彼の信頼を集めた1台です。

小型のチューブアンプ。自宅練習やツアー中のホテル練習、デモ制作に使用。
一部の曲では「あえて小型アンプで録音した“狭い音”が曲にハマる」と本人も語っています。

近年は自らのアンプサウンドをプラグイン化して提供する動きも。
本人監修のプリセット20種が含まれており、「実機を手に入れられなくても、これで理想のトーンが得られる」と自信を見せています。

イタリアのIK Multimedia社が開発したモデリングペダルで、ジョー・サトリアーニのサウンドを再現するための20種類のプリセットが収録されています。これらのプリセットは、彼の使用するアンプやエフェクターのトーンを忠実に再現しており、自宅やスタジオでサトリアーニのサウンドを手軽に楽しむことができます。

クラシックなVOXワウに、現代的なモディファイ機能を加えたデュアルモード・ワウペダル。
Big Bad Wahは、1台で“ヴィンテージ系”と“モダン系”のワウを切り替え可能という点で、極めて実用的。
Joe Satrianiはこのペダルを、主に以下のように使い分けています:
特にMode 2では、Q幅(ワウのピークの鋭さ)を調整できるため、
ピッキングによる「声のようなエフェクト」を自在に作ることが可能です。

VOXとJoe Satrianiが共同で開発したディストーション・ペダル。
「アンプライクで、音楽的に使える歪み」を目指して設計されています。
Satchuratorは、“ただ歪む”だけのペダルではなく、
「アンプのゲインチャンネルを自然に増幅したような」押し出し感を持ち、
クランチ〜ハイゲインまで幅広く対応できるのが強みです。
Joe本人も「Satchuratorのいいところは、音量を絞っても音がつぶれないこと」と語っており、
ピッキング強弱やボリューム操作で繊細なコントロールが可能。
ライブではブーストモード“More”をリードプレイ時に活用し、
「踏んだ瞬間、音がスッと前に出る感じが気持ちいい」とコメントしています。

「Ice 9」は、Joe SatrianiとVOXが共同開発したオーバードライブペダルで、彼の代表曲『Ice 9』からその名が取られています。
ディストーションよりも滑らかで、中域に粘りのあるナチュラルな歪みを狙ったモデルであり、TS系オーバードライブの進化形とも言えるサウンドキャラクターを持ちます。
「Ice 9は“ヴァイブのある音”が出せる。クリーンアンプに接続しても、まるで真空管のような暖かみがあって、しかもパンチが効いている。ソロのときに弾いていて気持ち良いサウンドになるペダルなんだ。」
ソロ時のプッシュ用:
クリーン〜クランチ系アンプに対して、Satch Switchをオンにし、ゲインを50〜70%で使用。ファットで伸びやかなサウンドに。
クリーントーンとのブレンド:
ゲインは30%前後、EQをややハイ寄りに設定。コードの分離感を保ったまま厚みをプラス。

アナログとデジタルの2モードを搭載した多機能ディレイ・ペダル。
名前の通り、“時間を操るような”自由な音作りを可能にします。
Time Machineは、ディレイを“空間の演出”としてだけでなく、“表現の一部”として使いたいプレイヤー向け。
モダンな透明感あるディレイから、アナログ感あるまろやかなトーンまでを1台でカバーします。
Joe Satrianiはこのペダルをリードトーンの下支えとして使い、
ディレイ音が“音の尾”として音楽を豊かにするようセッティングしていることが多いです。
たとえば「Always with Me, Always with You」のようなスローバラードでは、
ディレイを薄く重ねることで“感情の余韻”を作り出しています。









| チャージ金額 | 通常会員 | プライム会員 |
|---|---|---|
| 5,000円〜 | 0.5% | 1.0% |
| 20,000円〜 | 1.0% | 1.5% |
| 40,000円〜 | 1.5% | 2.0% |
| 90,000円〜 | 2.0% | 2.5% |
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