Philip Sayce/フィリップ・セイスの使用機材【アンプ・ギター・エフェクター】
国内外で活躍するギタリストの愛用機材をまとめて取り上げる「プレイヤーズ・リグ」
今回はイギリス・ウェールズより、スティーヴィー・レイヴォーンの魂を継ぐとも言われているブルース・ロック系ギタリスト
Philip Sayce/フィリップ・セイス
速弾きなどのテクニックももちろん、立ち振舞いを含めたパフォーマンスに惚れ惚れします。
そんなフィリップ・セイスのギターやアンプ、エフェクターなど愛用機材をまとめて紹介!
Philip Sayce/フィリップ・セイス|Profil
Philip Sayce/フィリップ・セイス
生年月日:1976年6月3日
出身:イギリス・ウェールズ
Biography
1976年にウェールズで生まれ、その後カナダのトロントで育つ。両親の影響でエリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジェフ・ベックなどを聞くようになり、自然にギターを手にするようになる。15歳でバンドを組み、16再の頃には地元のクラブで定期的にライヴを行うようになり、その類まれなるギター・ワークで、地元で知られた存在へと成長していく。
その彼のパフォーマンスがジェフ・ヒーリーの目に留まり、1997年、ジェフ・ヒーリー・バンドのメンバーとして3年半にも及ぶワールド・ツアーを経験する。その後LAへと移った彼は、プロデューサーのジョン・シャンクスを通してメリッサ・エスリッジと出会い、彼女のバンド・メンバーに加入、ツアーだけでなくアルバムの制作にも参加し、その名を一気に広めていく。グラミー賞はアカデミー賞といった大きな舞台での彼のパフォーマンスはオーディエンスのみならずその場にいた大御所アーティストからも賞賛を受ける。
そして2009年、ヨーロッパのレーベル、Provogueと契約を交わし、ソロ名義では初となるアルバム『PEACE MACHINE』を発表、新たな世代を牽引するギタリストとしてさらに大きな注目を集めるようになる。その後も2010年に『Innerevolution』、2011年に『Ruby Electric』、そして2012年に『Steamroller』とコンスタントに作品を発表、ZZ TOPやDEEP PURPLEのサポート・アクトを務めるなど、ヨーロッパを中心に活動を続けていく。2012年にはTHE ANSWERのサポート・アクトとして初来日公演も行っている。
2014年、彼はヨーロッパでまず『Influence』を発表、その後Warner Canadaと契約を交わし、2015年4月、同作品に2曲を追加した新ヴァージョンでリイシュー、ヨーロッパを中心とした活動から世界を視野に入れた活動を行う。特に北米では「まだ知られぬ逸材」として正式デビュー前から注目を集め、「カナダの新たなギター・ヒーロー」としての地位を手に入れつつある。
Philip Sayce/フィリップ・セイス|Play&Music
Morning Star/Spanish Castle Magic
Steamroller/Love Is A Powerful Thing
Out Of My Mind (Live at Q107)
Philip Sayce/フィリップ・セイス|愛用機材【ギター】
McLoughlin Guitars/ Phillip Sayce “Mother”
製品の概要
Neck Flame Maple
Fretboard Brazilian Rosewood
Body Alder
Pickups Custom Set
Hardware Nickel
SVL Custom Guitar / ’61 Reserve
製品の概要
カナダのブルースロックギタリスト Philip Sayceが使い始めたSVL Custom Guitar。
61 Reserveをベースに指板ラディアスは10”となっており、通常7.25-9.5ラディアスもしくは9.5”通しであるところからすると氏のこだわりの部分と言えます。
フレットサイズは6105を採用しております。
ネックの目取りは追い柾目がセレクト。
ヘッドトップの波紋が刀の刃紋な特徴的なルックスです。
加え、SVLの代名詞とも呼べるフレイムネックと相まって一線を画す仕上がりです。
ボディのエイジング仕上げは比較的ライトな仕上げになっております。
本人はのギターも最初は同程度のエイジングだったと思われますが、短期間の間ですでに塗装がはがれてきており、氏のピッキングの強さを知ることができる反面、翻って見ると、それほどの薄さの塗装が吹かれている裏付けともいえます。
やはり塗装が薄い分、新品からの鳴りの成長も感じられる点も本ブランドの魅力の一つです。
ピックアップはブラックボビン/クロスワイヤーのトラッドなスタイルに、さらに、ピックアップにアース処理が施された一手間加えられたピックアップとなっております。
コンデンサーはCentralab .022μf 300v オイルCAPがマウントされており、深くトーンをかけたいというよりは通常のトーンの半分程度の中でより微調整が行え、トーン全開よりわずかなアタック感を調整するのに適しております。
今回、ピックアップのメーカーは断言が行えずではありますが、過去にKlein,Mark Forlyなどをチョイスしてきておりますが、キャパシターも含め、The Whoのライブに帯同するなどの現場でのニーズも含め、常に製品の向上を目指しているからこそ、新しいものの導入をトライしております。
また、この個体は全体的に張りがあり各弦のアウトプットバランスもよく、しっかりと前に出てくる抜け感があります。
それに加え、SVLの持ち味であるイナタさは健在で、ピッキングの入力量などで表情が変わるビンテージのようなニュアンスを持っております。
・Alder Body
・Riftsawn Flame Maple
・10” Radius
・6105 Fret
・Black Bobbin Pickup
・0.022μf Cap
・3.52kg
【About SVL Guitars】
SVLギターはイギリスのハンプシャーの緑豊かな田園地帯で完璧なトーンとサービスの探求を小規模に行なっています。
代表であるSimon V Lawはプロのギター修理およびギターアンプ技術者として16年以上働いた後、このSVL Guitarsを設立しました。彼は今までに見てきたいわゆるカスタムショップやブティックギターにないものを求めてきました。それらは使用するパーツや見た目を重視するのではなく、プレイヤーを刺激しその個性を呼び起こす様なギターです。
SVLはヴィンテージの楽器の持つ素晴らしさから影響を受け、そしてSVLギターがプレーヤーに同様な感触と素晴らしいトーンを与えることに努めてきました。
それぞれのギターは抜けが良く伸びのある音を持つ素晴らしい木材から一度に一本ずつ造られます。またすべてのギターはニトロセルロースの非常に薄いコーティングがスプレーされます、これは木材が息をするのを助けます。ギターのボディもネックも同じように仕上げ独自の仕上げプロセスを施して素晴らしい演奏を助けます。
SVLギターの仕上げは美しく、薄いのでギターに対して自然で優雅なエイジングを与えます。
また、エイジングのない新品のような輝きをハードウェアパーツも含めて与えることも可能です。
しかしSVLは去年までにいくつかのアルダーやアッシュでエイジングしたSVL 61モデルを造ってきましたが特にサンバーストの仕上げでは50年前のギターと信じられないほどに同じ見た目だけではなくまさに同じ音色や感覚を感じさせます。
そのトーンとヴィンテージを彷彿とさせる雰囲気、そしてSaimonの豊富な経験から生み出される、絶妙なバランスが「’61 Reserve」をより「本物」に近づけております。
PRS / Silver Sky
製品の概要
PRS Silver Skyは、John MayerとPaul Reed Smithがこよなく愛するビンテージギターの中でも、特に1963〜64年に製造されたビンテージギターのサウンドを継承しデザインされたPRSオリジナルのシングルコイルピックアップを搭載し、さらに過去のイメージとは一線を画すデザインコンセプトから生み出されたギターです。
2年にも渡る研究と開発を繰り返した末に誕生したこのSilver Skyには、JohnとPaulの両者が目指す、明確なサウンドがあり、更にこのギターのサウンドとプレーヤービリティを生み出す為だけにデザイン、開発されたPRSオリジナルパーツが豊富に使用されています。
ヘッドストックシェイプはPRSのトレードマークと言えますが、John Mayerのプレイスタイルに合わせたリバースヘッドストックにリデザイン、同時にナットからチューナーまでの距離をかせぐ事でチューニングの安定性をさらに高めています。
そして、チューナーはトラディショナルなビンテージスタイルのクルーソンタイプでありながらPRSロッキング・システムを搭載したPRSオリジナルペグを採用。オリジナルのスティール製トレモロは、アームがニュートラルな位置でボディにベタ付けになります。そのセッティングにより、ブリッジの可動方向はピッチダウンのみとなりますが、ブリッジとボディとの接地面を稼ぐことによりボディの生鳴りを向上させ、ダイナミックなサウンドと、シングルコイル・ピックアップのS/N比の向上に繋がっています。
635JMピックアップは、Silver Skyの為だけに開発されたPRSオリジナルのピックアップで、レンジが広くて、ファットでクリスピーなサウンドが特徴と言えます。
また、Silver Skyの指板は、ローズウッドとメイプルが選択可能で、指板アールはどちらも7.25”。ローズウッド指板のネックはショルダー部分の丸みをわずかに大きくし、手のひらにより馴染みやすい形状になっています。どちらの指板のネックも、ビンテージギターの入念なリサーチ、そしてJohn Mayer自身のステージでの数多くのテストを経て、導き出されたシェイプです。
スムーズなプラグの抜き差しが行える完全オリジナルデザインのモールド製ジャックプレートも、まさにライブシーンで使用することを前提としているからこそのアイデアとも言えます。
John MayerとPaul Reed Smithによって生み出されたこのSilver Skyが、ロック/ブルース/ジャズ/ファンクなど、音楽ジャンルを問わず、世界中のギタリストにとっての新たな選択肢の1つとなることを願っています。
Philip Sayce/フィリップ・セイス|愛用機材【アンプ】
Fender / 1968 Super Reverb Silverface
製品の概要
初期の1968年モデルは、シルバーフェイスのネームプレートを持っているものの、ブラックフェイス回路を搭載。
極上のクリーンはもちろん、ボリュームを上げた時のナチュラルなドライブも最高のアンプです。
歪むギリギリのセッティングでTSをブースターにして頂くと完全にレイ・ヴォーンサウンドです。
トレモロはカットされていますが、リバーブもモヤっとしたリバーブでは無く、ピッシ!っとしたキレの良いビンテージフェンダーのリバーブサウンドです。(fatguitarより)
Fender / 1950s Twin
Custom by Cougar Mother Classic Reverb 70
Philip Sayce/フィリップ・セイス|愛用機材【エフェクター】
参考動画
Ibanez / TS808 Tube Screamer
製品の概要
1970 年代後半に海外で発売され、多くのプロ・ミュージシャンに愛用された伝説のコンパクト・エフェクターTUBESCREAMER Overdrive Pro TS808 のリイシュー・モデル。
粘りある中音域と激し過ぎない柔らかな歪みは、このモデルにしか出せない味わいと言える。
Ibanez / TS9 Tube Screamer
製品の概要
数多くのミュージシャンが愛用する、世界的に有名なオーバードライブペダル。ミッドにフォーカスした温かみのあるサウンドで、他にはない粘り感が大きな特徴です。真空管アンプの前段に繋げれば、まさにアンプがスクリームするような伸びやかなリードトーンを得ることができます。
Klon Centaur
製品の概要
文字通り「プロフェッショナル」な歪みとして、著名ミュージシャンに愛されるペダル「ケンタウルス」。
こちらはシルバーの筐体、シリアルナンバーS400番台、’99年製ポット、「ショートテイル」と呼ばれる人馬のプリントが施された個体です。
絶妙なまとまり感とアンプの歪みとの相性の良さ、オフ時にも作動するバッファー回路による説得力抜群のサウンドは、多くのインスパイア・ペダルの元となり、そのオリジナルは年々稀少性が高まっております。
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Dallas-Arbiter Fuzz Face
製品の概要
80年代に クレスト・オーディオ社が発売した Dallas-Arbiter Fazz Face
オリジナル・60年代が、コンディション、価格併せて入手困難な中、由緒正しい復刻版として、人気の高いモデルです。
BC109C・トランジスタを搭載しており、安定的な動作と、ファズ・フェイス特有の、ギターのヴォリューム・コントロールに反応する、多彩なファズ・サウンドをアウトプットします。
Oxfuzz II
Line 6 / DL4 Delay Modeler
製品の概要
Maestro EP-1 Echoplex 、T.C. Electronic 2290他、15種の伝説的なエコーやディレイ・ボックスをこの一台に搭載。好みのプログラムを3つのフットスイッチに保存し呼び出す事が可能。タップテンポ、ルーパー機能も搭載した定番ディレイ。
■ギター用エフェクター
■ディレイ/ループサンプラー
■エフェクト数 16
■ファクトリー・プリセット 18
■ユーザー・プリセット 3
■コントロール:エフェクト選択, Delay Time, Repeats, Tweak, Tweez, Mix
■3つのユーザー・プリセットに専用タップ・テンポ・スイッチを搭載。
■True Bypassスイッチング・回路を搭載。バイパス時はギターからの信号は直接アンプへ送信。
■エフェクトをリアル・タイムでコントロールするためのエクスプレッション・ペダル入力搭載。
■入出力ともにディスクリート・ステレオで左右の信号を完全に分離。(ループ・サンプラーの場合は信号をモノに集約)
■電池駆動(単2×4)、ACアダプター(オプションAPX2)による駆動が可能。
■チューブ・ドライブ、テープ・ループ・エコー(ワウ・フラッターを調整可能)、24ビット・クリーン・デジタル・エコー、リアルタイム・リバース・エコーなどのディレイを15種搭載。それを完全にプラグラム可能な状態でコントロールを可能にもかかわらず、簡単で、パワフルなサウンドがこれ一台で実現できます。
■DL4には以下のモデル、またはモデルを元に開発されたエフェクトが搭載されています
EP-1 Tube Echoplex、EP-3 solidstate Echoplex、Space Echo、Deluxe Memory Man、Reverse delay 、Rhythmic delay、Dynamic delay
最新のアップデートモデル
Maestro / Echoplex
製品の概要
ジミー・ペイジやエディー・ヴァンヘイレンなど数多くのアーティストに使用された名器と言われるEP-3
KR / MegaVibe
Tycobrahe / Octavia
製品の概要
OCTAVIAは、1960年代にジミ・ヘンドリックスがアイディアを提案し、ロジャー・メイヤーが作り出したオリジナリティ溢れるエフェクト・ユニットです。
このエフェクトは1967年初めにデザインされたもので、その音を聴いたヘンドリックスが、すぐにアルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?(Are You Experienced?)』で使用したと言います。リング・モジュレーション(RINGING=「響き渡る/ベルの音」+ MODULATION=「変調」)が加わったような…何とも言えないそのトーンは、まだ「エフェクター」という言葉も生まれていない1960年代、かなり異質に感じさせたはずです。ヘンドリックスはほかにも「雨を望めば(One Rainy Wish)」、「可愛い恋人(Little Miss Lover)」、「リトル・ウィング(Little Wing)」、「マシン・ガン(Machine Gun)」などのトラックでもこのペダルを使用しています。特にライブ・アルバム『バンド・オブ・ジプシーズ(Band of Gypsys)』では随所でそのサウンドを聴くことができるでしょう!(デジマートより)
Diaz / Texas Ranger
製品の概要
レンジマスターを基に制作されたトレブルブースター。オリジナルに加えHI/Mid/Loのイコライジングスイッチを搭載し、単なるトレブルブースターだけにとどまらず、ミッドブースター、ファットブースターとしても使用できます。
Diaz / Texas Square Face
製品の概要
スティーヴィー・レイ・ヴォーンが使用したファズフェイスの再現したファズペダル。オリジナルと同じ定数、回路を採用し、ブルージーな心に残る圧巻のサウンドを得ることができます。
Diaz / Texas Tremodillo
製品の概要
数々のアーティストに愛される柔らかな心地の良い揺れ感が特徴トレモロペダル。SPEEDスイッチにより、RATEを一瞬で2倍or半分にすることができ、クラシックな効果にとどまらず様々な場面での応用にも対応します。
VOX / V847 Wah
製品の概要
世界中のギタリストに愛用されているワウペダルのスタンダード・モデルがリニューアル!電源アダプター対応となり、新たに設計された高品位バッファ回路を内蔵。そのサウンド、切れ味に磨きがかかりました!
Boss / TU-3 Chromatic Tuner
製品の概要
超定番として一時代を築いたTU-2の後継モデル。野外での視認性をさらに高める「高輝度モード」の新規搭載や、21個ものLEDによる滑らかなメーター表示、最大6半音までのフラット・チューニングへの対応など、便利な機能で快適なチューニングが行えます。