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【Nirvana】カート・コバーン/Kurt Cobainの使用機材【アンプ・ギター・エフェクター】

国内外で活躍するギタリストの愛用機材をまとめて取り上げる「プレイヤーズ・リグ」
1990年代のロックシーンを一変させた
Kurt Cobain
グランジというジャンルを世界に知らしめ、ニルヴァーナを時代の象徴へと押し上げた彼の音楽は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。
その唯一無二のサウンドは、果たしてどんなギターやアンプ、エフェクターから生まれていたのか。
そして、なぜ彼は壊れかけた機材や安価なギターを好んだのか――。
本記事では、カート・コバーンが使用したギター・アンプ・エフェクター・アクセサリーを時代順に振り返りながら、その選択に込められた哲学と、音作りの美学に迫ります。
ライブでギターを破壊し、録音では繊細なコーラスを仕込む。
“壊す人”であり“創る人”でもあった彼のサウンドを、今あらためて掘り下げてみましょう。
【Nirvana】カート・コバーン|Profil


生年月日:1967年2月20日
出身:アメリカ合衆国ワシントン州アバディーン
Biography:破壊と創造の軌跡
幼少期〜音楽との出会い
カート・コバーンは1967年、ワシントン州アバディーンに生まれました。
家庭環境は複雑で、両親の離婚や家庭内不和を経験しながら育ちましたが、幼い頃から音楽に強く惹かれていました。
最初に影響を受けたのはビートルズやレッド・ツェッペリン、そしてセックス・ピストルズのような反抗的なパンクロックでした。
特にジョン・レノンの存在は彼にとって特別で、自身を「現代のジョン・レノン」と称することもあったと言われます。
ギターは独学で身につけ、10代の頃にはすでに複数のバンドに参加。
音楽への情熱を注ぐ一方で、社会からの疎外感や虚無感に苛まれていたカートは、音楽こそが唯一の出口だったのかもしれません。
クリス・ノヴォセリックとの出会いとNirvanaの始動
高校時代に出会ったベーシストのクリス・ノヴォセリックと運命的な絆を結び、1987年に「Nirvana」を結成。
ドラムにはチャド・チャニングが加入し、ワシントン州アバディーン〜シアトルを拠点にライブ活動を開始しました。
初期の彼らは、グランジやパンクの荒々しい衝動をそのまま音にぶつけるスタイルで、地元のハウスパーティーや小さなライブハウスを中心に活動していました。
当時のカートは、手頃な価格で手に入るユニヴォックスやフェルナンデスのギター、ソリッドステートのアンプを使い、独自の歪み感や音像を追い求めていたのです。
インディーズ時代と『Bleach』の衝撃
1989年、インディーズレーベル「Sub Pop」と契約し、デビューアルバム『Bleach』を発表。
制作費はわずか600ドル、わずか数日間のセッションで完成されたこの作品は、後のニルヴァーナからは想像できないほどヘヴィでダークなサウンドに満ちていました。
カートはこの時期、音楽だけでなくステージングでも「破壊的なカリスマ性」を放ち始めます。
ギターを叩きつけ、アンプを蹴飛ばすようなライブは話題を呼び、アンダーグラウンドシーンで強烈なインパクトを残していきます。
この頃のカートには、明確な音楽的ヴィジョンと共に「自分が世界を変える」という確固たる意志が宿っていたように思えます。
『Nevermind』と世界の中心へ
1991年、メジャーレーベルGeffen Recordsと契約し、2ndアルバム『Nevermind』をリリース。
先行シングル「Smells Like Teen Spirit」がMTVでヘビーローテーションされると、ニルヴァーナは一夜にして世界中の注目を集める存在となりました。
グランジという言葉が時代を象徴するキーワードとなり、彼らは“オルタナティブの象徴”から“ロックの王者”へと駆け上がっていきます。
しかしカート自身は、この商業的成功に強い違和感と葛藤を抱えていました。
「商業主義に回収されるくらいなら、自分たちのレコードを燃やした方がマシだ」とさえ言い放った彼の姿勢は、皮肉にもバンドをより神格化させる結果につながっていきました。
スタジオワークではMesa/BoogieのラックプリアンプやMarshallのキャビネットを組み合わせ、あの分厚いディストーションを構築。
さらにVox AC30やFender Bassmanといったビンテージアンプを重ね録りし、楽曲ごとに異なる「音の設計図」を描いていく精緻な面も見せています。
『In Utero』とカートが向かった“本音”の音
1993年、プロデューサーにスティーブ・アルビニを迎え、3rdアルバム『In Utero』を発表。
カートはこのアルバムで、“ネヴァーマインド期のポップ性”に明確に距離を置き、よりラフで生々しいサウンドを追求します。
代表曲「Heart-Shaped Box」では、Electro-HarmonixのPolyChorusを用いた奇怪な揺らぎを活かし、スタジオでも強烈なノイズ・フィードバックをそのまま残すなど、意図的に“整えすぎない”表現を押し進めました。
この時期、メインの歪みとして導入されたのがTech 21のSansAmp Classicであり、DS-2との併用で楽曲に応じた歪みの切り替えを行っていました。
グランジの象徴という肩書きから解き放たれるように、彼は音楽的にも精神的にも“核心”へと向かっていたのかもしれません。
最後のツアー、そして突然の幕切れ
『In Utero』リリース後の1993〜94年、バンドはヨーロッパ〜アメリカツアーを敢行します。
ステージでは新旧の機材が入り混じり、DOD Grungeペダルを試すなど、カートは最後まで音作りに貪欲であり続けました。
しかし、精神的な不安定さは増し、1994年3月、ツアー途中で突然ニルヴァーナは活動を中断。
その翌月、カート・コバーンは自宅で遺体となって発見されます。享年27歳。
音楽史における“27クラブ”の一員となった瞬間でした。
死後も語り継がれる“サウンド哲学”
彼の死は世界中に衝撃を与えましたが、彼の遺した音楽と機材へのこだわりは、今なお数えきれないギタリストたちの道しるべとなっています。
限られた機材で最大限の表現を引き出すその姿勢。
壊れかけの機材や安価なギターでも、「意志があればそれが芸術になる」と体現したそのプレイ。
カート・コバーンの経歴は、成功の物語であると同時に、“機材”という道具を通して自分自身と向き合った、壮絶なドキュメントでもあるのです。
【Nirvana】カート・コバーン|Play&Music
Nirvana – Smells Like Teen Spirit (Live at the Paramount, 1991)
この映像は、ニルヴァーナが世界的ブレイクを果たす直前の1991年10月31日、シアトルのパラマウント・シアターで行われたライブです。カート・コバーンがFender Jaguarをかき鳴らし、全身で音楽に没頭する姿が映し出されています。彼の荒々しくも情熱的なギタープレイと、観客との一体感が感じられるパフォーマンスは、グランジの真髄を体現しています。
Nirvana – Lithium (Live and Loud, Seattle, 1993)
1993年12月13日にシアトルで行われた「Live and Loud」の映像では、カート・コバーンのエネルギッシュなステージングと、彼の内面の葛藤が交錯するパフォーマンスが見られます。「Lithium」の演奏中、彼のギターから放たれるディストーションサウンドと、感情を爆発させるようなボーカルは、観る者の心を揺さぶります。この映像は、カートのカリスマ性と音楽への情熱を感じることができる貴重な記録です。
Nirvana – Where Did You Sleep Last Night (MTV Unplugged, 1993)
1993年11月18日にニューヨークで収録されたMTVアンプラグドの映像で、カート・コバーンがLead Bellyのカバー「Where Did You Sleep Last Night」を演奏しています。アコースティックギターを手に、彼の繊細で痛切なボーカルが響き渡るこのパフォーマンスは、彼の内面の苦悩と芸術性を如実に表しています。特に曲の終盤、彼の目がカメラを見据える瞬間は、多くのファンにとって忘れがたいシーンとなっています。
【Nirvana】カート・コバーン|愛用機材【ギター】
Fender / Mustang


機材解説
カート・コバーンが「世界で一番好きなギター」と公言していたのが、ショートスケールのフェンダー・ムスタング。
コンパクトなボディと細いネックは、彼の手にしっくり馴染み、アグレッシブなストロークにも耐える操作性を誇りました。
ライブやMVで象徴的に登場するのが、1969年製の“コンペティション・ブルー”ムスタング。
白いストライプが走る青のボディは、ニルヴァーナの視覚的アイコンでもあります。
カートは純正のシングルコイルピックアップをセイモア・ダンカンJBハムバッカーに交換し、歪ませたときの密度を強化。
ストラトよりも小回りが利き、レスポールよりも軽量なこのムスタングは、まさに彼の演奏スタイルに最適な“暴れる相棒”でした。
現在は、彼の仕様を忠実に再現したシグネチャーモデルも販売されています。
Fender / Jaguar


機材解説
ムスタングと並んで愛用されたのが、1965年製フェンダー・ジャガーの改造機。
サンバースト仕上げに赤べっ甲ピックガード、複雑なスイッチングを搭載し、ライブでは自在に音色を切り替える姿が印象的でした。
ピックアップはDiMarzio製PAF Proとスーパー・ディストーションを搭載。
後期にはセイモア・ダンカンJBへ交換され、強烈な歪みにも埋もれない太さを持っていました。
ジャガーの特徴である24インチスケールと独特のトレモロシステムにより、リフはタイトに、ソロは不安定に揺れ、彼の緊張感ある演奏を象徴しました。


Fender / Jag-Stang


機材解説
カートが自らデザインに関わった唯一のギター、それがフェンダー・ジャグスタング。
「ムスタングとジャガーのいいとこ取りをしたい」という発想から生まれ、1993年に試作機が完成します。
ボディシェイプはジャガー譲り、ピックアップ構成はフロントがシングル、リアがハムバッカー。
ライブでも頻繁に使用され、晩年の彼にとっては“自分のサウンドを映す鏡”のような一本でした。
現在はシグネチャーとして市販されており、多くのファンが手に取ることのできるモデルとなっています。
Univox / Hi-Flier


機材解説
1988年頃から『Bleach』時代にかけて活躍したのが、ユニヴォックス・ハイフライヤー。
モズライト風のシェイプとP-90タイプのピックアップによる鋭い出音は、当時のカートの荒々しいリフにぴったりでした。
手頃な価格で入手できるこのギターは、ステージでの“破壊パフォーマンス”にも使われ、数々のライブで壊されては買い直されたと言われています。
その他のギター:ストラト、D-18E、ステラ12弦
カートは日本製のフェンダー・ストラトキャスターも多数使用していましたが、多くはライブで破壊するための“消耗品”。
なかには「Vandalism: As a Way of Life」のステッカーが貼られた象徴的な黒い個体もありました。
また、1993年のMTVアンプラグドで使用された**Martin D-18E(1959年製)**は、彼の繊細な表現力を象徴する一本。
ライブ後、このギターはオークションで600万ドル以上の価格で落札され、“アコースティックギター史上最も高価な一本”として記録されました。
さらに楽曲「Polly」は、チューニングの狂ったステラ製12弦アコースティックで書かれたことでも知られています。
【Nirvana】カート・コバーン|愛用機材【アンプ】
Mesa/Boogie Studio .22 Preamp+Marshall 4×12




機材解説
『Nevermind』以降のライブ・レコーディングを支えたのが、Mesa/Boogie Studio .22 Preamp+Marshall 1960 4×12キャビネットという黄金コンビ。
真空管プリアンプで作った分厚いゲインを、Marshallキャビから爆音で出力。
このセットアップは、あの「Smells Like Teen Spirit」冒頭の炸裂リフに象徴される、90年代グランジ・サウンドそのものでした。
パワーアンプにはCrown Power Base 2やMesa Strategy 400を組み合わせ、巨大なスタックで音圧を生み出していました。
Fender / Twin Reverb


機材解説
一方で、クリーントーンの録音やアンプラグド・ライブでは、Fender Twin Reverbが重要な役割を果たしました。
「About A Girl」や「All Apologies」など、アコースティックギターを微かに歪ませた美しいクリーンサウンドの裏には、このアンプの存在があります。
ライブでも緊急時の予備として使用され、信頼性・音質ともに“お守り”のような存在だったといえます。


Sunn / Beta Lead


機材解説
1988〜1990年頃に使用されたのが、Sunn Beta Leadというトランジスタアンプ。
粗暴で暴れた歪みを作れるこのアンプは、Sub Pop期のライブやレコーディングで重宝されました。
耐久性も高く、複数台をスタックして使われることもあったBeta Leadは、カートの“破壊美学”にもフィットしたギアでした。
Vox AC30 & Fender Bassman




機材解説
『Nevermind』や『In Utero』期のスタジオ録音では、Vox AC30やFender Bassmanも使用。
Mesaのゲインにこれらのアンプを重ね、重厚さと空気感を絶妙にブレンドしていました。
カートは頑固に1つの機材に固執せず、曲ごとに最適な音を選ぶ柔軟さを持っていたのも特筆すべきポイントです。
【Nirvana】カート・コバーン|愛用機材【エフェクター】
BOSS / DS-1


機材解説
1980年代後半〜1991年頃まで、カートがライブ・レコーディング両方で多用していたのが、BOSS DS-1。
オレンジ色の筐体で知られるこのペダルは、手頃な価格と安定した出力が魅力。
特に『Bleach』期や「Smells Like Teen Spirit」の初期演奏では、アンプ+DS-1の組み合わせによって、あのザラついた粗暴な歪みを作り出していました。
彼のセッティングは、ディストーション全開、トーンは控えめという極端なもので、明確なキャラクターを持たないDS-1に、自らのニュアンスを投影していたとも言えます。


BOSS / DS-2 Turbo Distortion


機材解説
1991年末以降、DS-1に代わって主力となったのが、BOSS DS-2 Turbo Distortion。
ターボモードにより、中域の押し出しやゲイン量の調整幅が広く、ライブでの音抜けも向上。
カートは本体ではなく外部フットスイッチを使用してモードを切り替え、「Smells Like Teen Spirit」のギターソロなどでは、瞬時に歪みの質感を変える演出を行っていました。
SansAmp導入後も、DS-2は補助的なポジションとして活躍。
曲調やピッキングスタイルに応じて、柔軟に使い分けていたようです。


Tech 21 / SansAmp Classic
機材解説
『In Utero』期から導入されたSansAmp Classicは、カートの“暴力的かつ立体的な”歪みの正体とも言える存在です。
ディップスイッチによる複雑なトーン調整機能を活かし、中域に特化した強烈なディストーションサウンドを構築。
ツマミはほぼフルテンに近い状態で運用され、あらゆる音域が押し寄せるような「圧」のある音を作り上げていました。
ライブでの代表曲「Scentless Apprentice」では、このSansAmpの過激な歪みが炸裂。
重くうねるギターサウンドが曲全体を引き締めていました。


Electro-Harmonix / Small Clone


機材解説
コーラスペダルとして最も有名なのが、Electro-Harmonix Small Clone。
1991年頃から常にペダルボードに組み込まれ、「Come As You Are」の水中のようなイントロはこのペダルなくしては語れません。
カートはこのペダルを常時ON気味に使い、ボリュームペダルでブレンドするなど、独自のセッティングを構築。
クリーンセクションに温かみと揺らぎを加える重要な役割を果たしました。


Electro-Harmonix / PolyChorus(EchoFlanger)


機材解説
カートが一時的に使用した多機能モジュレーションペダル。
フランジャー、ディレイ、コーラスなど多彩な効果を一台で扱える**PolyChorus(旧EchoFlanger)**は、特に『In Utero』期に注目されました。
ライブでは「Heart-Shaped Box」のソロなどで、甲高い発振的効果音を発生させ、聴衆に強烈な印象を残しました。
ただし、操作性がやや複雑で不安定だったため、後半はSmall Cloneに再び戻る形となります。
Electro-Harmonix / Big Muff π


機材解説
名曲「Lithium」の分厚いコードワークの裏に使われたのが、伝統的ファズペダルBig Muff π。
分離感のない“壁のような”歪みは、録音時にのみ活用され、ライブでは採用されませんでした。
サステイン重視のファズとしての特性を、ブッチ・ヴィグが重ね録りに活かしたという側面もあり、“裏方”としての貢献が大きいペダルです。


Pro Co / RAT


機材解説
『Nevermind』期のレコーディングセッションで一時採用されたPro Co RATは、鋭く粗いファズディストーション。
「Breed」や「Territorial Pissings」など、混沌とした楽曲で使用されました。
カートはライブでは音作りの難しさから、すぐにRATの使用をやめてDS-2やSansAmpに戻ったと言われています。


DOD / Grunge


機材解説
1993年末のTV収録ライブ「Live and Loud」で一瞬だけ使われたのが、DOD Grunge。
名の通り、グランジ向けに設計された過激な歪みで、SansAmpと併用されました。
しかし、接触不良を起こしてライブ中に観客に向かって投げ捨てられるという一幕も。
その“実験性”こそが、カート・コバーンらしいエピソードとも言えます。
【Nirvana】カート・コバーン|愛用機材【その他】
弦:Dean Markley 010-052


カートが愛用していたのは、Dean Markley製のニッケル弦(.010~.052)。
ライトトップ/ヘヴィボトムと呼ばれるこのセットは、高音弦は押さえやすく、低音弦は図太く、というバランス型。
特にカートは半音下げチューニング(Eb)やドロップDを多用しており、低音弦の安定性はサウンドにとって重要な要素でした。
ライブでは「弦が錆びていても気にせず使う」スタンスでしたが、
それでもパフォーマンス中にチューニングが大きくズレるようなトラブルは少なく、
結果的に“いい塩梅”の張力だったことがうかがえます。


ピック:Dunlop Tortex Orange(0.60mm)


使用ピックは、ダンロップのTortexオレンジ(0.60mm)。
ストロークのニュアンスを出しやすく、リズムを刻むようなカートのプレイスタイルに最適でした。
柔らかめのピックは、弦への引っかかりを抑え、強く掻き鳴らしてもピッキングの手元を柔軟に保てるというメリットがあり、
それがあの独特のアタック感と破裂するようなストロークに繋がっています。
ライブでは、マイクスタンドに何枚も貼り付けておくのが彼のスタイル。
曲中にピックを投げたり、途中で指弾きに切り替えることも多かったため、実用性を重視した予備配置が欠かせませんでした。


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