Mateus Asato/マテウス・アサトの使用機材【アンプ・ギター・エフェクター】

世界で活躍するギタリストの愛用機材をまとめて取り上げる「プレイヤーズ・リグ」
Instagramで火がつき、世界的に注目される存在となったギタリスト
Mateus Asato/マテウス・アサト
その唯一無二の“歌うようなトーン”と、アンビエントで繊細なタッチに魅了されたギタリストも多いのではないでしょうか?
SNS時代を象徴するこの天才ギタリストが、どのような機材であのサウンドを作っているのか?
シグネチャー・モデルの解説から、プロも使うペダルボードの構成、サウンドメイクの哲学まで解説します。
Mateus Asato / マテウス・アサト|Profil


Mateus Asato / マテウス・アサト
出身:ブラジル
Biography
幼少期の出会いと音楽の原点
マテウス・アサトは1993年12月29日、ブラジル・マトグロッソ・ド・スル州のカンポグランデに生まれました。
日本人の血を引く日系ブラジル人として、幼いころから音楽が身近な環境で育ち、9歳のときにギターを手にします。
当時から音楽的感性に恵まれていた彼は、好きな曲を耳で覚えて再現する耳コピ能力に長け、早くもローカルイベントや教会で演奏するほどの腕前に成長。
特に影響を受けたのはジョン・メイヤーやスティーヴィー・レイ・ヴォーン、エリック・クラプトンといった“歌心”のあるギタリストたちで、若き日のアサトのスタイルを形成する基盤となりました。
単身アメリカへ渡り、MIで磨いた音楽性
19歳のとき、より高いレベルの音楽環境を求めてアサトは単身アメリカへ渡り、ロサンゼルスの名門音楽学校「Musicians Institute(MI)」に入学。
世界中から才能が集まるこの場所で、アサトはジャズ、ロック、ファンク、R&Bといった多様な音楽ジャンルに触れながら、演奏技術と音楽理論の両面を飛躍的に伸ばしていきました。
また在学中からローカルギグに出演し、プロとしての経験を積む中で「楽曲に寄り添うギター」の重要性を体感。
華やかな速弾きよりも、楽曲に“溶け込むようなフレーズ”を美しく表現するスタイルを追求するようになります。
Instagramでのブレイクと国際的な注目
アサトの名を世界に知らしめたのは、2015年以降のInstagramでの活動でした。
60秒という制限時間の中で繰り広げられる彼のギタープレイ動画は、流れるようなレガート、繊細なハーモニクス、多彩なスライド表現を駆使しながら、心に残る“メロディ”を奏でる独自のスタイルを確立。
一気にバイラルヒットとなり、世界中のギタリストが彼の動画に注目。
ジョン・メイヤー、アリ・ホーニグ、エド・シーランら名だたるミュージシャンからも賞賛され、フォロワー数はわずか数年で100万人を突破するまでに。
InstagramというSNSを最大限に活用して“プロになったギタリスト”として、マテウス・アサトはデジタル時代のシンボルとも言える存在となりました。
プロキャリアと大舞台での経験
SNSのブレイク後、アサトはセッションギタリストとしてのオファーを受け、Tori Kelly(トリ・ケリー)、Jessie J(ジェシー・J)、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)といった世界的アーティストのツアーバンドに参加。
アリーナクラスの会場でのライブを経験しながら、アサトは“アンサンブルの中でどう鳴るべきか”というプレイヤーとしての視点をさらに研ぎ澄ませていきます。
また同時期にはギタークリニックやマスタープレイ映像の公開など、教育・啓蒙活動にも力を入れ、世界中のギタリストの憧れの存在として評価を確立しました。
シグネチャーギターと機材のプロデュース
2020年、Suhrとのコラボにより自身の名前を冠した2本のシグネチャーモデル「Classic S Antique」「Classic T」がリリースされました。
いずれもアサトの理想を反映したスペックが盛り込まれており、まさに“音楽的かつ多用途”なギターとして、プロアマ問わず多くのギタリストから注目を集めました。
さらに、Jackson Audioからはオーバードライブペダル「Asabi」が、Neural DSPからはソフトウェアアンプシミュレーター「Archetype: Mateus Asato」が発売され、アサトサウンドを誰もが体験できる環境が整備されました。
単なる演奏家ではなく、“自分の音”をプロデュースできる現代型ギタリストとして、マテウス・アサトは確かな地位を築いています。
一時の沈黙と、再始動への期待
2021年、突如SNSからの活動休止を発表。
「音楽と向き合い直すための時間が必要だった」と語るアサトは、しばらく公の場から姿を消しましたが、2022年には活動を再開し、再び演奏動画の投稿を開始。
“歌うようなギター”という言葉の本質を追求する彼の演奏は、今もなお進化を続けています。
Mateus Asato / マテウス・アサト|Play&Music
Don’t Dream It’s Over
Mateus Asatoを代表するような1曲、Don’t Dream It’s Over。
アルバムを1枚もリリースしていないのが信じられないほど、ギター1本で高い表現力。
ライブなどでもよく演奏されます。
Empty Hands
Don’t Dream It’s Overと同年にリリースされた1曲。
Instagramから著名になった現代のギタープレイヤーですが、テクニックもさることながら、多くのファンが虜になる「エモさ」
Mateus Asatoのプレイングに影響を受けているギタリストも多く、1つのスタイルを確立しているとも言えます。
Let It Be – cover
Mateus Asatoは自身のYoutubeで数多く名曲のカバーもアップしています。
中でも人気で再生数が200万を超えるBeatlesのLet It Be。
ほかのギタリストと一線を画するポイントとして、ロックはもちろん、ポップやR&Bなどあらゆるジャンルにおいて、ギターの親和性や表現力が高いところが最大の魅力です。
Mateus Asato / マテウス・アサト|Rig-愛用機材
ギター
Suhr Mateus Asato Signature Classic S Antique


機材解説
Mateus AsatoシグネチャーClassic S Antique(シェルピンク)は、アサトが最も愛用するストラトキャスタータイプのエレキギターです。
アルダー材ボディに極薄ニトロセルロースラッカー塗装のレリック仕上げが施されており、細かなウェザーチェックが入ったヴィンテージライクな外観が特徴です。
このモデルはHSSレイアウト(リアにハムバッカー、他シングルコイル×2)を採用しており、太く伸びのあるリードトーンから煌びやかなクリーントーンまで1本でカバー可能です。
ローステッド・メイプルネックとローズウッド指板の組み合わせにより中音域が充実したパワフルなサウンドを備えつつ、22フレットのステンレスフレットによる滑らかな演奏性も両立しています。
アサト自身、2013年に初めてSuhrのClassic Antiqueを入手して以来このギターをメインに据えており、彼のInstagram動画でもシェルピンクのストラトは象徴的な存在となっています。
ヘッド裏に直筆サインが入った特製ネックプレートや独自設計のピックアップなど随所にこだわりが詰まった逸品で、クリアでありながら厚みのあるトーンはアサトのサウンドの核と言えるでしょう。
BODY SHAPE: | Classic S |
BODY WOOD: | Alder |
BODY FINISH: | Nitro-cellulose Lacquer Antique |
Pickguard: | Aged Green 3-Ply |
HARDWARE COLOR: | Chrome |
NECK WOOD: | Roasted Maple |
NECK FINISH: | Satin |
NECK BACK SHAPE: | Even C Medium .840-.920 |
FINGERBOARD: | Indian Rosewood 9″-12″ Compound |
FRETS: | 22, Heavy Stainless Steel (.051″ x.108″) |
NUT: | 1.650″, Tusq |
BRIDGE: | Gotoh 510 2-Post, Bent Saddles, Steel Block, Chrome |
Tuning Machines: | Suhr Locking |
PICKUPS: | Custom Humbucker Raw Nickel and 2x ML Standard Parchment |


Suhr Mateus Asato Signature Classic S


機材解説
BODY SHAPE : | Classic S |
BODY WOOD : | Alder, 2-Piece |
BODY FINISH : | Gloss |
PICKGUARD : | Gloss Bakelite |
BODY AGING : | None |
HARDWARE COLOR : | Gold |
NECK WOOD : | 3A Roasted Birdseye Maple |
NECK FINISH : | Satin |
NECK BACK SHAPE : | Even C Medium .840-.920 |
FINGERBOARD : | 3A Roasted Birdseye Maple 9″-12″ Compound |
FRETS : | 22, Heavy Stainless Steel (.051″x.108″) |
NUT : | 1.650″, Tusq, Black |
BRIDGE : | Gotoh 510 2-Post, Bent Saddles, Steel Block, Gold |
PICKUPS : | Custom Humbucker Raw Nickel and 2x ML Standard Parchment |


Suhr MATEUS ASATO SIGNATURE CLASSIC T


機材解説
アサトのもう一つのシグネチャーモデルが、黒のボディにゴールドパーツが映えるClassic T(テレキャスタータイプ)です。
こちらはスワンプアッシュ材のボディに3Aグレードのローステッド・バーズアイメイプルネックを組み合わせ、高級感と耐久性を両立したモデルとなっています。
最大の特徴は、ジョン・サー氏とアサトが共同開発したM.A.T.(Mateus Asato T)ピックアップを搭載している点です。
理想のテレキャスター・トーンを追求し10種類以上の試作を経て完成したこのピックアップは、ベルのように澄んだクリーンから太く温かみのあるクランチまで幅広くカバーし、フィンガーピッキングにもピックストロークにも高い応答性を持ちます。
まさにアサトが求めていた「煌びやかでありながら丸みを帯びたファットなサウンド」を実現する万能なテレキャスターとして仕上がっており、「ジャズからロックまであらゆるプレイをクリアに表現できる理想の一本」と本人も語っています。
ピックアップ以外にも、Classic Tはステンレスフレットやサイレントシングルコイルシステム(SSCII)搭載などモダンな改良が随所に施されつつ、伝統的なテレのルックスとトーンを併せ持つモデルです。
アサトはこの黒いClassic Tをファンク的なカッティングが必要な曲などで使用しており、ストラトタイプでは得られない歯切れの良いリズムトーンを活かしています。
シェルピンクのClassic Sと併せてライブやレコーディングで使い分けており、ストラトとテレという2種類のシグネチャーギターが彼の多彩な音楽性を支えているのです。
BODY SHAPE : | Classic T |
BODY WOOD : | Swamp Ash |
BODY FINISH : | Gloss Black |
Pickguard : | Gloss Bakelite |
HARDWARE COLOR : | Gold |
NECK WOOD : | 3A Roasted Birdseye Maple |
NECK FINISH : | Satin |
NECK BACK SHAPE : | Even C Medium .840-.920 |
FINGERBOARD : | 3A Roasted Birdseye Maple 9″-12″ Compound |
FRETS : | 22, Heavy Stainless Steel (.051″x.108″) |
NUT : | 1.650″, Black Tusq |
BRIDGE : | Wilkinson 3 Saddle Classic T |
Tuning Machines : | Suhr Locking |
PICKUPS : | Mateus Asato Classic T |


Gretch White Falcon


機材解説
Suhr以外でマテウス・アサトが使用する印象的なギターが、グレッチの名機ホワイトファルコンです。ホワイトファルコンはフルアコースティック・ボディにゴールドパーツをあしらった豪華なルックスで知られ、太くリッチなクリーントーンが得られるギターです。
アサトは主に自身のアレンジでクリーンなアルペジオやバッキングを際立たせたい場面でこのギターを使用しており、ソリッドボディのSuhrでは得られない空気感のあるサウンドを取り入れています。
輝かしいトーンと長いサスティンは彼のアンビエントな曲調にマッチしており、レコーディングの音作りでも重要な役割を果たしています。
ホワイトファルコンは非常に大きなボディサイズですが、アサトの繊細なタッチと相まって唯一無二の存在感を放つサウンドを生み出しています。


アンプ
Bogner GF45-SL Goldfinger Superlead 45w


機材解説
ボグナー社のGoldfinger 45 Superleadは、マテウス・アサトが近年ライブで使用することの多いハンドワイヤードのチューブアンプヘッドです。45W出力のオールチューブアンプで、2チャンネル仕様ながら各チャンネルにゲインモードやブーストを備え柔軟なトーンメイクが可能な点が特徴です。Goldfinger 45はマーシャル系のヴィンテージトーンを基調としつつ、アルファ/ベータ2つのチャンネルでクリーンからリードまで幅広くカバーします。アサトはこのアンプをステージでステレオセットアップの一端として使用しており、もう一台のアンプと同時にクリーンに設定して厚みのあるクリーンサウンドを得ています。
特にGoldfingerは中音域の「コシ」があるオーガニックなドライブサウンドが得意で、彼のソウルフルなリードトーンにもマッチします。Facebookで「Bogner Duendeに素晴らしい相棒(Goldfinger 45)が加わった。とにかくサウンドが巨大だ!」とコメントしている通り、そのパワフルさにアサト自身も惚れ込んでいるアンプと言えるでしょう。
Suhr Badger 30


機材解説
サー社製のBadger 30は、アサトが主に中~小規模のライブやスタジオで使用する30Wクラスのギターアンプヘッドです。
EL34管を搭載したブリティッシュ寄りのボイシングが特徴で、シンプルなコントロールながらクリーンからクランチまで上質なチューブトーンを提供します。Badgerシリーズは内蔵のパワーソーク機能により出力ワット数を可変でき、自宅や小会場でも歪みを得やすい設計です。アサトはBadger 30をクリーン~ややブレイクアップする程度の設定で使用し、ペダル類で必要な歪みとエフェクトを加えていました。
Suhrのエンドーサーでもある彼にとって、自社アンプであるBadgerは信頼できる「土台」としてペダルサウンドを引き立てる役割を果たしています。実際、後述するように彼のボードにはABYやスイッチャーが見当たらないため常時クリーン運用と推測され、Badgerのナチュラルなクリーントーンが彼の音作りの根幹と言えるでしょう。


Suhr Bella


機材解説
Suhr Bellaは、アサトがクリニックや小規模ギグで愛用していたシングルチャンネルのコンボアンプです。フェンダー系のクリーンでリッチなトーンを狙った設計で、ペダルプラットフォームとして最適化されています。実際、アサトが2017年来日クリニックで使用した際も「シンプルな1ch仕様ながら高音質で、エフェクターで音作りをするプレイヤーにおすすめのアンプ」と紹介されています。
44W出力の真空管アンプでクリーンヘッドルームが高く、ブーストスイッチとブライトスイッチによりペダルの乗りを調整できる柔軟性があります。アサトはBellaをほぼフルレンジに近いクリーントーンにセッティングし、歪みや空間系は全てペダル任せという使い方をしていました。
そのためBella自体は目立つ存在ではありませんが、陰ながら彼のエフェクトサウンドを支える重要な役割を担っていたのです。ペダルで作った音を色付けせずそのまま増幅してくれるBellaの特性は、アサトのようにエフェクター主体で音作りをするギタリストにとって理想的なアンプと言えるでしょう。
エフェクター
Jackson Audio Asabi


機材解説
アサトのシグネチャー・ペダルであるAsabi(アサビ)は、米Jackson Audio社と共同開発したオーバードライブ/ディストーションペダルです。
コンパクトな筐体にアナログの歪みモジュール交換機能を世界初搭載した意欲作で、発売は2020年。
開発には2年を費やし10個以上の試作回路をテストした末に完成したという入魂のペダルです。
主な特徴は次の通りです:
- 2チャンネル構成
フットスイッチで切替可能なディストーション・チャンネルとオーバードライブ・チャンネルを搭載。ゲイン量の異なる2系統の歪みを一台で賄います。 - 「マーシャルを箱に凝縮」
ディストーションCHはJCM800のようなハイゲイン、オーバードライブCHはヴィンテージMarshall Plexi風。クラシックブリティッシュな歪みをコンパクトで再現。 - 滑らかなハイゲイン・トーン
ソウルフルなドライブと艶のあるハイゲインを両立。粒立ちの良いサステインの長いソロサウンドから、繊細なクランチまで自在。
Asabiは発売直後から話題となり、多くのプロギタリストも使用。
アサトのボードでは「メインの歪み」として重用され、中音域が前に出るソロ用ドライブサウンドや、アンプライクなリズムトーンをこの1台でカバーしています。
「歪みペダルはAsabi一台あれば良い」と言わんばかりの完成度です。


Jackson Audio FUZZ


機材解説
Jackson Audio社のModular Fuzzは、アサトのボードにAsabiと並んで組み込まれていた多機能ファズペダルです。
複数のファズ回路(Fuzz Face系、モダンファズなど)をモジュール交換で搭載可能。3バンドEQと内部トリマー付きで音作りの自由度が高いです。
アサトはファズとしてよりもオクターブファズモードを中心に使用。
高音に倍音を加えるサウンドを「Purple Rain」などのソロに取り入れ、浮遊感あるフレーズを演出しています。
必要に応じて外していることもあり、用途は限定的。ファズを「色付け」として使うアサトらしい使い方です。
Jackson Audio Bloom V2


機材解説
コンプレッサー、3バンドEQ、ブースターを1台に集約したマルチ機能ペダル。
アサトは以前Wampler Egoを使っていましたが、現在はBloom V2をメインのコンプレッサーとして使用中。
- 軽くコンプをかけてアルペジオやカッティングの粒立ちを揃える
- ソロ時には内蔵ブースターでゲインアップ
コンプ+ブーストを1台でこなせるためボードの省スペース化にも貢献。
ナチュラルなかかり具合で繊細なタッチを活かせる、まさにアサトにとって理想的な「ダイナミクスエンジン」です。


Jackson Audio Golden Boy


機材解説
Golden BoyはJackson Audio製の透明系(トランスペアレント)オーバードライブ。
ジョーイ・ランドレスのシグネチャーとして開発されたモデルですが、アサトも高く評価し使用中。
- フラットな周波数特性で、ギターやアンプ本来の音を活かす歪み
- 倍音豊かで前に抜けるサウンド
- ゲイン幅も広く、クリーンブーストからしっかり歪むODまで対応
- 4種のクリッピングモード、MIDI対応など多機能
アサトはバッキング用の歪みとしてGolden Boyを活用。
リズムギターの際にコード感を損なわず、押し出しのある音を作りたいときに使用します。
ソロではAsabi、リズムではGolden Boyというように役割を明確に使い分けています。


VEMURAM Jan Ray(for Mateus Asato)


機材解説
国産ブランドVemuramの定番OD。アサトとの縁から世界500台限定のMateusモデルもリリースされました。
- Fender系アンプのクリーンを活かすトランスペアレントOD
- 限定版は通常より広いゲイン/EQレンジ
- ナチュラルでありながら艶のあるサウンド
2010年代後半のメインODとして使用。
「歪んでいてもコードの分離感が良い」と語っており、クリーン〜クランチ系リードトーンでの使用が多かった様子。
現在はAsabiに切り替わっているが、アサトの代表的な音色を支えた歴史的ペダルの一つ。
通常版のJan Ray


JIM DUNLOP EP103 ECHOPLEX DELAY


機材解説
EP-3 Echoplexを再現したディレイ。アナログライクな温かみと、劣化具合をシミュレートする「Age」コントロールが魅力。
- 最大750ms、モノ/ステレオ対応
- Age機能でテープの劣化をシミュレーション
- アサトは短めのディレイを使って空間を演出
代表曲「Don’t Dream It’s Over」のような短い余韻を加える用途に最適。
「音の尾ひれ」を作る“名脇役”として、クリーンフレーズに奥行きを持たせています。


Bondi Effects Del Mar Overdrive


機材解説
TS系とブルースブレイカー系の中間的な設計。UP/LO切替で2種類のキャラクターを使い分け可能。
- 中音域が豊かで粘る歪み
- アサトは「Jan Rayに足りない粘り」を補う用途でも使用
- 小規模ライブではメインODとしても
2020年前後まで使用していた様子。
アサトのカッティングやリズムにおけるアタック感と粒立ちを支えていたペダルです。


Bondi Effects Breakers Overdrive


機材解説
Del Marと並び使われていた“ブルースブレイカー系”の高品位OD。
- 極めてナチュラルなトーン
- ほんのり歪みを加えたいときに最適
- 「聴き手にはクリーンに聞こえる」ほど自然
アサトは「足し算ではなく引き算の音作り」をする場面で使用。
演奏者視点で弾き心地を整えるための微細な補正に重宝されていた一台です。


Bondi Effects 2026 Compressor


機材解説
Bondi Effects製の高品位コンプレッサー。
マテウス・アサトが2017年前後に愛用していたモデルで、現在はJackson Audio Bloomに置き換えられています。
- Dynamic Mode:入力信号の強さに応じて自動的に圧縮量を調整
- Kneeノブ搭載でアタックカーブも自在にコントロール
- クリーントーン時の粒立ち調整やサスティン強化に使用
アサトは、指弾きアルペジオの粒を揃える目的で使用。
薄くかけても原音のニュアンスを壊さず、透明感あるコンプレッションを実現できます。
Bloom導入後もこの2026で培ったダイナミクス感は継承されていると考えられます。


Strymon Big Sky


機材解説
空間系の要となる、Strymonのスタジオクラス・リバーブペダル。
- 12種のリバーブアルゴリズム(Cloud、Shimmer、Room、Plateなど)
- プリセット対応、MIDI制御可能
- 豊かな残響と艶のある減衰で“包まれるような音”を作れる
アサトは特にShimmerやCloudを愛用し、幻想的な余韻と空間感を演出。
バラードのソロなどで印象的なシンセのような響きを与える場面では、このペダルが活躍しています。
まさに彼のサウンドの「空間演出」に欠かせない中心的存在です。


strymon FLINT


機材解説
トレモロとスプリングリバーブを1台に収めたヴィンテージ系マルチ。
- 光学式、ハーモニック、パルスの3タイプトレモロ
- スプリング、ホール、プレートの3タイプリバーブ
- 各セクションを独立操作可能
アサトは主にトレモロ用途で使用。
ゆったりしたリズム曲のバッキングに脈動感を与えたり、ハーモニックトレモロで微細な揺れを加えたりと、味付けとして繊細に活用。
必要に応じて内蔵スプリングリバーブも併用しています。


Neunaber Audio Effects Immerse Reverberator MkII


機材解説
コンパクトながらプロ仕様の高品位リバーブ。
- WETリバーブを筆頭に8種のリバーブアルゴリズムを搭載
- モノ/ステレオ、トレイル切替、EQ調整も可能
BigSky導入前はメインリバーブとしてボードに組み込まれており、
WET系アルゴリズムで音の後ろに自然な“にじみ”を与える役割を担っていました。
ボードにはこのImmerseとMXR M300を併用し、用途で分担していたようです。


MXR M300 REVERB


機材解説
アナログライクな即戦力リバーブペダル。アサトはImmerseと併用。
- Plate、Spring、Mod、Epic、Room、Padの6モード
- デジタル回路ながら完全アナログドライパス
主にプレートリバーブなどの基本的な空間処理に活用。
リバーブのON/OFFを瞬時に判断しやすいシンプル設計で、ライブ時の即応性に優れていました。
BigSky導入によりリタイアしましたが、音の太さと使いやすさから“消せないリバーブ”と称された存在です。


その他
tc electronic POLYTUNE 3 MINI NOIR


機材解説
アサトのボード最前段に常設される、ポリフォニック対応の高精度チューナー。
- 全弦同時チューニングチェックが可能
- ±0.1セントのストロボモードも搭載
- 小型筐体でボードの隙間に収まる
演奏中もすばやく正確にチューニングを確認でき、長いエフェクトチェーンでも音質を劣化させにくいバッファ内蔵タイプ。
まさにプロ現場にふさわしい信頼の1台で、アサトサウンドの“土台”となる必需品です。

